山本由伸「決まったことは全く何もない」WBCについて発言「また大会でプレーできればいいなと」【日本プロスポーツ大賞】

ドジャースの山本由伸(27)が来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について「決まったことは全く何もない」と明言を避けるも「また大会でプレーできればいいなと」と自身の思いを口にした。
この日、日本のプロスポーツ界に大きく貢献し、業績を残した選手及び団体に贈られる第55回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ賞の授与式典が都内で行われ、山本が大賞を受賞。プロ野球選手としてはチームメイトの大谷翔平(2018年)以来となった。
これまでWBC出場については、日本人メジャーリーガーでは大谷翔平が自身のSNSで出場を表明しており、山本については、一部米メディアなどで出場が報じられていたが、正式には発表されておらず。この日の式典後の囲み取材で「(WBCの出場について)決まったことは全く何もないんですけど」と話しつつも、「前回大会もすごく良い大会になりましたし、自分自身も選手としてすごく喜びを感じたので、また大会でプレーできればいいなと思います」と出場への意欲も口にした。
ワールドシリーズ後の行事も終わり「11月はゆっくり過ごせた」と話す山本は「練習も始めてますけど、どうでしょうね、順調にいけば、プレーできると思いますし」とし、休養しつつ来シーズンに向けて調整も始めているようだ。「毎年自分の中の最高のシーズンを更新していけたら一番いい」と3年目に向けて意気込み、日本人選手が続々とメジャーに挑戦している状況には「どんどん日本人が増えて、何よりファンの方がとても楽しみにしてくださっていると思いますし、またあの最高の舞台で、日本人の選手がたくさんいてという試合がいつか来ると思うので」と“先輩”として新たな日本人メジャーリーガーの誕生に期待を寄せた。
2023年のWBCでは、大谷、ダルビッシュ有らと共に先発投手の一角として活躍、侍ジャパンの世界一奪還に尽力した。今季の山本は1年間ローテーションを守り、30試合に先発して12勝8敗と自身メジャー初の2桁勝利を挙げた。防御率はリーグ2位の2.49、201奪三振をマーク。サイ・ヤング賞の投票では3位に入るなど飛躍のシーズンに。
また、プレーオフでは6戦を投げて5勝1敗(防御率1.45)。ブルワーズとの優勝決定シリーズ第2戦、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第2戦と2戦連続で完投した。圧巻だったのはWS最終第7戦、第6戦の先発(6回1失点)から“中0日”で9回途中から登板し、延長11回までを無失点リリーフ。歴史に残る力投をみせ、WS連覇の立役者となり、日本人史上2人目となる、ワールドシリーズのMVPに輝いた。