「働くパパママ川柳」で浮かび上がる“時代の変化” 家族観と結婚観はどう変化?【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-02-27 20:05

パパやママの日常を5・7・5で表現した「働くパパママ川柳」。累計50万件におよぶ応募作を分析した、興味深い結果が発表されました。

【写真を見る】「パパ育休」1.7倍、「テレワーク」25倍 川柳から読み解く“時代の変化”

時代ごとに3つのフェーズ 「パパママ川柳」どう変化?

山内あゆキャスター:
働くパパママ川柳を分析すると、ここ9年で大きく分けて3段階の変化をしているようです。

▼第1フェーズ(2017~2019年)
『負担の気づき』育児はママだけ?

「カバンには パソコンスマホ 紙おむつ」42歳女性
「繁忙期 麺・麺・丼・丼 麺・丼・丼」40歳女性
「育休を 取った旦那に 手が掛かる」35歳女性

▼第2フェーズ(2020~2022年)
『家庭内シェア再構築』パパママ分担
コロナ禍で自宅待機がある中、たくさんの名もなき家事に気づいた男性も多かったのかもしれません。

「Uberで 届けてほしい 離乳食」31歳女性
「聞く力 おしゃべり娘に 鍛えられ」49歳女性
「ミュートして 家事に舵切る 会議中」37歳女性

▼第3フェーズ(2023年~)
『チーム育児』家族総動員


「AIで ゆうげのレシピ もう決まり」73歳女性
「AIが パパより上手く 読み聞かせ」44歳女性
「キャッシュレス デビューは孫の おままごと」31歳女性

「パパ育休」が約1.7倍の増加 ワードから見る時代の変化

山内キャスター:
川柳に出てくる用語を見てみると、いろいろな時代の変化が見えてきました。

例えば「パパ育休」というワードが、2017・2018年は504回だったのが、2024年・2025年には855回と1.7倍まで増えました。

「テレワーク」というワードにいたっては、2017・2018年は116回だったのが、2024・2025年は2949回と、25.4倍に増加しました。

人気の育児雑誌『たまごクラブ』では、2000年代はお腹の大きいママたちが表紙を飾っていましたが、その後だんだんとパパの登場も増えていき、2025年夏号では杉浦太陽さん・辻希美さんご夫妻が表紙を飾られています。

また、読者アンケートでは、ここ1年で「なぜパパがいないのか」という細かい表現を変えて欲しいという要望が増えているといいます。

自分も育児の主体であると感じる男性が増えてきているようです。

蓮見孝之キャスター:
ここ1~2年で「イクメン」という言葉が死語になった気がします。良い傾向ですよね。

日比麻音子キャスター:
男性の上司が「育休取ります」となっても、「そうなんですね」と驚くことはなく、良い意味で普通の景色になってきています。

『あなたが幸せなら、それでいい』多様化が進む結婚観・家族観 

山内キャスター:
結婚観も多様化してきています。

2023年渋谷駅周辺に掲げられた、結婚情報サービス「ゼクシィ」の広告を見ると、同性カップルや事実婚カップルをモデルに起用され、多様化が表れています。

キャッチコピーの『あなたが幸せなら、それでいい』が、しっくりくるようになったように思います。

株式会社「フォーイット」の調査によると、「結婚したいと思わない」と答えた人の割合は36.9%。理由として、「結婚」に限定されず多様な幸福の形が社会に浸透しているのではないかという分析があります。

また、最新の情報では全国の出生数は約70.5万人。10年連続で過去最少を更新しています。 
少子化も進んでいますが、結婚観・家族観も多様化が進んでいるという実感がありますよね。

日比キャスター:
結婚するか、しないかの話よりも、「結婚をどうやってするのか」「どうやって自分たちの生活をつくるのか」「その先の選択が結婚という形なのか」というように、選択肢がどんどん開けていっている感覚もあります。

新たな第4フェーズはどうなる?

山内キャスター:
この先の第4フェーズは「社会全体で子どもを育てる時代へ」という分析があります。

このような川柳がありました。

「迎えでしょ 部下の子思う 神上司」
「徘徊じゃない 地域の子供 見守り隊」

南波雅俊キャスター:
昔は子どもを地域で育てようという意識がありましたが、だんだんとその意識が希薄になってきて、また地域で育てることに戻っていくという…いろいろな変化を感じます。

日比キャスター:
言葉は時代を映す鏡ですね。

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