家の『紙』9割は捨てられる!取っておくのは「金目の紙」“紙片づけ”の極意【ひるおび】

年末の大掃除・・・の前に、いつのまにか溜まった「紙」の片づけをしませんか?
「紙」に特化した独自のメソッドを確立した“紙片づけ”の第一人者、片づけアドバイザーの石阪京子さんに、家族みんながわかりやすい“紙片づけ”のテクニックを教わります。
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なぜ「紙」が溜まるの?
「ダイレクトメールと、封筒に入ったままの書類はそのまま放置です。」(40代)
「チラシとか割引券とかとっておきがちなんですけど、だいたい期限が切れて使わずに終わってしまっている」(50代)
「ダイニングテーブルに、今大事そうな紙を積んであるので、食べるときにかき分けることがあります。」(40代)
片づけアドバイザー 石阪京子さん:
紙って自分が欲しいから家にやってきたわけじゃなくて、いつの間にか入ってくるじゃないですか。後で見ようと思って、知らず知らずのうちにたまっていく。それらをどう整理したらいいか分からない。それでついつい置いてしまうという方がすごく多いんです。
紙の9割は捨てられる!“紙片づけ”
石阪さんが提唱する“紙片づけ”の流れは、「集める」➡「捨てる」➡「ファイリング」です。
家中の紙を一か所に集めたら、不要な紙をすべて捨てていきます。
片づけアドバイザー 石阪京子さん:
家にある紙の9割は捨てられます。残す紙は、「お金に関わる金目の紙」と「紙として使う目的のある紙」です。
◆明らかに不要な紙(古いチラシなど)を処分
◆内容を確認すれば捨てていい紙を処分
≪保険会社から届いた契約内容の確認書類≫
「重要」「親展」などと書かれており、つい取っておきがちですが、確認すれば処分してもOKです。
※ただし「証券」などは残しておく必要があります。
≪Wi-Fiや携帯の契約書≫
・Wi-Fiが繋がらなくなったときなどは、紙を探すよりもネットで探す方が早いので、紙は不要。
※パスワードが載っている紙はきちんと保管してください。
≪家電の取扱説明書≫
・型番を検索すれば、取り扱い説明書をスマホで読むことができるアプリもあるので捨ててOK
※古めの機種や海外の製品は電子で読めない可能性があるため紙で保管してください。
※期限内の「保証書」は捨てずに紙で残しておきましょう。
≪ねんきん定期便≫
・職歴や納付状況を確認したら捨ててOK
・ねんきんネットに登録すればネットで確認できます。
≪銀行から届く紙≫
・確認してから捨てる
・「定期預金・金融商品などの満期のお知らせ」「未使用の口座や休眠口座の通知」は見過ごしに注意してください。
≪源泉徴収票≫
※年末調整や確定申告をする人は捨ててはダメ
※しない人も、転職や住宅ローンの申し込み、育児休業・扶養認定などをする予定の人は取っておきましょう。
≪卒業証書≫
※最終学歴の証書は仕事に繋がる“金目の紙”の部類なので残す
・以前の証書は“思い出”なので、各自で判断
◆必要な情報が書かれた紙は・・・
子どもの行事の日程や給食の献立表など、日常的に必要な情報が書かれた紙は、スマホで写真に残して保存すれば、処分することができます。
写真と一緒にキーワードを保存できるアプリもあります。
家族みんなが5秒で取り出せる「ファイリング」
家にある紙を必要なものだけに減らしたら、次はファイリングです。
石阪さんは、差し込むタイプのクリアファイルや、引き出しに収納するのはおすすめしないといいます。
片づけアドバイザー 石阪京子さん:
横に積むと、下にある書類が分からなくなります。
また、クリアファイルに入れると、例えば30ポケットのファイルで書類が40枚になったときに間に挟んでしまい、パンパンになって中身が分からなくなることもあります。
石阪さんが“紙片づけ”に使うのは、ファイルボックス。
まず、4サイズのファイルボックスを6つ用意します。
正面にシールを貼って、「暮らし」「健康」「マネー」「教育」「取扱説明書&保証書」「待機」にジャンル分けします。
次に、挟むタイプのファイルブックを使って、さらに細かく分けていきます。
例)
塾関係の書類➡封筒から出して、「塾」とラベリングしたファイルブックに挟み、「教育」ボックスに入れる
クーポンなどの細かい紙➡小分けにできるクリアポケットに入れ「クーポン」とラベリングしたファイルブックに挟み、「マネー」ボックスに入れる
パスポートや年金手帳➡「暮らし」ボックスへ収納
「待機」ボックスは半分に分けて、家にきた書類を入れるポストのように使います。
▼判断待ち・・・必要かどうか判断する前の一時保管場所
▼処理待ち・・・提出や支払いなど、後日処理が必要な紙を保管
全て仕分けが終わったら、家族皆が取り出しやすい場所にボックスを設置します。
これで、“紙片づけ”は完了。
あとは、「使ったら戻す」を徹底して、家族みんなで“紙片づけ”のシステムを守っていきましょう。
思い出の品は“棺桶ボックス”へ
手紙や子どもの作品など、思い出の紙はどのように片づければいいのでしょうか?
石阪さんによると、ステップを踏んだ片づけがおすすめです。
思い出の紙をたくさん残し片づけないまま旅立つと、親族が片づける際に心が痛み、負担になる場合もあります。
撮影してデータとして残すか、勇気を持って処分してください。
どうしても残したい紙だけは小さめの箱にしまい、いずれは棺に入れてもらうようにします。
石阪さんはこの箱を“棺桶ボックス”と命名し、B5サイズの書類ケースに入る量だけを残しているそうです。
(ひるおび 2025年2月11日放送より)
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<プロフィール>
石阪京子さん
片づけアドバイザー
著書に『見るだけでわかる! 図解 紙片づけ』(ダイヤモンド社刊)