猫がつい『吸いたくなる』もの5選 考えられる心理や適切な対処法も解説

2025-12-30 11:00

猫と暮らしていると、毛布や服、タオルなどを口にくわえて“吸う”不思議な行動を目にした経験はありませんか?これを「ウールサッキング」とも言いますが、人間から見ると「なんでそんなことを……?」と思ってしまうかもしれません。そこで今回は、猫がつい「吸いたくなる」代表的なものと、その背後にある心理や、対処法について、解説していきます。

猫が「つい吸いたくなる」もの5選

タオル?に興味を示す猫

1.毛布・ブランケット・タオル

厚手でふかふか、柔らかくて温かい布製品は、猫にとって非常に魅力的。母猫のおっぱいを吸うように、ふみふみしながら毛布を吸う姿は子猫そのものです。

2.ニット/セーター/柔らかい衣服

ウールやニット、フリースなど、肌触りが柔らかく、少し毛羽立ちがある素材は、猫の“吸いたい欲”を刺激しやすいようです。

ウールに関しては、ラノリンと呼ばれる羊毛の脂質などに反応して起きるとも考えられています。

3.ぬいぐるみや布製おもちゃ

毛布ほど大きくない、ふわふわで柔らかいぬいぐるみや雑貨にも、吸いついてしまう子がいます。母猫のおっぱいのような安心感を与えるのかもしれません。

4.飼い主の服(シャツ、パジャマ、布団カバーなど)

飼い主の匂いや体温が残る布は、猫にとって“安心できる母猫や家族”を思い出させるトリガーになりがち。

ほかにも、飼い主の指そのものに吸いついてしまう子もいます。

5.その他:古いタオル、布団、クッション、マフラーなど

形や用途は様々ですが、「柔らかく」「暖かく」「ふかふか」という条件を満たす“布地”は、猫の好みに合いやすいようです。

なぜ猫は“吸いたくなる”のか?

授乳中の子猫たち

猫が布や衣類を吸いたくなる行為、これをウールサッキングとも言いますが、その行動の背景には、以下のようにいくつかの心理的・生理的な要因が考えられます。

母乳を飲んでいた子猫期の名残

生まれて間もない子猫は、母猫の乳を求めて吸ったり、母猫の腹を「踏む(=「ふみふみ」)」をしたりします。

この「吸う」「ふみふみする」という行動は、子猫にとって母とのつながりや安心感を得る重要な行動です。

たとえ離乳後であっても、その時期に強く刻まれた「安心・安全・暖かさ」という感覚を、柔らかい布や服が思い起こさせるのかもしれません。

ほかにも、「習慣化」しているケースも考えられます。

自分自身を安心させるため

猫は布を吸ったりふみふみしたりすることで、自分を落ち着かせたり安心させたりするケースがあります。

特に毛布やタオル、ぬいぐるみなど柔らかくて暖かい素材は、落ち着きをもたらすにはちょうどよいのでしょう。

こういった行動はストレスや不安を感じたとき、あるいは環境が変化したとき(引越し、新しいペットや家族の追加、生活の変化など)に出やすいとも言われています。

遺伝的、品種的な傾向

一部の猫の品種、例えば「オリエンタル系(例:シャム、バーミーズなど)」は、ウールサッキングをしやすい傾向があります。

子猫期の“早期離乳”による影響

子猫が母猫から早く離され、十分に授乳期間を過ごせなかった場合、“吸う”という行動が未消化のまま残ることがあります。

なぜ早期離乳が原因でウールサッキングが起こるのか、詳しい理由は証明されていません。

しかし子猫期に保護された、あるいは母猫と過ごした期間が短かった猫は、こうした行動が成猫になっても続く場合が多いようです。

ストレス・不安・環境変化への反応

猫は環境や生活リズムの変化、飼育環境のストレス、他のペットとの関係などで不安を感じると、それを和らげるために布を吸うことがあります。

これは人がストレス時に爪を噛んだり、髪をいじったりするような行動に近いのかもしれません。

吸いたくなる行動への対策

毛布の上でたたずむ猫

猫が布を吸う行動は、必ずしも強い異常行動とはいえないでしょう。

ただ吸っている布や毛布を誤って飲み込んでしまうと、 消化不良や腸閉塞など命に関わる危険があるため、放置しておくのは賢明ではありません。

そのため、できるだけやめられるように対策をとりましょう!たとえば次のような対策がおすすめです。

  • 環境の見直しとストレス軽減

猫の暮らす環境にストレスや不安の原因がある場合、それを減らすことが大切です。たとえば、キャットタワーや隠れ家、爪とぎ、おもちゃなどを用意して「遊び・運動」「隠れ場所」「縄張り」を確保してあげるとよいでしょう。また、飼い主とゆったり過ごす時間を意識的に増やしてあげることも有効です。

  • 健康チェック

もし布を吸うことに加えて、食欲の増進など健康上の異変が見られる場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

誤飲による腸閉塞や、精神的なストレスだけでなく体の不調が原因となっている可能性もあります。

  • 吸ってしまうものを猫から遠ざける

物理的に猫が吸ってしまうものを遠ざけるのも対処のひとつです。

ただしその代わり、おもちゃを与えたり、スキンシップを増やしたり、猫が安心できるものを用意してあげてください。

  • 動物病院で相談する

どうしても猫が吸いつき行為をやめない場合は、動物病院で相談してみましょう。具体的なアドバイスをもとに改善を行っていくのも、良い選択肢です。

まとめ

毛布をふみふみするマンチカン

猫が毛布や服、柔らかい布を「吸いたくなる」行動は、多くの場合、子猫時代の授乳の名残や安心感を求める心理から来る行動です。

しかし布を飲み込んでしまう、誤飲・破壊が進む、頻度が高すぎて健康を害するリスクがあるのも事実。やめさせてあげるのが賢明です。

ぜひ猫の吸う行動を理解し、きちんと対策を行いながら、健やかな生活をサポートしましょう。

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