【 吉沢亮 】 「僕はあの瞬間だけ歌舞伎役者になれた」「意地で飛び込んだ作品」 映画『国宝』4冠の快挙 主演男優賞 【 第50回報知映画賞 】

俳優の吉沢亮さんが、15日に都内で行われた「第50回報知映画賞」の表彰式に登壇し、主演男優賞を受賞しました。
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今回、吉沢さんは映画『国宝』の演技で主演男優賞を受賞。
任侠の世界に生まれながら、父を亡くした後、歌舞伎の世界に足を踏み入れる男を演じました。
「国宝」は、そのほかにも「監督賞」「作品賞・邦画」「BS10プレミアム賞」の4冠の快挙です。
黒色のスーツで登壇した吉沢さん。
“重…重い…”と少し驚いた様子を見せながら、輝くブロンズ像を笑顔で受け取り、“本日はこのような名誉ある賞をいただきまして非常に光栄でございます。ありがとうございます”と挨拶しました。
作品に携わるまで歌舞伎は何度か見たことがある程度だったという吉沢さん。
撮影に入る前の稽古に約1年半もの時間をかけました。
吉沢さんは“ひとつの役に1年半って考えるとすごく贅沢な時間だなとも思ったんですけど、やはり何百年と続く日本の伝統文化であり、実際の歌舞伎役者さん達は子どもの頃から舞台に立って何十年と芸と向き合いながら積み上げていくものをたった1年半で習得するというのは、これは不可能だなと、やればやるほど気付く毎日。それでもやるしかないという意地のようなものだけで飛び込んだ作品でした”と準備・撮影期間を振り返りました。
作品のハイライトのひとつ、歌舞伎のシーンは朝から晩まで2日間かけ丁寧に撮ったと明かし、“(観客役のエキストラの方が)毎回新鮮なリアクションをくれまして、そのおかげで、作品に関わった全ての皆様のおかげで、僕はあの瞬間だけ歌舞伎役者になれたかなという気がしますし、喜久雄(吉沢さんの役名)として生きることできた”と笑顔を浮かべました。
共演した田中泯さんが花束贈呈のゲストとして壇上に上がると2人は固い握手を交わし抱擁。
田中さんから“ますます頑張ってほしい。(今後の活躍を)見てます、絶対。どうなるかねぇ…(笑)頑張ってほしい、めちゃめちゃ頑張ってほしい。何しろ一回の人生ですから。”と吉沢さんに向かってにやり。吉沢さんが照れ笑いを浮かべる場面も。
吉沢さんの更なる活躍を予感させるような田中さんのコメントに会場からは大きな拍手が沸きました。
【担当:芸能情報ステーション】