列車内で「突然鳴き出した猫」の飼い主から、鉄道会社が罰金を徴収 フランス

2025-12-31 06:00

愛猫とともに列車に乗り込んだカップル。ところが車内で猫が鳴き出してしまい、他の乗客から苦情が出ました。鉄道会社は、座席を移らない飼い主に「罰金」をいい渡しました。

列車内で鳴き出した猫

飼い主と列車に乗る猫

画像はイメージです

フランスの列車に愛猫と一緒に乗車したカップルは、「鳴き声が大きく、他の乗客の迷惑になっている」という理由で罰金95ポンド(約1万9700円)を徴収されました。

2025年12月初め、CamilleさんとパートナーのPierreさんは愛猫Monetと一緒に列車に乗り込み、ブルターニュ地方のヴァンヌとパリ間を移動していました。フランス国鉄(SNCF)の規定通り、彼女は猫用の切符を購入してMonetをキャリーバッグに入れていたのですが、列車に乗り込んだとたんにミャーミャーと鳴き出してしまいました。

ほかの乗客からの苦情を受け、さっそく乗務員がやってきました。

「空席の多い隣の車両に移動してほしい旨お願いしましたが、断わられてしまいました。そこで仕方なく、このお客様に罰金を科すことにしたのです。席を移っていただければ、他のお客様との間の緊張を和らげることができたはずで、残念です」とSNCF側は話しています。

過去にも「騒々しい旅客」に罰金が

パリ鉄道駅のサイン

画像はイメージです

実はフランスの鉄道で「騒々しい」乗客に罰金が科されるのは、めずらしいことではありません。

2025年2月には、ナント駅でスピーカーをONにして携帯電話で通話していた男性に、172ポンド(約3万6000円)の罰金が科されました。その4ヵ月後には、パリのモンパルナス駅で合唱曲「ジュビラーテ・デオ」を歌っていた巡礼者たちのうちの1人に「公共の秩序を乱した」ことを理由に警察が罰金を科しています。

愛猫の鳴き声をとがめられたCamilleさんは、「罰金は不当だ」として強い不満を表明しています。

「だって、猫をなだめて静かにさせる機会を与えられないまま、一方的に罰金をいい渡されたのですから」と彼女。

SNCFは罰金の理由として「猫が鳴き止まなかったこと」「複数の乗客から苦情があったこと」そして「係員が彼女に移動を求めたが、拒否されたこと」をあげています。

飼い主は十分な準備を

キャリーに入った猫

画像はイメージです

「わたしたちはペットを連れて旅行しているだけです。規則を守り、必要な予防措置をすべて講じている乗客に、SNCFが罰金を科すなんてとても残念なことです」と彼女は話しています。

ちなみに飼い主さんが猫と一緒に列車に乗るときは、頑丈なキャリーケースに入れることはもちろん、鳴き始めたときの対処法も考えておく必要があります。

たとえば、猫の鼻先に飼い主の指を差し出して匂いを嗅がせて安心させたり、水分不足にならないよう、指で猫の鼻に水をつけて自分の鼻を舐めさせるなどの方法が有効です。あわせて、なじみの匂いがついたタオルやおもちゃを一緒にケースに入れ、猫を落ち着かせることも効果的だそうです。

出典:
Passenger fined nearly £100 after cat ‘miaows too loudly’ on train
猫と一緒に新幹線移動!知っていれば必ず役立つマナーと注意点

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