猫にとって厄介な『鼻炎』の原因4つ 主な症状から予防法まで解説

2026-02-28 17:00

猫に多い鼻炎の症状ですが、よくある事と思って放置していると慢性化して治りにくくなってしまいます。この記事では猫に多い鼻炎の原因とその症状、予防法について解説します。

︎1.ウイルス性鼻炎

くしゃみする猫

原因

ウイルス性鼻炎とは猫カリシウイルスや猫ヘルペスウイルスへの感染が原因となって起こる鼻炎です。このウイルスは猫同士での感染力が非常に高く、くしゃみによる飛沫や、鼻水・涙などの分泌物を通じて、簡単にうつってしまうことがあります。

症状

人間の風邪と似た様な症状が出ることが特徴です。具体的には、くしゃみ、鼻水、涙目、目やに、食欲不振、元気がなくなるなどです。他にも発熱や口内炎、結膜炎の症状が見られる事もあります。

特に、子猫や高齢猫、持病のある猫、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)や猫白血病ウイルス感染症(FeLV)などに罹患している猫は、症状が悪化しやすい傾向があります。

予防方法

猫風邪の原因となるヘルペスウイルスやカリシウイルスは、混合ワクチンの接種によって重症化を防ぐことができます。感染を防ぐことはできませんが、症状の軽減や命にかかわる合併症の予防において非常に有効です。

また、他の猫との接触を避ける事も根本的な予防につながります。屋内飼育の徹底や、新しい猫を迎える際には隔離期間を設ける事で、感染するのを防ぐことができます。

︎2.細菌性鼻炎

鼻水のでている猫

原因

ウイルス感染後、細菌の二次感染が起きることで症状が悪化し鼻炎が慢性化することで起こります。

症状

細菌性鼻炎はウイルス性鼻炎と同じ様な症状を示しますが、特徴的なのが鼻水の色です。細菌性鼻炎では、黄色〜緑色の鼻水が見られます。鼻水の粘度も高くベタベタした鼻水が出るのが特徴です。

予防法

細菌性鼻炎はウイルス性鼻炎の後に起こるため、猫のくしゃみや鼻水の症状は放置せずなるべく速く動物病院を受診して治療を受けることが大切です。細菌性鼻炎は放置すると慢性化し治りにくくなります。

︎3.アレルギー

くしゃみする猫

原因

ダニやホコリなどのハウスダスト、植物の花粉、食べ物、柔軟剤や消臭剤などの化学物質が原因となり鼻炎を引き起こします。

症状

くしゃみや鼻水が見られます。色は無色透明でサラサラとした鼻水が大量に出ます。

花粉が原因の場合、ある特定の時期にだけ鼻炎の症状が見られます。

逆にダニやカビなど環境中のハウスダストが原因の場合には、一年中症状が見られます。

予防法

アレルギー性鼻炎を予防するには、アレルゲンとの接触を避けることが何よりも大切です。

具体的には、花粉が原因の場合は屋内飼育に徹底する(どうしても外に出す場合は花粉が最も飛散する10時〜12時、17時〜18時は避ける)、普段から猫の生活する部屋の掃除を徹底する、空気清浄機を設置する、十分な湿度を維持するなどです。

部屋が乾燥していると猫の鼻炎は悪化しやすくなるため、湿度50%くらいを目指して冬の季節は加湿器などで調整してあげると楽になる場合も多いです。

︎4.口腔鼻腔瘻

歯磨きする猫

原因

歯周病が重症化することで、歯の根本に膿が発生し、口腔と鼻腔を隔てる骨が破損し、繋がってしまうことで起こります。上顎の奥歯の歯周病が原因のことが多いです。

症状

歯周病そのものの症状としては、口臭や食べる際の違和感、痛みなどがあります。

その後歯周病が進行して口腔鼻腔瘻を形成してしまうと、唾液や飲食物がその穴から鼻腔へと入り、慢性の鼻汁や鼻づまり、鼻血といった症状が見られるようになります。

予防法

歯周病にさせないために毎日歯磨きを行いましょう。

猫は人と違って口腔内環境がアルカリ性のため、虫歯にはなりにくいのですが、歯石が非常につきやすく、歯垢が歯石に変化するまでわずか3日と言われています。

また、口臭や頬の腫れなどの症状が見られる場合には歯周病が進行している可能性が高いです。なるべく速く動物病院を受診し、歯石除去のスケーリングや抗生剤などの飲み薬を使用することで、口腔鼻腔瘻まで進行することを防ぐことが大切です。

︎まとめ

猫の鼻

猫の鼻水は定期的に優しく拭き取ってあげましょう。ゴシゴシと拭き取ると荒れることがあるため軽く拭う程度が良いです。

また、鼻水が固まってしまった場合には息がしにくくなるため、蒸しタオルや濡れたコットンなどでふやかしてから取り除いてあげましょう。 

鼻詰まりが起きると人と同じ様に猫も匂いが分かりにくくなり食欲が落ちることがあります。香りの強いウェットフードに変えたり、電子レンジで人肌程度に温めることで香りを増幅させることができます。

慢性的な鼻炎は猫の生活の質を下げてしまいます。なるべく早く動物病院を受診し、室温や湿度など生活する環境も猫が快適に過ごせるように心がけましょう。

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