新型AI「Claude Mythos」の衝撃 金融システムへのサイバー攻撃のリスクも…政府はメガバンクのトップらと緊急会合【news23】
新型AI「クロード・ミトス」の日本の金融システムへのリスクについて、政府は日銀やメガバンクのトップらと緊急会合をおこないました。
【写真で見る】悪用されれば甚大な被害招く…新型AI「Mythos」の“危機”とは
「今そこにある危機」 新型AI「Mythos」とは
24日午後、金融庁との会合に参加するため、緊急で集まった日銀・植田総裁やメガバンクのトップら。
急遽セットされた目的は、迫りくるAIの脅威。
片山さつき 金融担当大臣
「強い経済を目指す高市政権ですから、このAIをめぐる戦いも勝ち抜かなくてはならない。まさにこれは、いまそこにある危機である」
念頭にあるのは、4月7日に発表されたばかりの新型AI「Claude Mythos(クロードミトス)」です。ミトスとは古代ギリシャ語で「神話」を意味します。
その実力は凄まじく…
AI研究者 今井翔太氏
「15年とか25年放置されていたバグを見つける」
専門家が指摘するその最大の強みは、プログラミング能力の高さ。
それゆえに、基本ソフトのOSやブラウザに潜むシステムの弱点を、いとも簡単に見抜くことができてしまうのです。
これがサイバー攻撃に悪用されれば、甚大な被害を招く“諸刃の剣”だと、今、世界に衝撃が走っています。
「国家を脅かすような事態に」医療・金融システムへのサイバー攻撃リスク指摘
具体的には、何が危ぶまれているのでしょうか。
AI研究者 今井翔太氏
「我々の社会の命を預かっている医療システムや、お金を預かっている金融システムにその力が向けられるとかなり大変。社会インフラを脅かす、国家を脅かすような事態になる」
最悪の場合、預金システムの書き換えや不正送金、口座情報の抜き取りなど、私たちの暮らしに計り知れない影響を及ぼすおそれがあるといいます。
「Mythos」が発表された日、アメリカではすぐさまベッセント財務長官が大手銀行の責任者を集め、緊急会合を開催。セキュリティ対策に乗り出しました。
開発のアンソロピック社 “軍事利用”めぐりトランプ政権と対立
世界を揺るがしかねない新型AI。開発したのは、OpenAIの元幹部らによって2021年に設立されたアメリカの「アンソロピック社」。
安全性を最優先に掲げた生成AI「Claude」で一躍脚光を浴び、爆発的な成長を遂げています。
2025年10月には、アモデイCEOが官邸を訪れ、高市総理と直接意見を交わしていました。
最近では、AIの軍事利用をめぐり、トランプ政権と対立。イラン攻撃に「Claude」が使用されたとみられています。
アンソロピック社 ダリオ・アモデイCEO
「危惧しているのは、AIの自律的な行動、個人や政府による悪用、そして、経済的な混乱を引き起こす可能性だ」
開発側もその高性能すぎるがゆえの危うさを問題視して、現段階での「Mythos」の一般公開を見送り。
GoogleやMicrosoftなど、IT大手を中心とした約50の企業や組織への限定公開にとどめ、セキュリティ強化を目的としたプロジェクトを立ち上げました。
片山さつき 金融担当大臣
「AIの進展が金融分野にもたらす戦火から、新たな備えが必要」
各国が対応を急ぐ中、政府も作業部会を設置。近く初会合が開かれる予定です。