独占【 T-BOLAN 】 ラストライブツアーへの想い 還暦を迎え「これ以上先延ばしにできない」 肺がん闘病・上野博文は「全部見せたい」 想い明かす

1991年にメジャーデビューし、90年代のロックシーンを牽引してきたT-BOLAN。
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森友嵐士さん(ボーカル)、五味孝氏さん(ギター)、上野博文さん(ベース)、青木和義さん(ドラム)からなるバンドは、「じれったい愛」や「Bye For Now」、「離したくはない」など数多くの大ヒット曲を生み出してきました。
そんな彼らは現在、ラストライブツアーを開催。メンバーそれぞれが還暦を迎えながらもパワフルなパフォーマンスを続けるT-BOLANにツアーへの思いを聞きました。
森友さんは、「ラストライブツアーというこのキーワードに関しては、今言えることはそれ以上でもそれ以下でもなく。一言付け加えるとしたら、もうこれ以上先延ばしにできない、このキーワードですよね」と語ります。
90年代にアルバムを出しツアーを行っていたものの、森友さんは「会えた人って数万人なんですよね。レコードの届いている枚数に比べたら、何十分の1の人としか会えていなくて。ライブでの再会を、1曲でもT-BOLANの曲を愛してくれたみんなと会える時間を作りたい」と思いを激白。
続けて「ファンのみんなと約束したのは全都道府県に会いに行くからって。みんな同じ世代の人たちって今仕事で結構忙しいじゃないですか。その人たちが来られる環境に俺たちが向かうから。ぜひ会おうぜ」と話しました。
しかし「この約束をしているんだけど、なかなか果たせないわけですよね。年齢的な問題、体力や、いろんな条件、要素がある中で、もう先延ばしにしたくない」という思いが「ラスト」という言葉につながったと説明しています。
そのきっかけとなったのは、上野博文さんの体調の変化でした。
2015年3月、上野さんを突然襲った「くも膜下出血」。上野さんは「急になんですよ。倒れた時もちょっと記憶がなくて、(倒れて)5日後に発見された」と振り返ります。
森友さんは当時の状況を「発見に5日かかった。普通だったら、もう本当にこっちに戻って来れないような時間の長さが経っていて、目は開いてるんだけども、全然、瞳孔が動かないんですよ」と話します。
続けて「友人のドクターから『上野さんに聞こえてると思って、ずっと話しかけてみてください。それが一番大事なことだ』というアドバイスをもらっていて、病室に行ってめちゃくちゃデカい声で話しかけて、30分ぐらいいろんな話をして、最後いろんなメンバーや仲間たちの思いとかも伝え始めた時に、上野の目から涙が流れたんです」と当時を振り返りました。
退院後の上野さんに、メンバーが「本当にやりたいこと」を尋ねた際、上野さんは「ライブ」とひと言、答えたといいます。
上野さんは「腕が動かないと思うんですけど、それでもやりたかったんで」と言うと、森友さんは「僕も声を失った時間が14年間あって、他のことならできるものは色々あったんですよね。でも自分の中の真ん中の一番大事なものが歌というもので、この音楽というものが生きる一番の理由になっている。だから上野の言う言葉も理解はできた」と共感を示しました。
その後、上野さんの頑張る姿を見て、森友さんは、新たな曲を作ることを決意したといいます。
森友さんは「上野を応援しているじゃないですか俺たちって。頑張れという力も時間も惜しみなくという気持ちがもちろんあるし。でも上野が頑張る姿、この景色って俺たちにも莫大な力をくれるわけですよ。励ますという力は一方通行じゃなくて、相互にエネルギーを回していってまた周りをも巻き込む、すごいポジティブなスパイラルの力を持つ」と説明。
そんな上野さんのことを歌にした新曲「Re:I」が完成したのです。
しかし、上野さんにはさらなる困難が襲いかかります。2025年7月に肺がん ステージ4と診断。
ファンクラブの撮影の際に咳をしていた上野さん。その咳の音が気になり検査を受けると、肺がんが見つかりました。「転移が首と肺の下側のリンパ3か所、あと脳の中に小さいですけども20か所ぐらい転移。それが分かったのがツアーが始まる2か月前」と森友さんは明かします。
それでも上野さんは治療を続けながらライブに出ることを決めました。「せっかくラストって言っているので、全部見せたいと思って」と上野さん。
五味さんは「前のツアーの時は(ライブが)終わって真ん中に来て、お立ち台があるんですけど、そこに『上がれ』って言ったら『やだ、やだ』って来なかったんです。今回自分から行きますから」と上野さんの変化を語ります。
森友さんは「これがラストじゃなかったら、そこまで頑張らなかった」と言い、「でも上野の病気のことは分からなかったですよ。だけどラストってそういうことじゃない?でもこれって誰の人生もみんな同じで、限りがあるわけだよ、みんな。その中で1日1日が本当は全部ラスト。その思いで生まれる一夜ってたぶん最高のものになるんじゃないのか。今回のツアーでは、そういう意味合いも、感じてほしいという意思も込められてます」と話しました。
ライブを続ける中で上野さんにある変化が現れたといいます。森友さんによれば「脳の転移は、ほぼほぼ消えてるし、肺のがんは2cm以下になってるし、無くなっていってますね」と好転の兆しが見られるとのこと。
上野さんは「頑張りますよ。みんな待ってますから、全部見せたい」と力強く思いを語りました。
「2026年1月11日から(ツアーが)始まりますけども、1本1本、惜しむことなく、もうこれで終わりでいいやという気持ちの全力を出し切る形でやっていきたい」と森友さん。
五味さんも「(ライブを)観る方もこっちもすごいいいエネルギーの循環がさらにヒートアップしてきている。だから2026年はそれをどんどん更新していくようなライブができたらいいな」と期待を寄せます。
上野さんは「どこに行っても観客が埋まっている会場が多いんですよ。だからそれが本当に力になって、いいライブができると思います」と意欲を見せました。
「このラストライブツアーの先は、このラスト、オーラスファイナルに自分たちの心に何が浮くか。そこを受けて自分たちの(今後の)道を考えたらいいんじゃないのかな」と語る森友さんの言葉からは、T-BOLANの新たな旅路が始まる可能性も感じられます。
【担当:芸能情報ステーション】