「私がボス」のトランプ大統領への“配慮”で結束をアピール G7サミットが閉幕【news23】
フランスで開かれていたG7サミット=主要7か国の首脳会議が閉幕しました。イラン攻撃をめぐってアメリカとは溝のあったヨーロッパ各国ですが、ところどころにトランプ大統領への“配慮”が散りばめられ、結束をアピールする形となりました。
【写真を見る】トランプ大統領にサッカー代表のユニフォームをプレゼント ドイツ・メルツ首相のXに投稿された写真
ユニホームのプレゼント、宮殿での夕食…各国首脳が見せたトランプ氏への配慮
G7サミットの最終日。なかなか姿を見せないトランプ大統領に代わり、着席したのはベッセント財務長官です。約3分後に登場したトランプ大統領は…
トランプ大統領
「私がボスだ」
3日間行われたサミットで目立ったのは、各国首脳が見せたトランプ氏への配慮です。
ドイツのメルツ首相は、サッカー代表のユニフォームをプレゼント。背中にはトランプ氏の名前と、第47代大統領を表す背番号が入っていました。
議長国フランスのマクロン大統領がG7閉幕後に開くのは、ベルサイユ宮殿での夕食会です。トランプ氏だけを招くという厚遇ぶりに…
トランプ大統領(16日)
「美しい場所が好きなんだ。ベルサイユは見せかけじゃない、本物だ。ぜひ行きたい」
G7の首脳が出した声明も、トランプ氏の名前をあげて、持ち上げるような内容になっています。
地政学問題に関する声明
「トランプ大統領の強力な指導力のもとで発表された、アメリカとイランの合意を歓迎する」
ホルムズ海峡の通航料「ずっと無料だ」 一方イラン側が徴収する意向
イラン攻撃をめぐってはこれまで、ヨーロッパ各国とトランプ氏との対立が目立っていました。アメリカとイランが合意したことで、トランプ氏の成果を称え、G7の結束をアピールした形です。
ただ、事実上封鎖されているホルムズ海峡がどうなるのかは、まだ見通せない状況です。
ホルムズ海峡の通航料について、トランプ氏は…
トランプ大統領
「海峡は通航料無料の予定だ。『60日のみ通航料無料』みたいな話もあるが違う。(海峡は)ずっと無料だ」
しかしイラン側は、オマーンと共同管理し、「通航サービス料」を徴収する意向です。
アメリカとイランが19日に署名する「覚書」の内容がいつ明らかになるのか、注目が集まっています。
トランプ氏への“配慮”の狙いは?
藤森祥平キャスター:
トランプ大統領とヨーロッパ各国の首脳らの関係が悪化してきたなかでのサミットとなりましたが、どう評価されているのでしょうか?
パリ支局長 仁熊邦貴 記者:
先ほどG7サミットが閉幕し、フランス・マクロン大統領は「トランプ大統領は私たちと共にいる」と成果を強調しています。
アメリカとイランの「覚書」の詳細は明らかになっていませんが、ホルムズ海峡が一旦解放されるということでヨーロッパの首脳らは、「ホルムズ海峡での航行の自由を支援する艦船の派遣や、機雷除去の任務にあたる」などをトランプ大統領に持ち掛けています。
フランスメディアなどは、実はこれはヨーロッパ側によるディール(取引)で、ウクライナへの支援継続や、一部部隊の撤退を表明しているNATO(北大西洋条約機構)に
アメリカをつなぎ留めるための引き換えだという側面もあると分析しています。
トランプ大統領は、「次はウクライナだ」と発言していて、イランへの対応で進んでいなかったロシアとウクライナの停戦に向けた動きが、今後活発になる可能性もあります。トランプ大統領がどのような立場をとるのか、こちらでは関心が高まっています。