猫がひそかに徹底している『マイルール』5選 行動に隠された心理や習性も解説
猫には毎回「なぜそこに入るの?」「なぜ今やめるの?」と言わざるを得ない行動が多々あります。なんと猫には、譲れないマイルールがあるのです。猫がわがままだと言われるそれらの行動には、実はネコの進化の歴史や本能に基づいた合理的な理由があったのです。そこで今回は猫がひそかに守り続けているルールを5つ厳選し、その心理や習性とあわせて解説します。
猫が徹底しているマイルール5選

猫は「習慣の動物」なので、昨日と同じ行動を今日も繰り返すことで日々を安心して暮らしています。飼い主から見て、思わず笑える行動であっても、実はきちんとした法則を持っているのです。
猫たちがひそかに徹底してやっているマイルールから、猫の心の世界をのぞいてみましょう。
1.箱と袋は無条件で占有する
箱や袋を見つけると、すぐに入り込むのが猫の鉄則。これは待ち伏せ型の狩りをする捕食者、そしてほかの肉食動物から身を守る被捕食者としての猫の本能からきている行動です。
野生時代の猫は、周りを壁に囲まれていることで見つかりにくい樹洞や茂みの中で過ごしていました。箱や袋の中は安心して過ごせます。もちろん、その箱や袋が何に使われるものか、誰のものなのかは関係なく、中に入れることが重要なのです。
ちなみに、袋よりも新しいダンボールへの反応が素早いのは、ニオイへの好奇心といわれています。紙製の段ボールは、さまざまなニオイを吸着しやすいため、猫はそのニオイに引き寄せられるのです。
2.「撫でてもいいよ」は予告なく終了する
帰宅直後やリラックスして過ごしているとき、甘えた様子ですり寄ってくることが多々あります。しかし、しばらく撫でていると、突然立ち上がってどこかへ行ってしまったり、撫でている手にしがみついて噛んだりしてくることがあります。
この噛み付き行動のことを「愛撫誘発性攻撃」といいます。撫でられる心地よさが、刺激の蓄積によって不快感へ変化することで起こります。人間も、しつこくくすぐられると笑いから苦痛や嫌悪感に変わってくる感覚に近いでしょう。
気持ちの変化を態度で表すのも、猫らしい特徴のひとつです。
3.読書やPC作業が始まったらジャマをする
飼い主が読書やPC作業、あるいはスマホゲームなどのために集中しはじめると、まるでそれが自分の使命のように飼い主の体やデスクの上に乗ってきます。これは日本の猫だけに限らず、世界的にリモートワークが増えた時期には、世界中の猫が飼い主の「ジャマ」をしていることが話題になりました。
「集中しはじめると来る」と感じるのも、飼い主の動きが止まることで猫が近づきやすくなるということもあります。ふだんは自分のペースで生活している猫も、飼い主が別のことに集中して自分へ注意を向けなくなるため、猫は気を引こうとして目の前に割って入ってくるのです。
4.ごはんはちょびっと残す
お腹が空いたと騒いでいたにもかかわらず、あげた食事を残すというのは「猫あるある」のひとつです。猫は食事をするときに、満腹感だけを優先するのではなく、食べているうちに気持ちが変わったり、周囲からの刺激があったりして、欲しがっていたわりに食べ残してしまうことがあるのです。これも猫特有の行動パターンのひとつです。
もともと猫は胃の容量自体がそれほど大きくなく、基本的に少量ずつ複数回に分けて食べる習性があることや、飼い猫は食事が継続的にもらえる環境に慣れていることから、食べきらないこともあります。あまりに多く残すようなら、一度に与える量が多いかもしれません。少し減らしてみるのも方法のひとつです。
5.呼ばれたけど行くかどうかは気分次第
猫は自分の名前や同居猫の名前を記憶しているという研究結果が出ています。猫の名前を呼んでも知らんぷりをするのは、反抗でも無視でもありません。返事をするか、飼い主のもとへ行くかは、自分の意思で決めているだけなのです。
猫はどんなに飼い主のことが好きでも、犬のようにすぐに寄ってくるとは限りません。飼い主に呼ばれたとしても、そのときの気分や状況次第で、応じるかどうかを判断しているのです。
単独生活をしてきた猫は、自分の行動を自分で決める仕組みになっています。そんな猫が決めたマイルールを飼い主が変えるのは難しいのです。
猫のマイルールと上手に付き合うコツ

猫と暮らしていると、呼んでも来なかったり、さんざん欲しがっていたごはんを出しても結局は残してしまったり、わがままな行動に振り回されることがあります。しかし、猫は人を困らせようとしているわけではありません。
こうした場面では、単に猫の感じる「快適なライン」が変わったのだなと受け止めるだけで、お互いのストレスはかなり減ります。
動物全般にもいえることですが、猫は自分でコントロールできない状況をとても嫌います。そのため、スキンシップなどでかわいがられることよりも、自分の意思でやめられる状況に安心感を覚えます。
特に危険行為を除けば、猫のマイルールを変えようとするより「今はそういう気分なのね」と受け止めておくほうがお互いに無理なく暮らしやすくなるでしょう。
まとめ

猫は自分の心地よさにとても忠実に行動しています。そして、そのスイッチは猫によって急に切り替わることがあるのです。
呼んでも来なかったり、途中で食べるのをやめたりするのも「今はコレで十分」というそのとき自分の気分に従っているだけなので、別の日には、呼んだらすぐ走ってきたり、ごはんを完食したりすることもあるのです。
猫の本当のマイルールとは、こうした「自分のやり方にブレずに生きること」なのかもしれません。
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