今年最大規模の倒産…クレジットカード代行「全東信」破産の影響広がる 20年前から粉飾決算の疑いも?50億円以上の被害になる可能性
今週月曜日に起きたクレジットカード決済の代行業者「全東信」の倒産。売上げが回収できない店が相次ぎ、被害は50万円以上と話す店もありました。
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東京・港区の飲食店。
「本マグロのお刺身3点盛りです」
毎日全国から旬のマグロを仕入れている人気店ですが、ある対応に追われていました。
まぐろダイニング やまと 店主 篠善昭さん
「一点、お店からお知らせがありまして。噂のあれです。現金決済のみになってしまうんですよ」
予約してくれた客に一人ずつ電話をかけ、「現金払い」をお願いしていました。そのワケはカードが使えないのです。
まぐろダイニング やまと 店主 篠善昭さん
「全東信というクレジットカードの代行会社が破産してしまったという連絡がありまして。ここにあるクレジット端末が全部使えない」
原因は、カード決済代行業者「全東信」の破産です。今週月曜日に突如、破産を申請した「全東信」。負債総額は今年最大規模のおよそ1150億円にのぼります。
そのビジネスモデルは、こうです。私たちが飲食店などでカードを利用した場合、店にカード会社からお金が入るのは長い場合、1か月後。全東信はこの間に入り、5日ほどで入金できることをウリに急速に加盟店を増やしてきました。
資金繰りに悩む企業にとって、まさに「生命線」のような存在。しかし、きのう届いたのは倒産の通知。
まぐろダイニング やまと 店主 篠善昭さん
「情報は全くゼロ。問い合わせ先がない…」
今月の売り上げが入金されない可能性が高いと話します。
まぐろダイニング やまと 店主 篠善昭さん
「トータルで大体、売り上げ的には50万円。今月は、もうまず赤字は間違いない」
こうした店はほかにも…
記者
「こちらの飲食店では、現在クレジットカードが使用できないと記載された張り紙が貼られています」
入金が滞っている店は全国でおよそ2万店。総額50億円以上の被害になる可能性があります。
さらに、新たな問題も発覚。
東京商工リサーチ関西支社 情報部 新田善彦 課長
「20年近く前から粉飾決算を行っていたというような旨の記載が書かれていた」
粉飾決算の疑いです。JNNが入手した破産申立書によると、全東信は少なくとも20年前から決算を粉飾していた疑いがあるのです。
まぐろダイニング やまと 店主 篠善昭さん
「もう唖然とするしかないですよね、こんなこともあるんだと。もう少し前に何かそういったものをチェックする体制がなかったのかなと」
国は全国に「特別相談窓口」を設置するなどの支援策を発表しましたが、影響はどこまで広がるのか、全容は見えていません。