村上宗隆「これしか生きる術がない」“野球への覚悟”語る、メジャー挑戦のウラでは岡本和真と「傷の舐め合いしてました」

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-03-26 17:00
村上宗隆「これしか生きる術がない」“野球への覚悟”語る、メジャー挑戦のウラでは岡本和真と「傷の舐め合いしてました」

ヤクルトからポスティングシステムでMLBのホワイトソックスに移籍した村上宗隆(26)が、憧れだったメジャーデビューを前に思いを語った。同時期に海を渡った岡本和真(29、ブルージェイズ)とは移籍先決定までの緊迫の時間に頻繁に連絡を取り合い、「傷の舐め合い」をしていたという裏話も。「これしか生きる術がない」という村上に“野球への覚悟”とメジャー1年目の意気込みを聞いた。(聞き手:元日本ハム・杉谷拳士さん)

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「自分がちっぽけに感じた」

杉谷拳士さん:メジャーの環境はいかがですか?

村上宗隆選手:施設も整っていて、気候もめちゃくちゃ良くて最高です。

杉谷さん:英語はどうですか?

村上選手:なんとか通訳さんなしで自分でコミュニケーションが取れるように、必死にいろんな単語を並べて話したりしていて。チームメートもすごく優しくて、理解しようとしてくれますね。

杉谷さん:改めてメジャー挑戦に向けて、村上選手は今までどういった準備をしてきましたか?

村上選手:(メジャーでは)球が速くなるのは数字にも出てますし、その速い球に対してどうアプローチするかっていうのを11月、12月、1月と考えながらやっていました。何度かこっちで練習したことがあるので、こっちのBPの方のタイミングとかそれをイメージしながら、早めに投げてもらったり、自分が前に近づいていったりとか、そういったところから慣れていけるように準備をしてました。

杉谷さん:村上選手がメジャーを目指すきっかけになったのはいつごろですか?

村上選手:青木(宣親)さん(現ヤクルトGM)に誘っていただいて、18歳の時に自主トレでロサンゼルスに来て、ドジャースタジアムに行ったりとか、エンゼルスタジアムを見に行ったりとかした時ぐらいは薄っすら。まだ日本で結果を残してなかったですし、まずは日本で結果を残すことを考えてて。(2022年に)三冠王を取ったぐらいから明確に行きたいなという風には思いだしました。

杉谷さん:2023年にはWBCがあって、その時より身近に、それこそ大谷(翔平)選手を含めアメリカの選手とかと戦ってみて、当時なにか感じたことってありましたか?

村上選手:堂々としてましたね、皆さん。自信満々じゃないですけど、大谷選手を見た時に、自分を疑ってる感が一切なく野球をやってましたし。

杉谷さん:バッティングとかどうだった?初めて見た時の衝撃は。

村上選手:ビックリしましたね。みんな「すごいすごい」と言ってたんですけど、それの遥か倍すごかったですね。

杉谷さん:実際に大谷選手の後ろを打つってなった時に、心境的なものだったり、国際大会っていう重圧がかかってたりしてましたか。

村上選手:何か自分がちっぽけに感じたというか。

杉谷さん:それはないでしょ。ちっぽけに感じるってどんなことなの?

村上選手:まず、翔平さんはでけーっす。

杉谷さん:背中が?

村上選手:でかいです。打席に立ってる姿もでかいし。(当時の自分は)まだメンタル的には大人になりきれてないというか、自分をコントロールできてなかった部分はあったかなと思います。そこに技術も追いついてなかったんで、そういった意味で戸惑いはありましたけど。

「お世辞にも強いとは言えないですけど…」

杉谷さん:メジャーに来るに当たって鈴木誠也選手(31、カブス)や岡本和真選手と連絡取ったりした?

村上選手:誠也さんも岡本さんもどちらとも連絡を取ってましたし「シカゴに決まりました」と言ったら「シカゴこういうとこあるよ、こういうマンションあるよ」とかいろいろ教えてくれました。

杉谷さん:村上選手にとって、ホワイトソックスの最初のイメージってどんなイメージでした?

村上選手:3年連続で100敗してるんで、お世辞にも強いとは言えないですけど。若い選手も多いですし、そういった点で僕も若いですし、一緒に切磋琢磨して相手を倒しに行くことができたらなと思いました。

杉谷さん:日本と比べて、メカニズムとか練習の仕方とか、そういったギャップを感じることはありますか?

村上選手:スケジュールがタイトですね。アメリカは(メニューが)表でバーンと出て、そこに(向かって)自分が準備していく。チームでまとまっていくとかじゃなくて、どんどん朝から自分でウォーミングアップして、みたいな。

杉谷さん:ノックとかも個人がやりたい時にやる?

