【鈴木農水大臣生出演】コメ政策の“将来像”は 都内のスーパーでは5キロ6000円超えも…どうなる?今後のコメ価格【news23】

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2025-11-27 14:59

待ったなしの経済対策、とりわけ私たちの暮らしに直結するコメの価格高騰について鈴木憲和農林水産大臣に聞きます。

【写真を見る】コメ価格高騰の支援策について「みんなの声」アンケート結果

小泉農政から鈴木農政「良い猫の目」

11月25日の衆議院農水委員会。

立憲民主党 神谷裕議員
「方針は極端に変わったと、私には見えてならない。“猫の目農政”という批判は甘んじて受けなければいけないのではないか」

石破政権の農業政策を就任直後に一転させ、変化が激しい“猫の目”と批判された鈴木大臣。

鈴木憲和 農林水産大臣
「私に代わって、よい意味で今回は猫の目農政だったと私は受け止めればいいのかなと思いましたが」

こう切り返すと議場で笑いが。

鈴木大臣(10月31日)
「今すぐ大幅に増産ということに踏み切れば、需給の安定というバランスを崩すと私たちは認識しております」

石破政権のコメ「増産」から、「減産」へと舵を切っています。また…

鈴木大臣(10月22日)
「農林水産省が価格にコミット(関与)するということは、政府という立場もあって、すべきではないと思う」

政府はコメ価格には関与しない姿勢を強調。ただ、その価格は…

70代男性
「高すぎる。一生懸命、備蓄米を探して買って最後の備蓄米を開けたところ」

40代女性(2児の母)
「息子が野球やっていて、土日はおにぎりだったりするので、すぐなくなっちゃう」

安定的な価格へ、どのような農業政策を進めるのでしょうか?

5キロ6890円も コメ高すぎ?

小川彩佳キャスター:
「新米が流通すれば下がる」という期待もあった中で、11月10日の週の平均価格は5キロで4260円でした。過去最高値だった前の週よりやや下がりましたが、依然高止まりを続けています。

藤森祥平キャスター:
東京都港区と台東区のスーパーで最も高いのが、7000円近くです。これ5キロですよ。台東区でも6300円ということなんです。鈴木大臣、消費者として今お米を買っていて高すぎると思いませんか?

鈴木憲和 農林水産大臣:
確かに私もスーパーによくお邪魔をします。地元で比較的買うんですけれども、どちらかというと高いものが多くて、もう少し値ごろ感のあるものがいいなということに対しては、応えきれてないというのは事実だと思っています。

藤森キャスター:
そうした中で、鈴木大臣はかねがね「コメの価格はマーケットの中で決まる」と発言しています。いつになったら、1年ぐらい前の、急激に価格が上がる前の価格に戻りそうなのか、見通しは立っているんですか?

鈴木大臣:
私の立場から私の予想を申し上げるっていうのは適切ではないと思いますけれど、ただ、需給がちゃんとしたバランスになることで、ある種価格も、生産者にとっては再生産可能であって、消費者から見ても「このぐらいならね」という価格に落ち着いていくことが、私達がやるべきことだと思っています。

藤森キャスター:
そうなると、マーケットに任せるしかないから、生産者と消費者のことを考えたら、今が適正価格というふうに捉えなきゃいけないんですか?

鈴木大臣:
今が適正価格かどうかについても私の立場で言うのはちょっとどうかなというふうに思うんですけど、まさにそれは需給のバランスの中で決まることだと思います。

ただ現状、「なんでこんなに高くなっちゃってるの?」というのが問題で、これは2024年来、農林水産省の需給見通しの中で需要を見誤ってしまった。完全に私達のミスで、本当に申し訳ないと思っています。その結果として供給が足りないという事態になったので、やっぱりそこは責任持って、もう2度とこういう事態は起こさないようにしたいと思っています。

トラウデン直美さん:
マーケットに任せるという立場であるとすると、小泉進次郎前大臣が行った、コメの価格を下げるための備蓄米の放出は、失敗だったと思われますか?

鈴木大臣:
当時はやはりコメが足りなかったんですよね、現実として。足りなかったので備蓄米を出した。ただ、価格に対してどうこうというのは本来は我々がすべきではないですし、いま結局、備蓄米を放出したとしても、新米がこの高い値段になってしまっている現実があるので、あまり我々が何かをすることで価格をコントロールするのは相当難しいというのも現実だと思います。

藤森キャスター:
コメをジャブジャブにすれば価格全体が下がるということと、この考え方って相反しますもんね。やっぱり判断としては間違いだった?

