連日の被害「逃げようと思ったらクマが目の前でグワーッと…」7針縫った猟友会メンバー 対策は?“胸の模様”で個体識別 クマの全国統一のカメラ調査始まる【news23】
連日発生しているクマによる被害。京都で40代の男性が襲われました。クマとのトラブルをどう減らすのか、国は新たな調査を始めました。ポイントは、立ち上がると胸に浮かぶ「月の模様」です。
「クマが目の前でぐわーって」猟友会の男性が被害
クマに襲われた男性
「あのクマのスピード、ようテレビとかで言ってるけど、恐ろしいスピードだなって実感。逃げなあかんかと思ったら、もう僕の目の前に来て、ぐわーって言って口開けて、僕をばーっと噛みに」
京都市で猟友会に所属する男性。30日、猟犬を連れ、シカなどから農作物を守るため有害鳥獣の捕獲事業を行っている時にクマに遭遇、右腕を噛まれました。
クマに襲われた男性
「噛まれてクマの頭を掴んでこの状態だったんですけど、うちの犬が後ろから回って、クマのお尻辺りを噛んだ。クマが僕を離して」
7針縫う大けが。クマはその後山奥へ逃げていったといいます。
今やクマと遭遇するのは山だけではありません。京都の観光地、天橋立や市街地にも出没。被害も相次いでいます。
クマ個体数の正確な把握へ 全国統一のカメラ調査を実施
こうしたトラブルを減らすにはどうしたらいいのか。
重要なのは、クマの個体数を正確に把握すること。そのための取り組みが始まりました。
仙台市の山林、木にカメラが設置されています。
これまで、調査の時期や方法は都道府県でバラバラ。そこで環境省は全国統一のカメラ調査を実施し、クマの個体数を把握して、対策につなげようという考えです。
使うのは、カメラとクマをおびき寄せるエサ。「カメラトラップ」と呼ばれる調査方法です。
まず、クマが出没するエリアに、複数のカメラを設置。カメラの前には、エサを仕掛けます。
クマがエサを取ろうと立ち上がった際に胸の模様を撮影することで、個体を識別する仕組みです。
さらに、別のカメラではクマがその場所を訪れる頻度も記録。こうしたデータを掛け合わせることで、正確な数の把握を行います。
環境省 鳥獣保護管理室 高橋優さん
「何頭であればそれぞれの地域で許容できるというか、生息が可能なのかを地域の住民の方々や地域のご意見も合わせて検討した上で、そのためには何頭捕獲しなくてはいけないのかというところを出していく」
「カメラトラップ」を2025年に導入した埼玉県では、実績があがっています。
記録されていたのは、ハチミツを狙うツキノワグマ。
ポイントは、立ち上がるとみえる胸にある白い模様。模様は個体ごとにさまざまです。
この方法で埼玉県が2025年度に把握したクマの個体数は最大で約690頭。これは、5年前に別の方法で把握できた数の4倍以上にのぼります。
環境省は今後、800台以上のカメラを各地に設置する予定です。