猫の『丸まり方』を見れば気持ちがわかる?3つの形ごとに異なる心理を解説

2025-11-20 11:00

「液体」と評されるように、猫の身体は柔らかく、変幻自在のかたちを見せます。今回は、猫らしさ全開の「丸まり方」を3つ挙げながら、隠されている気持ちについても解説します。鑑賞のガイドラインとして活用してみてください。

1.リラックス感たっぷり!「香箱座り」

ベッドで香箱座りする猫

1つ目に紹介したいのは、おなじみの「香箱座り」です。

「香箱座り」は、すべての脚を身体の下に収める座り方で、不安要素やストレスもなく、くつろいだ気持ちを表しています。

よく似たものでは、「スフィンクス座り」がありますが、「香箱座り」のほうが、前脚を収納している分、リラックス度合いは高めです。身体の下に前脚があると、「スフィンクス座り」のように、緊急事態が起こってもすぐには動き出せません。

ちなみに、香箱とは、お香を入れる箱のことを指します。昔の猫好きの人たちが、お腹の下に前脚を隠しながら、まんまると座り込む猫を見て、「あの座り方、なんか香箱に似てるよな…」と盛り上がった結果でしょう(あくまで想像です)。

仮に和食料理人たちの間で話題になっていたら、鰹節を削る箱になぞらえて、今頃、「鰹箱座り」と呼ばれていたかもしれません。

2.眩しい!「ごめん寝」

ごめん寝状態のアメリカンショートヘア

2つ目は、「ごめん寝」の登場です。

「ごめん寝」とは、猫が「香箱座り」に近い状態で、両前脚で顔を覆いながら、うつ伏せの姿勢で寝ることです。土下座する人間によく似ていることから、いつの間にか、猫好きのみなさんからそう呼ばれるようになりました。

猫が「ごめん寝」になる背景としては、眩しいから、という説が有力視されています。

猫の視力自体は0.1~0.2の近視ですが、実は、暗視能力に関しては非常に優秀です。網膜の奥にある「タペタム」という器官が、取り込んだ光を反射板のように増幅させるため、ほんのわずかな光量さえあれば、暗がりでも問題なく活動できます。

ただ、光をたくさん取り入れられる視覚であるがゆえに、日中はかえって眩しさを感じてしまいます。そこで猫は、かわいい「あんよ」を安眠用のアイマスク代わりにして、自分の目を塞ぐわけです。

愛猫の「ごめん寝」は、もしかすると部屋が明る過ぎて眠りにくいと感じているせいかもしれません。カーテンを閉めたり、照明を暗くしたりして、愛猫が寝やすい環境をつくってあげてください。

余談ですが、「ごめん寝」の別名には、「すまん寝」や「お詫びの言葉もございません寝」、「拙者の不徳の致すところ誠に面目ない寝」など、カジュアルなものからクラシックなものまで、いろいろとそろっています。

3.寒い日はこれに限る!「アンモニャイト」

アンモニャイト状態で眠るキジトラ

最後の3つ目は、冬の風物詩「アンモニャイト」です。

「アンモニャイト」は、猫が頭とお尻をくっつけて、両前脚でしっぽごと抱え込んだまま、丸まった状態のことです。ネーミング通り、化石のアンモナイトにそっくりで、キュートな寝姿ゆえに、猫好きのみなさんから非常に高い人気を集めています。

一見していかにも窮屈そうな姿勢は、実は、体温をできるだけ逃がさないようにするための工夫です。頭とお尻を密着させ、丸まって寝れば、外気に触れる面積を減らせます。寒さが苦手な猫なりの防寒対策です。

「アンモニャイト」は、隙だらけのポージングなので、リラックスできる環境でしか見られません。そういう意味では、飼い主さんの日頃の誠実なお世話ぶりが作り上げた、素晴らしくかわいい芸術作品とも言えます。

まとめ

目隠しアンモニャイトで眠る猫

今回は、猫の「丸まり方」を通して、愛猫の心理状態を考察しました。

「香箱座り」はリラックス、「ごめん寝」は眩しさへの対応、「アンモニャイト」は防寒対策の一環、といったように、それぞれ猫にとって意味や役割があります。

丸まっているときの猫は、快適さや眠りに集中している状態なので、むやみに絡んでしまうと、怒られてしまうかもしれません。あくまで鑑賞に留めて、まったり、ゆっくりと、そのかわいさを堪能するようにしてください。

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