「日本は核保有すべき」発言めぐり野党側から安保担当の総理官邸関係者の更迭求める声相次ぐ
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-12-19 17:31

安全保障を担当する総理官邸の幹部が「日本は核保有すべきだ」と話したことについて、野党側からはこの幹部の更迭を求める声が相次いでいます。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「とてもにわかには信じられず、大変驚いております。こうした考えを持ってる方が(高市総理の)そばにいること自体に問題があるというふうに私は思いますので、早急にお辞めいただくということが妥当ではないか」
きのう、総理官邸で高市総理に安全保障政策のアドバイスを行う幹部が“個人的見解”と断った上で、「日本は核保有すべきだ」と述べたことについて、立憲民主党の野田代表は「国是に逆行する動きだ」と批判し、この幹部を更迭するよう求めました。
公明党 斉藤鉄夫 代表
「被爆80年の節目の年に、官邸幹部からこのような発言が出たことに対して、驚きと怒りを感じております。罷免に値する重大な発言だと思います」
公明党の斉藤代表も「罷免に値する」と強く批判し、「核不拡散体制の堅持と非核三原則こそ、日本の安全保障の根幹だ」と強調しました。
共産党の田村委員長は、「直ちに罷免すべきだ」とした上で、「高市総理が非核三原則を国是として厳格に守ると表明すべきだ」と主張しました。
こうしたなか行われた参議院の自民党と立憲民主党の国対委員長会談では、立憲側がこの幹部について「直ちに更迭すべきだ」と迫りましたが、自民側は「すぐに政府に伝える」と述べるにとどめました。