シロアリ被害は他人事じゃない! 約5人に1人が経験した戸建て住宅の見えない盲点

家は毎日過ごす場所でありながら、その変化には意外と気づきにくいものだ。壁の汚れや設備の不具合のように目に見える変化には気づいても、床下や基礎部分のような普段目にしない場所となると、意識する機会はそう多くない。
築年数を重ねた戸建て住宅では、少しずつメンテナンスが必要になってくる。しかし、「まだ大丈夫そう」「特に困っていない」と、そのままになっているケースもあるのではないだろうか。見えない場所ほど異変に気づきにくく、気づいたときには状況が進んでいることもある。住まいを長く快適に保つためには、目につく場所だけでなく、見えない部分にも目を向けることが大切だ。そこで今回、ダスキン ターミニックス(https://www.duskin.jp/terminix/)は、築10年以上の⼾建ての持ち家に住む⽅を対象に、「⼾建て住宅のメンテナンスの実態とシロアリ対策」に関する調査を実施した。
家の不具合、その原因を“経年劣化”と考える人が多数

まず、自宅について気になっていることや不具合について尋ねたところ、最も多かったのは「床がきしむ・ブカブカと沈む感じがする」(22.2%)だった。続いて「ドアや窓の開け閉めがしづらい」(18.7%)、「基礎や外壁にひび割れがある」(16.9%)という結果となっている。日々の暮らしのなかでふと感じる違和感や、目に見えてわかる変化は、不具合として認識されやすいようだ。とくに今回上位に挙がった項目は、住まいの構造や骨組みに関わる変化でもあり、築年数を重ねた戸建て住宅では気になりやすいポイントなのかもしれない。
こうした不具合を感じている人に、その原因として何を思い浮かべるかを聞いたところ、「経年劣化」(74.2%)が圧倒的に多い結果となった。時間の経過による自然な変化として受け止めている人が多いことがうかがえる。一方で、「地震などの自然災害によるダメージ」(28.1%)や、「シロアリなどの害虫による被害」(22.1%)を挙げる人も一定数見られた。住まいの不具合に対して、“古くなったから仕方ない”という認識がある一方で、外的な要因による影響を意識している人も少なくないようだ。
シロアリ被害は他人事ではない? 約5人に1人が経験

住まいの不具合について「シロアリなどの害虫による被害」を原因として挙げる人が一定数いた一方で、実際の被害経験についても気になるところだ。
調査では、シロアリ被害を受けた経験があるかを尋ねたところ、19.5%が「ある」と回答した。およそ5人に1人が実際に被害を経験している計算となり、決して珍しいトラブルではないことがうかがえる。

では、どのようなきっかけで被害に気づいたのだろうか。最も多かったのは「羽アリが飛んでいた」(38.4%)で、次いで「床がブカブカする、きしむようになった」(35.9%)、「業者による定期点検・無料点検で見つかった」(24.8%)という結果だった。
羽アリの発生や床の違和感など、目に見えたり日常のなかで体感できたりする変化がきっかけになっているケースが多いようだ。一方で、点検によって発見されたケースも一定数あり、自分では気づきにくい場所で被害が進んでいる可能性も感じさせる結果となっている。
見たことがないから大丈夫? リスク認識のギャップ
実際に約5人に1人がシロアリ被害を経験している一方で、そのリスクをどこまで身近なものとして捉えているかには、やや温度差があるようだ。シロアリ被害に遭う可能性について尋ねたところ、最も多かったのは「特に考えたことがない」(38.6%)だった。次いで、「被害に遭うかもしれないと不安に思っている」(22.1%)、「特に根拠はないが、何となく大丈夫だと思う」(20.2%)、「対策をしているので大丈夫だと思う」(19.1%)という結果となっている。

また、「対策をしているので大丈夫」と考えている人に、5年ごとに専門業者によるシロアリ調査・点検を受けているかを聞いたところ、「受けている」と答えたのは50.0%にとどまった。予防策を講じているという認識があっても、継続的な点検まで実施しているケースは半数ほどという実態が見えてくる。
さらに、「何となく大丈夫」あるいは「考えたことがない」と答えた人に理由を聞くと、「これまでシロアリや羽アリを見たことがないから」(42.4%)が最多だった。続いて「何となく大丈夫だと思うから」(29.5%)、「基礎がコンクリート(ベタ基礎)で覆われているから」(13.2%)という回答が並んでいる。
実際に目にした経験がないことや、漠然とした安心感からリスクを低く見積もっている人も少なくないようだ。見えにくいトラブルだからこそ、実感しづらいという側面もあるのかもしれない。
シロアリ対策、始めどきがわからないという本音

シロアリ被害のリスクを身近に感じにくい背景には、「いつ対策すればよいのかわからない」という戸惑いもあるのかもしれない。調査で、シロアリ対策(点検や駆除)を行う適切なタイミングについて尋ねたところ、最も多かったのは「よくわからない」(45.6%)だった。次いで「床のきしみなど、家に何らかの不具合を感じてから」(16.5%)、「自宅や近所で羽アリやシロアリを実際に見かけてから」(13.2%)という結果となっている。
「いつ動けばよいのかわからない」と感じている人が多いだけでなく、具体的なタイミングを挙げた人のなかでも、異変が起きてから対応を考える傾向が見られた。見えにくいトラブルだからこそ、予防や点検のタイミングをつかみにくいのかもしれない。
では、実際に業者へ依頼するとしたら、どのような点が重視されているのだろうか。最も多かったのは「料金体系が明確でわかりやすい」(48.6%)で、続いて「無料見積りや無料点検を実施している」(41.4%)、「強引な営業がなく、親切・迅速な対応」(32.6%)という結果だった。
費用感が見えにくいことや、相談したらそのまま契約を迫られるのではないかという不安が、依頼へのハードルになっている人もいるのかもしれない。気軽に相談しやすく、納得して判断できる環境が求められていることがうかがえる。
<調査概要>
調査名:「⼾建て住宅のメンテナンスの実態とシロアリ対策」に関する調査
調査期間:2026年4⽉7⽇(⽕)〜2026年4⽉8⽇(⽔)
調査⽅法:株式会社PRIZMAが提供するPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
調査⼈数:1,015⼈
調査対象:調査回答時に築10年以上の⼾建ての持ち家に住むと回答した男⼥
調査元:株式会社ダスキン(https://www.duskin.jp/terminix/)
モニター提供元:サクリサ
住まいの不具合は、目に見える変化があって初めて意識されることが多い。しかし今回の調査では、床のきしみや建物のひび割れといった日常で気づきやすい変化の裏に、シロアリ被害のような見えにくいリスクが潜んでいる可能性も見えてきた。
実際に約5人に1人がシロアリ被害を経験している一方で、「自分は大丈夫」と感じていたり、そもそもリスクを意識したことがなかったりする人も少なくないようだ。また、対策のタイミングがわからないという声も多く、被害が起きてから対応を考えるケースも一定数見られた。
毎日過ごす家だからこそ、異変がなければつい後回しにしてしまうこともある。しかし、普段目にしない場所ほど、自分では気づきにくい変化が起きていることもあるのかもしれない。住まいを長く快適に保つためにも、気になるサインが出てからではなく、あらためて住まいの状態を見直してみるきっかけとして、今回の調査結果は参考になりそうだ。