村上選手:やりたい時にやりますし、チームでもウォーミングアップが終わって、キャッチボールして守備位置に分かれて、10本ぐらい受けてすぐバッティング練習して、みんなでライブBPしてみたいな。

杉谷さん:日本だったら人工芝、こっちだったら土のグラウンドで天然芝。守っていて、バウンドが違うなとかある?

村上選手:(こっちの方が)めちゃくちゃ守りやすいですね。グラウンドが綺麗で、イレギュラー全然しないし、ゴロが綺麗にきてくれる。

岡本和真とは「傷の舐め合いしてましたね(笑)」

杉谷さん:同時期に挑戦となった岡本選手とはチームが決まる前に連絡を取り合ったとか?

村上選手:とりまくりですね。

杉谷さん:とりまくり!?それはムネも和真もちょっと不安な気持ちがあるの?

村上選手:どっちもありましたね。どういう準備してるかとか、食事も何度も行ってますし、家も近いので遊びに行ったりとか、結構話してました。

杉谷さん:情報交換をしながら。どういう話をしてたの?

村上選手:結局ギリギリに決まるんで、お互いやっぱり日本に戻って野球をするんじゃないかとか。

杉谷さん:このまま決まらなかったら・・・みたいな。お互い話して?

村上選手:全然あります。岡本さんもその状況で、でも僕が先に決まったので「大丈夫です」って。

杉谷さん:先に決まった時はもちろん連絡は?(しました。)その時和真はどういう気持ちになるの?

村上選手:「いやー良かったね、おめでとう」って。岡本さんは、僕が決まった時からまだ(交渉期限が)2週間ぐらいあったんで。だから岡本さんに、デッドラインが1月5日だったんで「3日か4日には絶対どっか行ってるんで、大丈夫です」って言って、そういう話はしてましたね。

杉谷さん:お互い決まった時も「頑張ろうぜ、よし一緒に戦うぞ」みたいなお話もあったりしたんですか?

村上選手:いやお互い傷の舐め合いしてましたね(笑)「契約が決まるのかな」みたいな、契約の話ばっかりでした。お互いがお互いを慰めあって「大丈夫や、大丈夫や」って言ってました。

「これしか生きる術がない」

杉谷さん:メジャーで戦っていく中で、対戦したいピッチャーだったり、見てみたい選手とかいたりしますか?

村上選手:やっぱり翔平さんと(山本)由伸さん。翔平さんは一度も試合をしたことがないですし、由伸さんも交流戦ぐらいしかないのでやりたいなと思います。

杉谷さん:お互いがステップアップした中で戦うっていう時に、どういう気持ちで挑みたいですか?

村上選手:いやもう何とか打ち崩せるように。どういう風に攻略できるかなって考えながらやりたいですね。

杉谷さん:ここから10年後、5年後にはどんな選手になっていたい?

村上選手:あんまりぱっとイメージはないですけど、野球を好きでいたいなと思いますね。ずっと努力し続けて、野球に向き合って、自分の私生活もそうですけど、充実した未来が待ってたらなと思います。

杉谷さん:野球を嫌いになることってない?やっぱり結果が出ないってなった時に周りから色々なことを言われるだろうし、それこそ重圧。その時に「なんで俺は野球なんかやってたんだろう」とかそういう思いになったりとかしたことないですか?

村上選手:「球場に行きたくないな」とかはたまにありましたけど、嫌いかどうかって言われたら、、、

杉谷さん:嫌いにはなれてない?

村上選手:これしか生きる術ないんで(笑)野球は常に好きというか、常に考えられることですね。「勉強をして」って言われて、ずっと机に向かって僕は勉強できないですけど、野球のことだとずっと考えられるんですよね。「このピッチャーどうやって打とう」とか、トラジェクトが中にあったら、「このトラジェクト今日はこう振ってたけど、明日こうやって振ってみよう」とか、その結果で「こうなるな」とか、そういうイメージがどんどん湧いてきたりとか、より考えられることなので、イコール好きなのかなって自分の中で思ってますし、考える時間も苦じゃないですね。自分の身についていくことの楽しさがありますね。

杉谷さん:俺なんか、ちょっと変なDMとかきたら、嫌になっちゃう。

村上選手:でもその人は何者でもないじゃないですか(笑)メンタルにはきますけど、何とか僕は見返したいと思っちゃいますね。「何言ってんだ、見とけよ」っていう。

杉谷さん:そして最後に、メジャー1年間戦うと体力的にもきついと思うんですけども、終わった時にはどんな姿でいたいですか?

村上選手:全力を尽くしたなって、納得して終われるように頑張りたいなと思いますし、毎日毎日新しいことばかりなので、たくさんいろんな新しい刺激があって、たくさん考えることが多いと思うんですけど、そこにしっかり向き合って、全力で162試合、毎日戦えるように頑張りたいなと思います。

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