『大きい猫種』と『小さい猫種』で違う3つのこと サイズだけではない?意外な特徴もご紹介
猫には多くの種類が存在しており、大きさはさまざま。では、「体が大きい猫」と「体が小さい猫」ではどんな違いがあるのでしょうか。今回は、サイズ以外にも異なる性格の傾向や成長の速度などについて解説します。
1.性格や行動の傾向の違い

猫の大きさによって、性格や行動が明確に決まるわけではありません。
しかし、繁殖の目的や遺伝的背景などによって、性格の傾向が見られることがあります。
大きい猫種の傾向
メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなどの大型猫は、穏やかで落ち着いた性格が多いとされています。
大型猫は成猫になるまで年月がかかり、子猫らしい活発さがゆるやかに落ち着いていくためで、ジャンプやダッシュよりもゆったりとした行動を好む傾向があるといわれています。
小さい猫種の傾向
アビシニアン、シンガプーラ、マンチカンなどの小型猫は、機敏でよく活発に動き、遊び好きな傾向が強いと言われています。
体が軽く、ジャンプや走るといった動作にエネルギーを多く使えるため、一般的には探索行動や上下運動が多くなるといった特徴があります。
2.成長スピードの違い

成長のスピードも、大きい猫種と小さい猫種で違いがあります。一般的に、大型猫は小型猫に比べてゆっくりと成長すると考えられています。
大きい猫種
大型の猫は、骨格や筋肉の形成に時間を要するため、完全な成猫になるまで2~5年かかることが多いです。
激しいジャンプや高い場所への昇り降り、肥満などは、関節に負担がかかってしまい、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼の原因となります。
小さい猫種
小型猫は発育スピードが速く、生後1年程度でほぼ成猫のサイズになります。
体が小さい分、ささいな栄養不足・過剰摂取でも大きな影響が出やすいので注意が必要です。低血糖を避けるため成長期用のフードを与える、体重増加による関節への負担を避けるなどの栄養管理をしましょう。
3.飼育スペースの違い

大型猫と小型猫では、快適な生活に必要なスペースや環境づくりも異なります。それぞれの特性にあった部屋の広さや設備、グッズを用意しましょう。
大きい猫種
大型猫は小型猫に比べると、2~3倍大きいため、広い生活空間が確保できるかが重要なポイントです。キャリーバッグやトイレ、食器なども大型猫にあったものをそろえるように心がけましょう。
体重も重いため、キャットタワーは倒れにくい頑丈なものを選ぶと安心です。木登りを得意とする猫種が多いため、部屋の高いところから周りを見渡せるような環境を整えてあげることで、本来の習性を尊重できます。
ただし、ローステップのキャットタワーにする、クッションフロアを導入するといったように、足腰への負担を軽減させる対策も取りましょう。
小さい猫種
小型猫は動きが軽く、ジャンプや走るといった動作が得意な傾向があるため、キャットタワーやステップなどの上下運動ができる環境を整えると運動欲求を満たすことができます。
一方で、大きすぎるベッドだと、不安感や寒さから使用を嫌がることもありますので注意が必要です。
さらに、体が小さくわずかな隙間でも通れてしまうため、脱走や落下事故のリスクが高くなりがちです。ベランダにネットを張る、ドアの前にペットゲートを設置するなどの対策を。
まとめ

大きい猫と小さい猫では、サイズだけでなく性格や成長の速度などあらゆる面で違いがあり、こうした特徴がそれぞれの魅力につながっていることがお分かりいただけたでしょうか。
ただし、これらはあくまで傾向であり、必ず当てはまるわけではありません。
大切なのは、「大型か小型か」ということにとらわれすぎず、猫それぞれの個性や特徴を理解して、その子に合った健康管理をしたり生活環境を整えたりすることです。
新たに猫を家族に迎える際には、今回の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
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