猫が『家族のケンカ』に反応する理由3選 仲裁しているの?割って入ろうとする心理とは
猫は家族がケンカになると、近づいてきたり間に入ったりすることがあります。まるで仲裁しているようにも見えますが、人間のように「ケンカを止める」という意図なのでしょうか?その理由や心理を紹介します。
猫が家族のケンカに反応する3つの理由

1.家の「空気感」に警戒している
猫はとても聴覚が優れている動物なので、声や物音などを人間よりも敏感に察知します。したがって、飼い主さんが口論する声は、猫にとって強い刺激になり「いつもと違う」ことを察知するのです。
これに加え猫は変化を嫌う動物なので、家の中の「空気」がピリピリしていることを感じると、ストレスを感じたり、不安や警戒心を抱きやすくなったりします。そのため、家族がケンカをすると、猫が落ち着かなくなったり、遠くから様子を見たり、逆に確認のために近づいてきたりすることがあるのです。
2.飼い主さんの感情を敏感に感じ取っている
猫はマイペースに見えて、実は飼い主さんの表情や声色、雰囲気などをよく観察しています。だからこそ、普段は穏やかな飼い主さんが強い口調になったり、イライラした様子を見せたりすると、「何かおかしい」と感じ取ることがあるのです。
飼い主さんから緊張感や不安、怒りの感情を感じることで、猫自身が落ち着かなくなると、様子を知りたくて寄ってきたり鳴いたりする場合もあります。
3.テリトリーの異変を感じている
家族がケンカしているときの雰囲気は、猫にとって意外と居心地が悪いものであることがわかりました。そんな猫が、ケンカ中の人間のそばに寄ってくると「間に割って入っている?仲裁しているつもりかな?」と感じることもあるでしょう。
しかし、実際には「ケンカを止めよう」という感覚ではなく、自分が安心したい気持ちから見せる行動がほとんどのようです。自分の縄張り(テリトリー)が一刻も早く平穏な雰囲気に戻ってくれることを待つイメージかもしれません。
割って入ろうとする心理

先述した通り、猫は、飼い主さんがケンカしていたり泣いたりしていると近寄ってくることがあります。人間から見ると「止めようとしてくれているの?」と感じられることもあり、確かに「仲裁」のように見えることも多いものです。
しかし、猫が人間のように道徳的な意味での仲裁をしているとは、現在の動物行動学では考えられていません。したがって「どちらが悪い」「ケンカをやめさせよう」という思考は強くないと考えるのが妥当でしょう。
猫の行動は基本的に、自分が安心できるか、危険がないか、ストレスを避けられるかという基準で動いています。したがって、間に割って入るように見える行動も、大きな声、緊張した空気、飼い主の異変などからくるもの。「確認したい」「安心したい」という気持ちになったその結果として、割って入るような行動になることがあると考えられるでしょう。
まとめ

猫は人間の言葉の意味を理解しているわけではありません。しかし、声の大きさや口調、空気の変化にはとても敏感です。そのため、家族のケンカを見ると、不安や緊張を感じて近づいてくることがあります。
ケンカ中の飼い主さんに猫が寄ってくるのは、「仲裁」というより、いつもの安心できる空気に戻ってほしいという反応に近いのかもしれません。
ただ、猫がそばへ来たり、間に入っているように見えたりすると、その姿に思わず気持ちがやわらぐ飼い主さんがいるのも事実です。そう考えると、猫自身に仲裁する意思がなくても、結果的にその場の空気をやわらげ、仲裁のような役割になっているのかもしれません。飼い主さんたちのケンカは、人間だけの問題と思わず、猫にとってもストレスであることだけは、覚えておきたいですね。
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