2025年の予定は何が盛り上がった?万博からアサイーまで“行動トレンド”を一気に振り返り

2025-12-04 18:00

2025年もさまざまなニュースやイベントが話題となりましたが、人々が実際に“足を運んだり、体験しようとした予定”には、その年らしい空気が色濃く表れるものです。予定アプリ「TimeTree」では多くのユーザーが日々の予定を登録していますが、その膨大なデータからまとめられた“1年の予定トレンド”が発表されました。

ランキングの中で最も存在感を放っていたのが「万博」です。4月の開幕以降、イベントのたびに盛り上がりが広がり、閉幕前には予定を登録する人が一気に増えた様子が読み取れます。今年を象徴するキーワードに選ばれたのも納得の勢いです。

そのほか、ちいかわやゲーム、花火大会、人気アニメの映画化、アサイーや麻辣湯といったフードの流行など、生活者の“行きたい・楽しみたい”気持ちが反映されたテーマが並びました。マイナンバー関連の手続きや国勢調査などの社会的イベントが上位に入っている点も、2025年ならではの特徴といえそうです。

日常を記録した“予定”という視点から眺めると、今年の流行や関心ごとがより立体的に見えてきます。ここからは、6つの部門から選ばれた注目ワードをまとめながら、2025年の“世の中の気分”を振り返ります。

今年の予定トレンドが見える「TimeTreeデータ」の特徴

日々の予定を多くの人が記録するカレンダーアプリには、その年の動きや関心が自然と反映されます。今回まとめられた年間トレンドも、膨大な“予定タイトル”をもとに抽出されたものです。対象となったのは、2025年1月から10月のあいだに登録された国内ユーザーの予定で、前年より大きく伸びたテーマを比較しながら選ばれています。

予定は個人が自由に入力する性質のため、名寄せはせず、登録された言葉のまま集計されています。同時に、プライバシーが分からないように統計的な処理が行われているため、個人を特定できるような情報は含まれていません。

こうした“実際に人が動こうとした記録”をまとめることで、SNSの流行とは少し違った、生活のリアルな興味関心が見えてきます。2025年に話題となったイベントやブームが、予定データの中にもはっきりと表れていることが今回の結果から感じられます。

2025年を象徴したワードはやっぱり「万博」

2025年の予定データを象徴する存在として最も多く登録されていたのが「万博」でした。4月の開幕以降、会場に足を運ぶ予定を記録する人が徐々に増え、大型イベントが実施されるタイミングには一気に盛り上がりが高まっていたようです。音楽ライブや花火、ブルーインパルスの飛行など、多彩な企画が重なるほど“予定の山”がはっきりと現れていました。

さらに、閉幕が近づく9月頃になると、いわゆる“駆け込み”の動きも顕著になります。行くなら今のうちと考えた人が多かったのか、予定登録数が大きく跳ね上がる様子が確認されました。今年を象徴するキーワードとして「万博」が選ばれた背景には、こうした長期間の盛り上がりと、節目ごとの明確な反応があったと言えそうです。

数あるおでかけスポットの中でも圧倒的な存在感を見せた「万博」。2025年の“行動のトレンド”を語るうえで欠かせないテーマとなりました。

6つの部門から見える、2025年の“暮らしと流行”

今年の予定データを部門ごとに振り返ると、生活者がどんなことに興味を持ち、どんな体験を楽しみにしていたのかが少しずつ見えてきます。ここでは、6つの部門それぞれの特徴を追いながら、2025年の空気感をざっくりとまとめていきます。

映画部門は「鬼滅の刃」が圧倒的な存在感

映画の予定では「鬼滅の刃」が大きく伸び、特に公開初日の勢いが目立ちました。映画館に足を運ぶ予定を早めに登録する人が多かったようで、人気アニメの映画化が今年も大きな関心を集めたことがわかります。また、実写化作品や続編映画も多くランクインしており、話題作に合わせて予定が集中する傾向が続きました。

アーティスト部門はツアー発表が予定を後押し

アーティストのカテゴリーでは「ちゃんみな」が1位に。全国ツアーの発表をきっかけに、ライブの予定を組む動きが一気に増えたと考えられます。同じくツアーを発表したHANA、ONE OK ROCK、平井大、timeleszなども上位に入り、“推し活”が予定として記録される日常がより当たり前になっている様子が見て取れます。

フード部門はアサイーの“第二次ブーム”が象徴的

フード部門では、アサイーが10年ぶりに注目を集めました。カフェやコンビニで関連商品が登場するたびに予定数が増加し、美容・健康志向の高さがそのままデータにも表れています。麻辣湯やみそきん、もっちゅりんなど、短期間で話題になるフードもランクインし、今年の“食の流行”がわかりやすい結果となりました。

社会部門はマイナンバーが最も多い話題に

社会のカテゴリーでは、マイナンバーに関する予定が1位を獲得。更新時期や制度の切り替えに伴い、連休前後に手続きの予定が集中していました。生活に関わるテーマだけに、今年特有の動きが反映されています。

ネクストトレンド部門は次の兆しが揃う結果に

未来の兆候を拾うこの部門では、ピックルボール、耳つぼ、自然界隈、AIセミナー、地域クラブといったジャンルの違うキーワードが並びました。スポーツからビューティー、教育、働き方まで幅広く、2025年の“これから広がる可能性”が感じられるラインアップとなっています。

いずれの部門にも、今年の暮らしを象徴するような動きが随所に見られ、予定という日常的な記録だからこそ捉えられるリアルなトレンドが浮かび上がります。

予定データから見える、2025年の暮らしの輪郭

今年のトレンドを予定データから振り返ると、話題のイベントや人気作品だけでなく、日々のちょっとした関心ごとまで、幅広いテーマが記録されていることがわかります。非日常の体験を求める動きや、推し活の浸透、健康志向の高まり、そして社会的な手続きへの関心など、暮らし方そのものに関わる要素が随所に見えていました。

予定は、SNSの投稿とは違い、実際に「行こう」「やろう」と思った時点で登録されるものです。そのため、今年の空気感がよりリアルに表れ、日常の延長にあるトレンドが浮かび上がってきます。こうしたデータからは、生活者の行動がより多様になり、それぞれの楽しみ方が広がっている様子が感じられます。

2026年はどんなテーマが予定に増えていくのか、また新たに記録される行動がどのようなトレンドを生み出していくのかにも注目したいところです。予定から読み解く暮らしの変化は、これからも私たちの日常をさりげなく映し出していくのかもしれません。

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