与党が「議員定数削減」今国会での成立断念…維新幹部「1つを選ぶとしたら副首都構想」 総理出席の集中審議も受け入れ国会正常化へ【news23】
“空転”状態が続いていた国会を動かすため、与党は、いまの国会での「議員定数削減法案」の成立を断念しました。成立にこだわってきた日本維新の会は、なぜ先送りに応じたのでしょうか。
会期末迫るなか、高市総理が維新・吉村代表と会談 3つの重要法案の行方は?
高市総理(7日)
「今国会の会期が残り少なくなる中で、残る議員提出法案の取り扱いなど、今後の進め⽅について、⾃⺠党総裁として意⾒交換を⾏った」
7月17日の国会会期末まで残りわずかとなる中、7日、連立を組む日本維新の会の吉村代表と会談をおこなった高市総理。
政府与党が今の国会で成立を目指しているのが、「議員定数削減」「副首都構想」、そして「皇室典範改正」の主に3つの重要法案です。
ただ、与党側は「議員定数の削減法案」について、反対する野党不在のまま審議入りを強行。1週間以上、国会は空転状態が続いていました。
与党側が3つの法案の成立にこだわり続けるのか、野党の要求をのんで、国会を正常化させるのか。
8日、与野党の会談は、衆院で4回に及びました。そこで与党側が出した答えは、「議員定数の削減法案」の成立を今の国会で断念するというものでした。
連立合意の柱であった「議員定数の削減」見送り 一体なぜ?
2025年10月、自民と維新が交わした連立合意の柱であった「議員定数の削減」。
news23に吉村代表が生出演した際にも、こう語っていました。
日本維新の会 吉村洋文 代表(2025年10月16日)
「維新の原点って『議員定数の削減』なんですよ。政治改革のセンターピンは『議員定数の削減』。議員の椅子をなくす」
高市総理も…
高市総理(6月22日)
「『定数削減法案』と『副首都法案』は、いずれも連立合意をする際のセンターピンと位置づけられている」
政治改革の一丁目一番地として、衆院選の公約にも掲げていた「議員定数の削減」をなぜ先送りしたのか。維新の幹部は…
日本維新の会 幹部
「『定数削減』は、野党の理解を得られず、国会が前に進まなくなる。実現可能性を考えて、2つのうち1つを選ぶとすると『副首都構想』ということだ」
与党側としては、重要法案3つの成立ではなく、1つを犠牲にして、国会を動かす道を選んだ形です。
ただ、野党側は他の条件も求めています。
中道改革連合 重徳和彦 国対委員長
「もう⼀つのピースが、予算の集中審議」
高市総理が出席する予算委員会の集中審議の開催を求め、与党側はこれも受け入れたということです。
ようやく動き出す見通しとなった国会審議。残り1週間あまりで審議は尽くされるのでしょうか。
重要法案は山積み 残る課題は?
小川彩佳キャスター:
国会が正常化に向かうからには、高市総理にはぜひ、真摯に質問に答える姿勢に期待したいですね。
藤森祥平キャスター:
いわゆる「中傷動画疑惑」などについての説明責任ですよね。
それから皇室典範の改正についても、ごく限られた時間しか残っていません。どこまで国民の理解を得られるのか、拙速感がぬぐえない部分もあります。
ただ、野党がこれまで審議拒否と欠席を続けてきたわけですから、ここからは国民の総意に少しでも近づけられるような工夫と努力は必要かなと思います。