スペーシアXとSL大樹でつなぐ「大江戸温泉物語 Premium鬼怒川観光ホテル」列車の旅

2025-12-30 08:00

東京から特急で約2時間。
最新型特急「スペーシアX」と、レトロな蒸気機関車「SL大樹」を組み合わせた鬼怒川温泉の旅は、移動そのものが楽しみのひとつです。

今回は「大江戸温泉物語 Premium 鬼怒川観光ホテル」を拠点に、

“行きは快適に、泊まりはゆったりと、帰りは記憶に残る——”

温故知新を訪ねる、鬼怒川の過ごし方を紹介します。

新型車両「スペーシアX」特別シートで鬼怒川へ

東京からの出発は、東武鉄道・浅草駅から。
東武特急の新型車両「スペーシアX」で、およそ2時間の旅が始まります。

6両編成の「スペーシアX」のシートは、最上級の「コックピットスイート」をはじめ、個室やボックスシートを含む5タイプがあります。

その中でも「プレミアムシート」は、ラグジュアリーな旅の演出にぴったり。上質なソファのような座り心地で、足元も広々しています。
余裕ある2列・1列のシート配置は、グループ旅はもちろん、ひとり旅にも相性のいいつくり。

全席指定の特急券は座席タイプによっては即完売になることもありますので、お早めの購入をおすすめします。

1号車は、1両まるごとデラックスな空間が広がる「コックピットラウンジ」。
オリジナルコーヒーやクラフトビールのほか、日光産のおつまみやスイーツなどが、スペーシアX特別商品として販売されています。

なお、2~5号車に乗車の場合は、整理券をオンライン発行の上、テイクアウトのみで利用可能です。

「大江戸温泉物語Premium 鬼怒川観光ホテル」で過ごす充実の時間

「大江戸温泉物語Premium 鬼怒川観光ホテル」へは、鬼怒川温泉駅の到着時刻に合わせてホテル間循環バスが出ています。

広々としたロビーは、照明を抑えたシックなたたずまい。静かに流れる時間が、鬼怒川に着いた高揚感をゆっくりとやすらぎに替えてくれます。

ロビーの奥は、ゆったりした空間がとられたプレミアムラウンジ。ソフトドリンクやアルコール類が、ウェルカムドリンクとして無料で提供されています。

観光に出る前やお部屋に入る前のワンクッションとして、気軽に立ち寄れるのがうれしいところ。

くつろぎの時間を過ごす客室・大浴場

客室は、4人まで泊まれる「スーペリア和ベッドツイン」。白とブルーを基調とした清潔感のある空間で、窓からは鬼怒川のせせらぎが一望できます。
明るい日差しが差し込むなか、旅の余韻をゆったり感じられます。

ベッドは、大人が大の字になっても余裕のセミダブルサイズ。足をのばしてくつろげるベンチソファも心地よく、うっかり朝まで眠ってしまいそうです。

画像提供:大江戸温泉Premium 鬼怒川観光ホテル

男女入替制の大浴場は、それぞれ内湯と露天風呂があります。

壁一面に大きな岩をあしらった内湯は、大自然に身をゆだねたような気分に。洗い場もパーティションで仕切られていて、気兼ねなく利用できるつくりです。

画像提供:大江戸温泉Premium 鬼怒川観光ホテル

鬼怒川に面した露天風呂は、目隠しでプライベート感が配慮され、静かな時間を穏やかに過ごせそう。心地よい風が川のせせらぎに乗って、ほてった身体を吹き抜けていきます。

大江戸温泉物語グループが誇る「大江戸三つ星バイキング」

滞在中のお楽しみといえば、やっぱりお食事。
旬の味覚から定番まで多彩なメニューがそろった「大江戸三つ星バイキング」は、大江戸温泉物語グループの自慢のひとつです。

座席は、奥行きのある広々したメインルームと、和の雰囲気漂う料亭風のエリアなど、タイプの異なる空間が用意されています。
テーブルには「食事中/空席」の札が用意され、座席の心配をせずにお料理を取りにいけるのも嬉しい配慮です。

ブッフェ台を彩るのは、鮮度抜群の旬の海鮮を使ったお造りやお寿司の数々。サザエやほたて、はまぐりなどを各テーブルで仕上げる「海鮮浜蒸し」は、大江戸三つ星バイキングの看板メニューです。

2025年12月からの3か月間は、カニ・ふぐ・ぶりをメインとした「冬のフェア」が開催されています。

紅ズワイガニやカニの押し寿司、ぶりの刺身にぶり大根、フグの寿司など、冬の味覚を丸ごと味わえる贅沢なメニューが勢ぞろい。

中でもおすすめなのが「ふぐ煮凝り」です。プルッとした食感と、酸味のあるジュレが口の中ではじけ、さっぱりした味わい。心ときめく輝きが、お食事時間を華やかに彩ります。

※提供時間・サービス内容は公式サイトを確認してください。

旅のラストを風情でしめくくる「SL大樹」

チェックアウト後も、まだまだ鬼怒川の旅は終わりません。帰り道そのものが、旅のハイライトともいえるでしょう。
鬼怒川温泉駅からの帰路は、下今市駅までを結ぶ「SL大樹」に乗車します。

客車は3両編成。その中でも2号車の「展望車」は、SL旅の情緒をより味わい深くさせる醍醐味に満ちています。

昭和のSL全盛期を彷彿させる趣のある内装。ボックスタイプのシートはふかふかで、直角の背もたれにどこか懐かしさを感じます。備え付けのテーブルは駅弁を広げるのに最適なサイズ。ここには、古き良き時代の旅情あふれるシーンが息づいています。

さらにこの車両に設けられているのが、開放型の展望デッキ。流れる景色と風を感じながら、汽笛の音に耳を傾ける――。まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような感覚を肌で味わえます。

終点の下今市駅に到着したら、駅に隣接する転車台へ足を向けてみます。先ほどまで力強く走り続けていたSLが、役目を終えて車庫に戻る姿を目の前で見ることができます。その雄姿に、シャッターを切る手が止まりません。

1日最大8本運行される「SL大樹」は、現役を終えた蒸気機関車を活用し、東武鉄道により2017年に運行が開始されました。

その姿は今、地域住民の協力のもと、鬼怒川の新しい観光資源として、力強く汽笛を鳴らし続けています。

故きを温ねて新しきを知る鬼怒川温泉の旅

快適な最新車両で訪れる、くつろぎの宿。
ゆったり湯につかり、旬の味覚に身も心も満たされる、誰にも邪魔されない気ままな時間。
帰りはレトロなSL列車で、時間をかけて少しずつ日常に戻っていく――。

鬼怒川温泉は、「移動・宿・帰路」、このすべてを無理なく成立させてくれる場所なのかもしれません。

取材協力:大江戸温泉物語 Premium 鬼怒川観光ホテル
https://www.ooedoonsen.jp/kinugawa-kanko/

新型特急スペーシア X(SPACIA X)特設サイト | 東武鉄道公式サイト
https://www.tobu.co.jp/spaciax/

SL大樹公式サイト | 東武鉄道
https://www.tobu.co.jp/sl/

<取材・撮影・文/櫻井れき>

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