鈴木大臣:
間違いというか、あの当時はそういう判断だったんだろうと思います。

トラウデン直美さん:
立場の違いの中で、閣議で小泉さんと顔を合わせることもあると思いますけれども、気まずさとかはないですか?

鈴木大臣:
当時から小泉さんとは、「私だったらこうした方がいいと思うよ」と話を率直にさせていただいたところなので、それもわかった上で、石破政権ではこういうやり方をしましたから。

小川キャスター:
“良い猫の目行政”ということもおっしゃっていましたけれども、小泉さんと何かコミュニケーション取られることは最近ありますか?

鈴木大臣:
もう毎日のように閣議も含めて様々な場でお会いしますし、前大臣が考えていたことを聞かなきゃいけないこともたくさんありますから。コメのことに限らずですね。これはいろいろコミュニケーションをしています。

「おこめ券」街の評価は?

小川キャスター:
コメの価格については市場に任せるという一方、政府の経済対策としては、各自治体におこめ券など、1人当たり3000円相当の食料品支援を原則実施する方向だということです。このおこめ券について、街ではどんな声が聞かれるのでしょうか。

40代女性(2児の母)
「すごく助かります。1回でもお米のお金がゼロで購入できたらそれは助かる」

70代男性
「そういうことはどんどんやった方がいいよ。我々は大賛成」

話を聞いたのは、東京都台東区。独自の配布を始めています。

20代男性
「まだ使ってないですね。家にそのまま置いちゃってますね。現金の方が嬉しいっていうのありますよね。使える幅が全然違うじゃないですか」

30代女性
「(おこめ券での会計は)おつりが出ないから、端数は現金払いで。いつもクレジットなんで、現金持ち歩いてなくて困った」

70代女性
「その場しのぎっていう感は否めませんね。先々を見据えて決めていただきたいなと思います」

80代女性
「やっぱり下げて欲しいわよね。お米の値段をいくらかね。小泉さんのときは安いのをどんどんどんどん出してたけど」

藤森キャスター:
いろいろな声をお聞きになって、いかがですか?

鈴木大臣:
本当に今おっしゃっていただいたことそのものが、私自身も大変多くの方から直接お話を伺っています。特に、「本来だったらもっと買って食べたいのに、今の値段だとなかなか厳しい」ということに対しては、我々政治の側が応えなきゃいけないというふうに思いますから、その意味で「おこめ券ありがたいわ」とおっしゃっていただいた方は、まさにそういう方なのかなと思います。

「おこめ券」ではなく「現金給付」も?

小川キャスター:
様々な形があると思うんですけれども、街では、おこめ券よりコメ自体の値段を安くして欲しいという声もありました。そもそもコメというのは、ずっと買い続けるものですけれども、おこめ券は1回きりですか?

鈴木大臣:
基本的にはまず、今目先で「もっと買いたいけど買えない」ということに対して、すぐに応えられるのは、おこめ券だというふうに思っています。中長期的に、来年の生産を見据えて需給が安定してくれば、価格も皆さんが思っているようなところに落ち着いていく可能性が高いというふうに考えています。

そういう意味で、時間軸がちょっと違うというか、短期でやれるのは、おこめ券のような経済対策。そして中長期では、ちゃんと需給に合わせた生産、需要に応じた生産ということで、価格は落ち着いていくというふうに考えています。

小川キャスター:
その価格の落ち着きというのは近い将来と考えていいでしょうか?

鈴木大臣:
近い将来はどのくらいでしょうか?

藤森キャスター:
どのくらいだというイメージが、みんなわからないんですよ。

小川キャスター:
もう少しイメージしたいなというのがあるんですけれども。

鈴木大臣:
そんなに遠くない将来、来年の生産の見通しを示してますから、生産現場の皆さんはそこに向けて生産の準備をこれからまさに始めるところです。そうしたことも含めて、落ち着いていくというふうに考えてます。

トラウデン直美さん:
正直、今の水準があと1年2年って続いてしまうとなかなか生活者としては苦しいかなというふうに思うんですけれども、おこめ券は今後1回きりじゃなくて、その先の対策みたいなものも念頭には置かれているのでしょうか?

鈴木大臣:
基本的には先ほどから何度も申し上げてるんですけど、需給の安定が図られることによって、消費者の皆さんに「このぐらいならね」と言えるような価格になっていくっていうのが基本だと思います。翌年の生産はこれから準備をするので、そうしたことも含めて決まっていくと考えています。

トラウデン直美さん:
おこめ券に関しては、自治体に任せる形になっていると思うんですけど、「やらない」と判断する自治体も今後は出てくると思います。そうすると、不公平感が出てきてしまうというか、困る方も出てくると思うんですけれども、そのあたりはいかがでしょう?

