30万円超も「初任給」何に使う? 家族へ感謝か投資か 給料から引かれる“控除”に注意【Nスタ解説】
4月24日は社会人になって初めての給料日で、“初任給”をもらうという人もいるのではないでしょうか。
みなさん初任給をどのように使いますか?
【写真で見る】親孝行をサポート 初任給ならぬ“初任牛”とは?
初任給の思い出 親を最初で最後の海外旅行に…
南波雅俊キャスター:
初任給の使い道について22歳の新社会人に聞いてみると、「両親に旅行ができるお金と2人だけの時間をプレゼントしたい」「1人暮らしの家電を買いそろえたい」というような声がありました。
また、お金の見える化サービス「マネーフォワードME」利用者への調査結果も出ています。
【初任給の使い道は?】(22~26歳 1000人対象)
(1)親・家族へのプレゼントなど 33.8%
(2)貯金 31.3%
(3)生活費の補填 28.4%
(4)自分へのご褒美 26.0%
(5)資産運用・投資 23.3%
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
私の初任給は1980年で、12万円ぐらいでした。
大学に入るとき、親にわがままを言って1年間留年したので、初任給でその1年間の生活費や学費の借金を返すことから始めました。それと同時に少しずつお金を貯めて、翌年両親をハワイ旅行に連れて行きました。
母にとって生まれて初めての海外旅行だったらしいですが、母がそれから数年後に病気で亡くなったので、唯一の海外旅行に連れて行けてよかったと思います。
当時は給料袋で、破って開けてお金を出すという時代です。
額面は昔より上がっても… 初任給、何が控除される?
南波キャスター:
大卒の初任給の推移をみると、1996年の19万700円から2025年には26万2300円と上がっています。(厚労省「賃金構造基本統計調査」より ※2020年より調査方法変更)
ただ、初任給なので「控除」があります。
4月入社で当月支給の場合、まずは雇用保険と所得税が控除の対象となります。5月からは健康保険と厚生年金が加わり、さらには子ども・子育て支援金(いわゆる“独身税”)が健康保険や国民健康保険に上乗せされます。
(出典:「マネーフォワード クラウド給与」人事労務の基礎知識)
また、2年目になると、6月から住民税も納めなくてはいけません。今たくさんもらっている方は、そんなに甘くないぞということですね。
初任給は何に使うべき? 先輩からのアドバイス
南波キャスター:
初任給の使い方について、社会人の先輩からのアドバイスを聞きました。
●「借りたお金などは先に返し、好きなことに使ったほうがいい」(30代)
●「飲み会などに使って人とのつながりを深めてほしい」(40代)
初任給でお金をかけておけばよかったことについての調査結果もあります。
【初任給でお金をかけておけばよかったこと】
(お金の見える化サービス「マネーフォワード ME」利用者への調査)
▼2022年以前(働き始めた時期)
1位:資産運用・投資
2位:貯金
3位:親・家族へのプレゼントなど
▼2023~2024年(働き始めた時期)
1位:資産運用・投資
2位:特になし
3位:親・家族へのプレゼントなど
▼2025年(働き始めた時期)
1位:資産運用・投資
2位:特になし
3位:親・家族へのプレゼント
最も多かったのが「資産運用・投資」というのは、時代を表している感じもします。
日比麻音子キャスター:
将来への懸念や不安があるということでしょうか。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
公的年金への不安などありますよね。そうした不満・不安から、自分で資産運用や投資をするという結果になってくるのでしょう。
2022年以前は「貯金」もランキングに入っていますが、それ以降は入っていません。“貯金よりも資産運用のほうがいい”という傾向が少しずつ出てきているのかもしれません。
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<プロフィール>
堤伸輔
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BS-TBS「報道1930」ニュース解説