【高市旋風・SNS】衆院選“圧勝”も新たな課題…「財政悪化なら物価があがる、小学生でもわかる」石破茂前総理【国会トークフロントライン】

高市旋風を受け、石破氏は「中道が票を取れずにダブルで効いた」と振り返ります。その一方で、「SNSにハーメルンの笛吹きがいる」と警鐘。消費税引き下げ問題では「小学生でもわかる」と熱く語り、村上前総務大臣の比例順位問題にも言及。ぜひご覧ください。
(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)
【写真を見る】石破前総理「民主主義そのものが壊れるかも知れない」
自民党圧勝の裏側にあるSNS時代の民主主義
ーー今回の選挙で大きな力になったと見られるのが“SNS”ですが、どう見ていますか?
石破茂 前総理:
信憑性のある情報じゃないもので、投票行動が左右されたのは、大げさな言い方をすると民主主義そのものが壊れるかも知れない。
ーーある種の規制は必要になるってことですか。
石破茂 前総理:
言論の自由とのバランスなんだけれども。私も議員になって40年になりますが、政見放送を5分でまとめるって大変。だって全部言わなきゃいけないんだからね。それをショート動画で30秒や1分では言えませんって。無理です。そうするとイメージになっちゃう。イメージで政治を動かして本当にいいんですかね。さっき言ったように、表現の自由との兼ね合いはあるんだけど、もう一つは「民主主義をどうやって守るか」「主権者にどうやって情報を伝えるか」っていう、そういうのもやっぱり我々の責任として話をしないと。イメージばっかりどんどんいっちゃったら、どうなるんだろうって思いますけどね。ハーメルンの笛吹きはいつの時代にもいるんですよ。
ーー石破政権で総務大臣だった村上誠一郎さんが、自民党の比例名簿、四国ブロックで前回1位だったのが、今回は10番目。危なかったですね。
石破茂 前総理:
愛媛は定数が減ったんですよ。それで、村上さんが自分の選挙区を井原巧さんに任せたと。そうすると、当然そういう事情なんで(比例順位を)上にしましょうと全会一致だった。それを2回連続っていう決まりだったはずだから、なんでだろうなってのはわかんないんです。それは、これから先きちんとした説明がなされないと。当選したからめでたしめでたしという話にはならんので。
“食料品消費税ゼロ”の財政リスク「小学生でもわかる話」
ーー高市総理は「2年間の食料品の消費税ゼロ」について、どんどん前のめりになってきているようにみえますが。
石破茂 前総理:
消費税ってのは、消費税法で社会保障目的って決まってるわけです。中央と地方でどれぐらい税収減になるかというのをきちんと数字で示して、使い道であった「医療・年金・介護」といった社会保障の分をどこかから持ってこないといけない。「税収が減る、財政が毀損する、借金だ」ということになると当然「信用が落ちる、通貨が下がる、金利が上がる、物価高」って小学生が考えてもわかるような話であって、そうしちゃいかんのだということを総理は言ってるわけだから。どうしたらそうならないようにできるかしらということなんですよね。