「愛猫2匹の輸送費は37万円」 飼い主とともにNZからオーストラリアへ移住するペットが増加中

2026-03-01 06:00

近年増えているのが、オーストラリアへ移住するニュージーランド人の数です。これに伴い、ペットを輸送するサービスも人気です。専用ルームやチャーター便を提供する会社も出てきました。

増えるオーストラリアへの移民

猫と旅する男性

画像はイメージです

最近、「高賃金」と「比較的安い生活費」に惹かれて、多くのニュージーランド人が隣国オーストラリアに渡っています。こうした人々とともに、ペットも移住する例が増えています。

ニュージーランド統計局の最新データによると、2024年9月から1年間に過去最高の7万2000人が出国しており、その主な渡航先はオーストラリアでした。2012年以来最大の流出数になっています。これに伴い、ニュージーランドからオーストラリアへ渡った猫と犬の数も過去3年間で60%も増加しました。

オーストラリアへ向かう猫と犬の数は、ペットを連れて旅するニュージーランド人の10人に1人の割合だと推定されます。出国総数にはカップルや家族連れも多いため、1グループ当たりにするとさらに高い割合だと思われます。

MPI(ニュージーランド貿易産業省)は、ニュージーランドから出国するペットが必要な要件を満たして書類を整えていることを証明する、ペット版パスポートともいうべき「MPI輸出証明書」を発行しています。

近年はオーストラリアとの間で協定が締結されたため、犬や猫の輸送手続きが簡素化されたといいます。

愛猫2匹を連れて移住

ケージの中の猫

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Lacey MoyleさんとパートナーのShaneさん、そして子供たちは、最近オーストラリアに引っ越しました。このとき愛猫のZiggyとZebbも同じ飛行機に乗せたのです。

「2人ともこちらで仕事をもっています。先にShaneが6月に来て、住む家を見つけて家具も揃えてくれました。子供たちが高校を最後したのをきっかけに、全員が引っ越してきたのです」

彼女たちは愛猫を連れて行くことに少し不安を感じていたものの、輸送手続を請け負ったHamilton Pet Transport社は親切に対応してくれたといいます。

「猫たちに新しい飼い主を探すなんてできません。家族の一員なので、ニュージーランドに置いていくことなど考えられませんでした」と彼女。

「2匹の猫のために3980ドル(約37万円)を支払いました。これにはニュープリマスからブリスベンまでの2回のフライト代も含まれています。ケージ代と輸出証明書のための獣医の診察代も込みになっています」

猫たちは待機中に「コンフォート・ルーム」で過ごし、温度調節された環境で手厚いケアやBGM音楽まで楽しんだといいます。

「2匹はすぐに新しい環境になじみました。ニュージーランドにいたときと同じように自由に家を出入りして、毎日幸せそうに過ごしていますよ」と話すLaceyさんです。

チャーター便の利用も

飛行機の客室にいる猫

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ウェリントン空港を拠点とするVenture Pets社のLisa Lee代表は、「コロナ禍以降ペットの輸送依頼が増えており、とくにペットとともにオーストラリアに移住する人が多い」と話します。

優雅な引っ越しをする犬猫もいます。通常は一般の航空機の貨物室の専用エリアに「囲い」に入れられて輸送されますが、チャーター機で飼い主と一緒に客室に座り、リラックスして旅をするペットもいるのです。

Joanna Maddisonさんと夫のLiamさんが2021年に立ちあげたSkye Pets社が、そのサービスを展開しています。オーストラリアへのチャーター便の旅費は約1万3500ドル(約124万円)、さらにオーストラリアからイギリスへ行く場合は4万ドル(約370万円)かかるといいます。

ペットは離着陸時にはケージに入れられますが、シートベルト着用サインが消えているときは移動自由で、飼い主の隣の席が割り当てられます。トイレが必要な場合は、機体後部に「芝生のエリア」まであるのです。

「ニュージーランドから出発する飼い主の数は増えており、今後も需要は拡大しそうです。わたしたちのようなチャーター便サービスを選ぶ人も、確実に増加しています」とLiamさん。

オーストラリアへの移民の増加を背景に、海を渡る犬や猫は、当分の間増えていきそうですね。

出典:Flying cats and dogs: Pets join the exodus to Oz (some in a private jet)

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