柳田将洋、「強すぎて引いてます!」決勝ラウンドに向け「やってることは言うことない」【ネーションズリーグ】

■バレーボール ネーションズリーグ2026 男子予選ラウンド 日本 3ー0 アルゼンチン(19日、Asueアリーナ大阪)
ネーションズリーグの男子予選ラウンド第3週で、男子日本代表(世界ランク4位)はアルゼンチン(同14位)にストレート勝ちし、史上初の予選ラウンドを全勝で決勝ラウンドへ。この試合で解説を務めた元日本代表キャプテンで、現役プレーヤーの柳田将洋選手(34)がアルゼンチン戦の勝因と決勝ラウンドに向けて語った。
TBS新タ悦男アナウンサー: さあ解説を務めていただきました柳田将洋さんと振り返っていきます。いや、ナイスゲームでしたね!
柳田さん: すごかったっすね。
新タアナ: 12戦全勝!
柳田さん: 全勝!
新タアナ: 史上初めて。
柳田さん: ですよね。それを日本が成し遂げるという。
新タアナ: 歴史の1ページを作ったということですね。
柳田さん: さっき清水邦広さん(元日本代表)と話してたんですけど、僕ら引いてます!
新タアナ: レジェンド級の元代表選手も引く?
柳田さん: 強すぎて引いてます!
新タアナ: ちょっと今日尋常じゃなかったですね。
柳田さん: もう負けるビジョンが全く見えなかったゲームでしたよね。
新タアナ: 第1セットとか中盤詰められても、まあ大丈夫だろうみたいなイメージありましたもんね。
柳田さん: 結果的にやっぱ2、3点ポンポンって自分たちのバレー作って形作るんですよね。負けないなっていう感じです。
新タアナ: これが強いチームなんだなっていう離し方ですよね、あれね。
柳田さん: もちろん個の技術もありますけど、チームで取るシチュエーションが何回もあるので、アルゼンチンからしたらそこを打開するっていうのがやっぱ相当難しかったと思いますよ。
新タアナ: 本当に今日全体的に見てて、柳田さん通じて、変幻自在の日本バレーがめちゃくちゃ面白い!
柳田さん: そうなんですよね。誰が出てもね、石川祐希キャプテンも言ってましたけど、誰が出ても強い日本バレー。これを常に体現してますよね。
新タアナ: そして攻撃のパターンも豊富。守る形も豊富。
柳田さん: 西田有志選手が1回パイプ打ってましたけどね。
新タアナ: ねえ。
柳田さん: 本当に分かってたんですか?みたいな感じだけど、滑らかに攻撃入ってましたから。やっぱ何でもできるんだなっていう感じです。
新タアナ: やっぱりディフェンスからの攻撃ってのが日本の持ち味なんですけど、今日、本当にノータッチでゴーンと落としてるシーンってあんまなかったですもんね。
柳田さん: ないですね。何かしら触って、コートの外に飛んでいってカバーできなかったなってのはよくあるんですけど、直接的にコートに落ちるボールは本当になかったですよね。
石川キャプテン、驚異の決定率
新タアナ: 何と言ってもキャプテンの石川選手が、今日24本中20? 83%の決定率。
柳田さん: ミドルじゃないっすよね。サイドですよね。
新タアナ: 違います。サイドです!
柳田さん: ミドルでも高いっすよ。80何パーは。
新タアナ: サイドだと?
柳田さん: サイドだともう打ったら決まる。全部決まってんじゃないか?みたいな。
新タアナ: なんかミスというものをほぼ見てなかったですね。
柳田さん: 特にストレートも良かったんですけど、クロス方向の球の強さっていうのが、これぞ石川祐希だなっていうところを彷彿とさせる、そんな打ち方が僕見られたんで、すごい嬉しかったです。
新タアナ: 本当にキャプテンとして、今日の試合っていうのが、より調子を上げていくためのきっかけにしたいんだって話してた中で、そのきっかけを完全に掴んだ感じですね。
柳田さん: すごい。有言実行すぎますね。もうかっこいい。
新タアナ: かっこいい!
