久保凛「『800mは久保凛やな』と思ってもらえるように」 “スーパー高校生”の成長を独自取材と大会後の言葉で振り返る

高校3年間で女子800mの日本記録を2回更新、9月の東京世界陸上にも出場し、世界レベルへの階段を駆け上がっている東大阪大学敬愛高校3年の久保凛(17)。日本のトップ、今季U20世界ランキング1位まで上り詰めた、スーパー高校生の成長を独自取材と大会後の言葉で振り返る。(第2回/全2回)
女子800m 久保凛、涙も「もっと強くなって、この舞台に戻ってくる」再起、リベンジ誓う【世界陸上】
2025年1月25日 東大阪市記録会 17歳の誕生日後初レース後中高生がサインを求め大行列
久保:こうやって自分が勝つことが出来たり、その中で日本新記録を出すという部分で、結果を残した時に憧れてもらえるのはとても嬉しいことですし、憧れてもらっているからこそ「もっと頑張らなきゃ」と思う事ができます。
2025年3月8日 世界陸連に日本記録が認定されていない事が明らかになった後のレース
久保:仕方のないことなので、奈良の記録会に携わってくださっている方々にも申し訳ないなって思いますし、なので自分がしっかり記録を出して、安心してもらえるというかできるだけ早く出しておきたいなって思っています。
2025年5月11日 木南記念で国内での連勝がストップ 「母の日」に届けたかった優勝とレース後に見せた涙
久保:今回で(東京世界陸上の)参加標準(1分59秒00)を切ろうと思ったので、全然タイム的にも走りも上手くいかなくて、そこの部分と地元の大阪という事で、たくさん応援にも来てくれる中で、情けないなという気持ちがあって、もっと練習しなきゃいけないかなと思います。
※久保はタイムレース決勝で2分02秒29。
2025年6月25日 長野県菅平合宿 合宿中も癒しの存在・愛犬ふうた
久保:散歩に行きます。でも自分は朝練とかがあって朝は行けないんですけど、休みの日しか行けなくて、休みの日は行けるときは行ってます。家では静か系です。帰ってきたら寄ってくるんですけど、それ以外はもう静かにしておいて欲しいって感じ。外に出ると小さい子が好きなので。子どもに近寄っていきます。遠征中は、お母さんが写真とか送ってくれたりしてるので、ちょっと早く帰りたいなって。送られてきたら見てリラックスしています。
2025年7月5日 日本選手権 1分59秒52で日本記録更新のレース後
久保:自分の周りにたくさんいっぱいサポートしてくれている方々がいて、その方々のおかげで自分は楽しんで陸上はできているので、そこもすごく強いところかなと思います。ずっと「800mは久保凛やな」と思ってもらえるように自分らしい走りをこれからもできるようにしたいなと思います。
2025年7月10日 日本選手権優勝後、初めての登校日に友達から祝福されて
久保:部活の部員もそうですけど、クラスメートからも「おめでとう」と⾔ってもらって、これからもっと頑張らないとなって思いました。
2025年9月4日 国立競技場に向かう車中にて 母・恵美さんが語った「凛」という名前の由来
母・恵美さん:凛としたっていう感じですかね。昔ドラマで「りんちゃん」って女の子の役がいて、響きがすごくいいなと思って、もう生まれる前から女の子ができたら「凛」にしようという風に決めていたんですよ。それでもう凛ちゃん(笑)
久保:凛って結構かわいい名前の子多いよな。
恵美さん:結構「凛」ちゃん増えてきたよね。
久保:増えてきたよね。なんか2024年とか凛が1位(笑)「ひまり」と「りん」が争っているんですけど、凛が1番。大会でも多いです。「凜」も多いんですけど、「凛」がめっちゃ多い。
2025年9月18日 未来への一歩世界陸上デビュー 悔し涙からの決意「もっと強くなって」
久保:たくさんの声援に囲まれて、走れること自体がすごく幸せで応援してくださった全員に感謝でいっぱいです。もっと強くなってこの舞台に戻ってこようと思います。
2025年12月21日 最後の全国高校駅伝を終えて 仲間への感謝
久保:1年生のときから優しくて面白い先輩が多くて、今年、去年と入ってくれた後輩も個性的ですごく良いチームだなというのはすごく感じる部分があって。競技面の部分でもみんなで決めたことは全員でやり遂げるという目標に向かって頑張れるチームだと思うので、陸上の面でもそれ以外の部分でも凄く「チームだな」と思っています。自分は色々な試合に出たりとか、その中で大変な部分もあったんですけど、チームに帰ってくるとすごく笑顔にさせてくれたり、温かいなと感じるので、このチームじゃないとストレス溜めちゃったりとか、そういうのはあったかもしれない。笑わせてくれたりとか、良い雰囲気だなと思うので、このチームがないと自分も成長できなかったなと思います。3年間競技のところですごく大変な思いをしてきたので、楽しい部分もあったんですけど、うまくいかない時期もありましたし、もう走りたくないという時もありました。でもチームがいたからこそ、皆で「頑張らなくちゃ」という気持ちにさせてくれて、同期もすごく心強い同期。敬愛高校から離れるのは寂しいですけど、いつか誰でもその日は来るので、次に繋げられるようにしていきたいなと思っています。