タイトル:戦後の投資ブーム到来! 主婦も熱中した「へそくり投資」とは?(1955年)【TBSアーカイブ秘録】

終戦後、一部の人々の専有物だった株が一般に放出され、主婦たちの間でも「へそくり投資」ブームが巻き起こりました。当時の人々はなぜ投資に熱狂したのか--貴重なアーカイブ映像とともに振り返ります。(アーカイブマネジメント部 森 菜採)
財閥解体から「証券民主化」へ
終戦直後の昭和20年、連合軍司令部の指令により財閥が解体されました。
それまで創業家や一部の富裕層が独占していた株式が大量に市場に放出され、一般の人々でも容易に売買できるようになり、株取引が身近なものとなったのです。
昭和21年には、いわゆる「証券民主化」を謳った様々なポスターが街を彩りました。
軍需株が沸いた「ブルガーニン相場」
昭和30年初頭、ソ連でマレンコフ首相が退陣し、ブルガーニン首相が新たに就任するという国際情勢の変化がありました。
この影響を受け、日本の株式市場では春先から「ブルガーニン相場」と呼ばれる現象が発生。ソ連の新体制をめぐる思惑や冷戦下の軍事需要への期待などから投資家の買いが広がり、兜町では重工業や軍需関連株が一斉に値上がりを見せました。
デパートに登場した「婦人投資相談所」
相場が活気づくこの頃、デパートなどの店頭に登場したのが「婦人投資相談所」でした。
株の売買を親切に教えてくれるとあって、奥様の間で評判になりました。
こつこつ貯めた「へそくり」が、思いがけず大きなお金を生み出すとなれば、投資相談をする奥様方も真剣です!
今では見られない、株の訪問販売
女性たちの旺盛な投資意欲に注目した証券業界は、各家庭に販売員を直接送り込むという、より踏み込んだ戦略を展開しました。この手法、今となっては非常に斬新なものに見えますね!
「この小判にあやかって、どっさり儲けて下さい」と愛嬌たっぷりに誘われて、奥様方のへそくり投資はますます盛んになっていきました 。
戦後の復興とともに一般家庭にまで浸透した投資ブーム。
投資には当然リスクもあり、損をした人もたくさんいて明暗は分かれましたが、時代の変化とともに一般市民が新しい経済活動に目を向け始めた、熱気に満ちた社会の変遷がありました。