イラン攻撃から抜け出せないトランプ大統領…背景にイスラエルとの深い結びつき “MAGA派の離反”“ガソリン高騰”“強権的姿勢”強まる不安に早期の幕引きは?【サンデーモーニング・風をよむ】

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2026-04-05 15:36
イラン攻撃から抜け出せないトランプ大統領…背景にイスラエルとの深い結びつき “MAGA派の離反”“ガソリン高騰”“強権的姿勢”強まる不安に早期の幕引きは?【サンデーモーニング・風をよむ】

イランで短期決戦の目論見が外れ、泥沼化しているトランプ大統領の戦争。果たして出口を見出すことはできるのか。トランプ氏を戦争に引きずり込んだとも言われるイスラエルの思惑とは?

【写真で見る】専門家「この戦争を終わらせるのはアメリカの国内的な批判と圧力だけ」

トランプ氏「軍事目標を“すぐに達成する”」 MAGA派から不満も

レビット報道官(3月30日)
「大統領は一貫して作戦の期間が4〜6週間だとの目安を示してきた。今日で30日目なので(あとどのくらいで終わるか)計算してみて下さい」

イラン攻撃が始まって1か月あまり。

トランプ大統領(4月1日)
「今夜、わたしは言おう。我々はすべての軍事目標を“もうすぐ”、いや、“すぐに“達成する」

軍事作戦を、すぐにでも終わらせたいように見えるトランプ氏。背景には国内で次第に強まる逆風があります。

共和党 マット・ゲイツ 元下院議員
「トランプ大統領は、私よりはるかによく分かっていると思うが、イランへの地上侵攻はわが国を貧しくし、安全を損なうことになる」

3月末、トランプ氏に近い保守派の集会で、地上侵攻に反対する声が上がり、またトランプ氏の熱烈な支持層であるアメリカ第一主義を掲げる「MAGA」派からも攻撃への不満が高まっています。

そうした中、イラン攻撃に反対の姿勢だったとされるバンス副大統領をイランとの交渉役にあてるなど、早期の幕引きに向けた姿勢がにじむトランプ政権。

片や、アメリカと共にイラン攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ氏とは逆の姿勢をみせます。

イスラエル ネタニヤフ首相
「我々は引き続きイランのテロ政権を粉砕し、周囲の安全地帯を強化し、目標を達成する」

戦争から抜け出せぬトランプ氏 専門家「イスラエルはつなぎ止めるためには何でもする」

専門家は、トランプ氏がこの戦争から簡単に抜け出せない背景についてこう指摘します。

明治学院大学(中東政治)溝渕正季 教授
「イランという国の脅威の度合いというのは、アメリカとイスラエルで全然違う。

イスラエルにとっては同じ地域で近い距離にあってミサイルも届く場所にある。アメリカをなんとかイランに留めたい、やれるだけやりたい。イスラエルにとっては交渉がうまくいくのは一番やめてほしい。

イスラエルという国は、アメリカをつなぎ止めるためには何でもする国。イラン側のアメリカとの交渉窓口になっている人を暗殺する。イランの攻撃とみせかけて米兵を攻撃する可能性はありうる。アメリカがなかなか引けない状況を作る」

トランプ氏に繰り返し攻撃を進言したとされるネタニヤフ氏。収賄や詐欺などの罪で起訴されていて、国内からは、ガザ侵攻以降、戦争を長引かせることで政権維持を図っているなどの批判も上がっています。

そうした状況を見透かしてか、1日には、イランのペゼシュキアン大統領がアメリカ国民に揺さぶりをかけるかのようなメッセージを公表しました。

イラン ペゼシュキアン大統領
「この戦争は一体アメリカ国民にとって、どんな利益になるというのか。アメリカはイスラエルに操られて、この侵略に加わったのではないか」

イスラエルがイランの脅威をねつ造し、アメリカを戦争に向かわせていると訴えたのです。

支持層と不満の高まりの間で板挟み状態 戦争を終わらせられるのは?

アメリカ市民からは、ホルムズ海峡封鎖によるガソリン高騰や、トランプ氏の強権的姿勢に対する不満が高まっています。

デモ参加者
「恥だ!恥だ!全員逮捕しろ」

「王様はいらない」。3月末、全米50州で、イランへの軍事作戦などに抗議するデモが巻き起こりました。

デモ参加者
「トランプ政権は一人残らず去るべき。全員が戦争犯罪人で法を犯している」
「とにかく中東での戦争は望んでいないし、どこであっても戦争なんてまっぴらだ」

また最新の世論調査では、トランプ氏の支持率は35%に低下し、イラン攻撃を支持する人はわずか28%にとどまっています。

今回、MAGA派など支持層の離反もある中、それでもトランプ氏が戦争から抜け出せない背景にあるのが、イスラエルとの深い結びつきです。

トランプ氏の娘婿で、ユダヤ教徒のクシュナー氏は、ネタニヤフ首相と親しく、以前からトランプ氏にイラン攻撃を進言していたとされます。

キリスト教福音派の牧師
「主よ、この試練の時において大統領を導きたまえ。彼に神の恵みとご加護を」

3月、キリスト教福音派の牧師から祈りを捧げられるトランプ氏。

福音派は、聖書の言葉を厳格に守り、イスラエルは神の意志で建国されたとして、強く支持する人が多く、アメリカ人の4分の1を占めます。そして、トランプ氏の岩盤支持層でもあるのです。

こうした支持層と国内の不満の高まりとの間で板挟みになっているトランプ氏。今後の戦争の終わらせ方について、溝渕教授は...

明治学院大学(中東政治)溝渕正季 教授
「福音派といわれる存在であるとか、トランプ氏のコアな支持者層のイスラエル寄りの人たちなど、そういった存在のおかげで、ネタニヤフ首相にトランプ氏が強く「ノー」を言うのは難しいのは明らか。

この戦争を終わらせるのは、(米国の)国内的な批判と圧力だけ。デモや支持率低下というのが今後もどんどん続けば、トランプ氏としても(戦争を)続けられないという判断になると思う」

果たしてこの戦争は、どういう形で終わりを迎えるのでしょうか。

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