柳田さん: かっこいい。言うのは自由なんですよ。言って実際やるってめちゃめちゃ難しくて。しかも大体50%、60%の決定率、結構それで十分、もうそれ以上はいいかなぐらいなんですけど。80何パーってちょっと本当に怖い。できすぎなレベルの結果を出してくるのが彼らしさだなと思いますね。
新タアナ: 終わった後ちょっとだけ話せましたけど、どんな景色が見えてるんですか?って聞いたら、「いや、いつもと変わんないですよ」って。
柳田さん: それがまた怖い。
新タアナ: それが怖いんですそこね。
柳田さん: 普通はもう表彰台見えてます、とか言うと思いきや。それは普通なんですよね。
新タアナ: 普通なんですよもう。
柳田さん: 見えてるんでしょうね、彼らはそういう意味では。それがノーマルになってるっていうステージが強さの秘訣というか。もちろん謙虚すぎるわけでもない、驕ってもいない、これがいつも通りの日本のバレーなんだっていう形を確立できてるのが今の強さなんですよね、結局。
新タアナ: メンバーが非常に揃ってきたってキャプテンも言ってますし、そのメンバーの特性を活かした戦い方がしっかりできてる。誰かの代わりじゃなくて自分が出るっていうところ。アイコンタクトとか全部フリーにできるのは素晴らしい状況になってるって言い方しましたからね。
柳田さん: バレーボールの理想形というか、やっぱり1回1回プレー中に確認すると、その瞬間スピードが落ちたりとか、力が1回抜けたりとかするといいプレーに繋がんないことってよくあるんですけど。今の日本ってもうみんなが流動的に動いて、かつそれに対して全員がそれに合わせられるっていう強さがあるんで。常に最高のプレーを出し続けられるっていうのが今日本が強い要因かなと思いますね。
新タアナ: 今日の試合の途中でも柳田さんに解説してもらってましたけど、途中で急にテンポをパーンって変えて攻撃して、それを決めていくシーンもあったじゃないですか。
柳田さん: トランジションって向こうがスパイク打ったものをレシーブして、その展開がちょっとトス早くしてみたりとか。あれ結構幅あるとブロックつくの結構難しいんですよ。ただ間が空いたりとか形悪くなったりとかして、ブロックを抜く活路を見出す。そういうところもおそらく自然とやってるんでしょうね。
日本のバレーボールが面白い
新タアナ: そういういろんなパターンを組み合わせられるところ、これがバレーボール面白いなっていうのを改めて日本から感じられるってのはどうですか?
柳田さん: いや、僕もちょっとワクワクしてまだプレーヤーなんで。やりたくなっちゃいましたね。「バレーボール俺もやりてえな」と思って。
新タアナ: いやいや、やってるから。
柳田さん: 今解説しながら、「今からバレーやりたいな」。「うわ俺もやりてえ!」みたいな。たぶん観客の人、やってる人やってない人いると思うんですけど、「やりたい!」って思うバレーをしてるんですよ。見てて楽しいのはもちろんだけど、俺も、僕も、私もバレーやりたい!ってなるようなワクワクするバレーを常にやってるんで。解説しながらちょっと隣に川合俊一会長いましたけど、「やりてえなー」って思いながらちょっとボーッとして、「あ、やばいやばいやばい、今日解説だ!」と思いながら。プレイヤーだけど解説だって見てました。
新タアナ: たぶんそうなんですよね。間近で見ているティリ監督も、昨日ちょっと話した時に、「自分がサーブ打った時の、トップでやってた時の感覚はすごく残ってんだけど、その感覚と体の動きが一致しないからすごく恋しくて腹立たしい」みたいなこと言ってて「あ、ティリさんもすごく今バレーボールめちゃくちゃやりたいんだな」っていうのを感じる。
柳田さん: あれを毎日見てるんですもんね、だって。あれを6対6形式で練習から見てるから、相当やりたいっすよ。相当ウズウズしてる。
新タアナ: そういう中心にいる日本代表も誇らしいですね。
決勝ラウンドに向けて
柳田さん: これからさらに厳しい戦いが待ってると思いますので。
新タアナ: いよいよ決勝ラウンド。
柳田さん: ここからが本番なんで。やっぱりメダルを懸けて戦って頑張ってほしいなと思いますけど。
新タアナ: 負けたら終わりのノックアウト方式になりますけど、ここから気をつけるべきポイント、そして修正していくところ、このまま続けていくところ、どんなところを感じられますか?
柳田さん: まずやってることはもう言うことないです。なので、まずコンディション。そこからやっぱり今ものすごい上り調子なので。ここで一回ガクッと落ちないように、チーム全体でコンディション調整をしてほしいなってところを感じてると思うんですけど。あとは改めてこの12戦戦って、フルセットで勝つゲームもあれば、3-0で今日みたいに勝つゲームもある。そういうところの細かい修正点もおそらく選手感じてると思うので、そこのすり合わせを改めて監督とかキャプテンとかを中心にやってもらえると、例えばメダルのかかった1点だったりとか、そういうところで強さを発揮するきっかけにもなると思うので、そこを僕は期待したいですね。
新タアナ: もう楽しみしかないっていうところで、どんどん話をここで展開していきたいなと思ってるんですけど。一晩経ってもこれずっと続いてそうな感じですよね今ね。ねえ。
柳田さん: まあ体育館が良ければやりますけど。
新タアナ: ダメなんですよね。ということでそろそろ終了しなければいけないというところなんですけども。本当に皆さんここまで女子も男子もご覧になっていただいて、この後決勝ラウンドに両チームとも進出します。もう楽しみしかないと思いますんで、ぜひまた全力で男女ともに日本はメダルを再びというところ掲げてますんで、その背中を押してあげてほしいなというふうに思います。柳田さん、ありがとうございました!
柳田さん: ありがとうございました。