鈴木大臣:
経済対策の中で、その点について大変問題意識を持っていまして、今回は1人当たり3000円規模っていうのは、別枠で「やってください」というお願いをしています。そこをやらないっていう判断をすると、その分が完全にその自治体には来ないことになるので、それだったらやった方が間違いなくいいと思います。

コメだけに限らず食料品は全体的に値上がりしていて、なんと言ってもコメは毎日食べるもので、毎日買い物に行きますから、やっぱり負担感っていうのは相当上がっていると思うので、少しでもその負担感緩和をできればいいなと思っています。

トラウデン直美さん:
それで言うと、おこめ券じゃなくて限定しないものがいいという声もきっとあると思うんですけれども、そこをおこめ券に限定するっていうのは、やっぱり主食だからなんでしょうか?

鈴木大臣:
我々「おこめ券など」という言い方をしていまして、クーポンでやってるところもあれば、ポイント制で食品全体としてやるケースもあるので、必ずしもコメだけという話ではありません。

ただ自治体によっては、現物のコメを給付するやり方をとるところもあると思いますから、それはそれぞれの自治体の皆さんから見て、何が一番生活者の負担を和らげることに繋がるかという観点でやっていただけるとありがたいなと思います。

「コメ政策」の将来像は?

藤森キャスター:
この考え方でいくと、消費者の立場では、しばらくはこの価格で我慢を続けなければいけない。一方で、抜本的な農政の改革はもう当面やらないんですか?

鈴木大臣:
今までよりも農政の改革はやらなければならないと思っています。農政の何が問題かというと、コメって1年で1回しか作れないので、生産者の皆さんからしてみると、需要は大きくなるのか、それとも日本全体が人口減少するからこのまま減り続けるのか。我々としては米粉とか輸出とか全部合わせて、全体としての需要は拡大していくんだという方向をしっかりと出して、生産現場の皆さんと安定供給に向けて努力したいと思います。

小川キャスター:
生産者の皆さんを守らなければならないということですか、大前提として。

鈴木大臣:
生産者がいなくては国のコメ生産できませんから。

トラウデン直美さん:
増産をやめて、今までのように減らしていく方向だとすると、それこそ価格が高いままで米離れが進んで生産者の方も先々で苦しくなってしまうんじゃないかなと思ってしまうんですが。

鈴木大臣:
私は減産という言い方は一切しておりません。大体、今年と来年作る量は現場にとってはそんなに変わらないかなっていうような量になります。ただ、作り過ぎてしまえば、何が起こるかって言ったら、行き先がないコメがたくさん出るということですから、当然価格は暴落しますよね。暴落って生産現場が一番困ることです。1回暴落をして、「もう経営やめる」という話になれば、それこそ生産現場がどんどん縮小していくっていう結果になりますから、我々としては、それは全く望まないシナリオです。

藤森キャスター:
でもこのままだと「新米いつまでたっても食べられない」という声は収まらないと思うんですけど、これはもう市場に任せる?

鈴木大臣:
基本的には価格はそういうことだと思います。ただ我々も全部このままでいいとは当然思いませんから、生産者にとっても納得感があって、だけど消費者の皆さんから見ても「こんなもんかな」という、様々な価格帯がある状況を作れるように努力をさせていただきたいと思います。

小川キャスター:
その一環としておこめ券などの配布ということですね。

鈴木大臣:
当面しのぐという意味ですねこれは。

トラウデン直美さん:
日本の人口が減少していくとしても、やっぱりコメって日本の誇りというかプライドの一つでもあると思うので、海外に少しでも出して広げるみたいなこともないと、このまま人口減少とともに日本のコメが減っていってしまうっていうのは悲しいような気もしてしまう。

コメ価格高騰の支援策について「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『コメ価格高騰の支援策』について「みんなの声」を募集しました。
Q.コメ価格高騰 緊急支援策は?
「おこめ券などの配布」…18.2%
「備蓄米放出・外国米輸入」…18.5%
「コメなどの消費減税」…45.3%
「現物給付」…7.8%
「その他・わからない」…10.3%

※11月26日午後11時15分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは27日午前8時で終了しました

==========
<プロフィール>
鈴木憲和 農林水産大臣
43歳 元農水官僚 自称“生え抜き大臣”
高市内閣で抜擢され「おこめ券」を提唱

トラウデン直美さん
 Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行

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