今の時期要注意!『ドライマウス』口臭・誤嚥性肺炎のリスクも 歯科医が教える予防法【ひるおび】

ジメジメと蒸し暑いこの時期、意外な悩みとなっているのが“口の乾燥”です。
「ネバつきを感じる」「口臭が気になる」・・・
もしかしたら、『ドライマウス』のサインかもしれません。
年間約700人のドライマウス患者を診察・治療している「むしが歯科」の虫賀雄一郎院長に原因と対策を聞きます。
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放っておくと口臭や味覚障害も…
『ドライマウス』とは、口の中の唾液の分泌量が減り、慢性的に乾燥した状態を指します。
日本の推定患者数は800万人で、潜在的患者・予備軍を含め国民の4人に1人、約3000万人に可能性があります。
虫賀院長によると、ドライマウスの原因はひとつとは限らず、複合的な理由であることが多いといいます。
・体の水分不足
・加齢
・ストレスによる自律神経の乱れ
・口呼吸
・飲酒・喫煙
・病気・薬の副作用
ドライマウスにより、粘膜や舌に痛みが出ることもあります。
さらにドライマウスが続くと、▼口臭が強くなる▼虫歯・歯周病▼味覚障害▼風邪・インフルエンザにかかりやすくなる▼誤嚥性肺炎など、様々なリスクにつながります。
なぜ今の時期「ドライマウス」に?
ドライマウスは空気が乾燥する冬に多くなりますが、暑くなってくる今の時期も増加する傾向にあるといいます。湿度が高いのに、なぜ口は乾燥してしまうのでしょうか?
・エアコンにより室内の湿度が下がって乾燥する
・暑さで発汗して体の水分が不足すると、唾液の分泌量も減ってしまう
・冷たい食べ物や飲み物で口の中の温度が急に変化すると、唾液の分泌量が減る
・暑さによる食欲低下で食事の量が減ったり、麺類を食べる機会が増えたりすると、噛む回数が減って唾液の分泌量が減る
「唾液」には様々な働きがあります。
消化を助ける、口の中を清潔に保つ、虫歯を予防する他、抗菌作用や粘膜の保護・修復にも役立ちます。
虫賀院長は、唾液の量をコントロールすることがドライマウスの抑制につながるといいます。
むしが歯科 虫賀雄一郎院長:
「噛む」ことがものすごく大事です。唾液腺のポンプ作用を担う、筋力の低下にも関わってきますので。
恵俊彰:
普段からグミやガムを噛んでいるといいですか?
むしが歯科 虫賀雄一郎院長:
1日2〜3回程度、食間に10分程度噛むといいです。
『ドライマウス』どのように診察するの?
「ドライマウス」の診察は、実際どのように行われているのでしょうか。
毎月50人以上のドライマウス患者を診察・治療する「むしが歯科」で、診察の様子を見せてもらいました。
まずは、今回初めてドライマウスの診察を受けに来たという50代の女性。
【むしが歯科 虫賀雄一郎院長】
「例えばベロが痛いとか粘膜が痛みやすいとかそういう症状はありますか?」
【50代 女性患者】
「あります。舌の先が割とピリピリすることが多くて。」
数年前から舌の痛みが気になり、口のねばつきや口臭、味覚の異変も感じると言います。
【虫賀院長】
「通常口を開けていると唾液がドバーっと出てくるんですけど、(診察用のミラーが)ペタッとくっつく感じ。これは要は唾液量が少ないからなんですね。」
そこで唾液検査を行ってみることに。
ガーゼを口に含み、唾液の重さを測ると、1.6gという結果でした。
2gが最低ラインなので、正常値から見ると少ないことが分かります。
【50代 女性患者】
「噛んでいる時に、口の中でガーゼに水分が含まれておらず、もうパサパサな感じがしました。」
次に、ガムを10分間噛んで、出てくる唾液の量をはかります。
咀嚼によって分泌された唾液を紙コップに集めます。最低ラインは10mlですが・・・
【虫賀院長】
「4.5mlぐらいなので、量としてはだいぶ少ないかなというところです。」
診断の結果は「ドライマウス」。直近1週間で口にした飲食物を報告し、水分や食事の摂り方などの指導を受けました。
妻から指摘…「口臭」に悩む男性はー
続いて診察を受けるのは、妻からの指摘もあり、口臭に悩んでいたという60代の男性です。
3週間ほど前に「ドライマウス」と診断され、水分量や飲み物の種類を見直すなどの指導を受けました。
今回の診察ではその後の経過を見ます。
まず唾液量を測る検査をすると、前回わずか3mlだった唾液が、倍以上の7mlに改善していました。
特に悩んでいる口臭は、機械に息をフーッとはいて、測定します。
【虫賀院長】
「いいですね。数値的にはゼロなのですごく良いと思います。もう臭いとして感知していない。」
さらに、医師が患者さんの口のにおいを直接嗅ぐ「官能検査」も行うと、前回は60センチの距離で感じた口臭が、15センチの距離で微かに感じる程度に軽減していました。
【虫賀院長】
「前は正直、『うっ』ていう感じでしたけど、すごく減ってます。
軽さも前が100パーセントだとすると今20%、2割ぐらいかなという感じです。」
【60代 男性患者】
「びっくりしました本当に。嬉しいです。」
恵俊彰:
3週間で結果が出るのは早い方なんですか?
むしが歯科 虫賀雄一郎院長:
この方は早い方ですね。通常はだいたい1、2か月ぐらいかかりますね。
『ドライマウス』セルフチェック
気付かないうちにドライマウスになっていないか、チェックしてみましょう。
2個以上あてはまるとドライマウスの可能性があります。
【1】口内のネバつきを感じる
【2】口臭が気になる
【3】笑うと前歯に唇がくっつく
【4】喋りにくい
【5】毎日口の中が乾く感じがする
【6】乾いた食べ物が食べにくい
簡単!『ドライマウス』の予防法
◆よく噛んで食べる
一口の量は少なめで30回以上噛む
◆水は“ちょこちょこ飲み”
一気に飲むのではなく、こまめに飲む
1日8回、200mlを数回に分けて飲むのが目安
むしが歯科 虫賀雄一郎院長:
なるべく長い時間をかけてこまめに飲んだ方がいいです。
それを7〜8回、1日合計1.5リットルぐらいをイメージしてください。
◆鼻呼吸を意識
口の中の湿度をキープ
恵俊彰:
寝る時に、“口に貼るテープ”をして寝ているんですが、効果はありますか?
虫賀院長:
効果ありますね。口の呼吸を少しでも抑制できますので。
◆“あいうべ体操”
大きく口を開けて「あー」
口を大きく横に「いー」
口を前に付き出し「うー」
舌を下に伸ばして「べー」
10回1セットを、入浴時や食後など1日3回行うのが理想です。
恵俊彰:
これで唾液が出るようになるんですか?
虫賀院長:
唾液が出るのと、あと口呼吸をしている方が鼻呼吸をしやすくなる体操です。
(ひるおび 2026年7月14日放送より)
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<プロフィール>
虫賀雄一郎氏
むしが歯科院長 口臭治療認定医歴20年
年間約700人のドライマウス患者を診察・治療