花咲徳栄が2年ぶり9度目の甲子園出場!浦和学院に逆転勝利で2季連続の聖地へ エース黒川凌大が涙の3失点完投【高校野球・埼玉大会】

■第108回全国高校野球・埼玉大会 決勝 花咲徳栄 7ー3 浦和学院(26日、県営大宮球場)
埼玉大会の決勝では花咲徳栄が2年ぶり9度目の甲子園出場を決めた。試合は1ー1の同点で迎えた8回、1死一、三塁から5番・奥野敬太(3年)がセンターの頭上を越す2点適時二塁打を放ち勝ち越しに成功。9回にも猛攻で追加点を挙げると7ー3とリードを広げた。投げては先発のエース・黒川凌大(3年)が9回3失点の完投で試合を作り、優勝へ導いた。
今春のセンバツ大会ではベスト8に入った同校。浦和学院とは昨年の秋季大会決勝でも対戦し、3ー2で競り勝っている。先発・黒川は24日の準決勝の昌平戦で143球を投げ抜き、9回3失点の力投。ここまで2試合で完投をするなど決勝進出を手繰り寄せた。
打線は初回から浦和学院の先発・西村虎龍(3年)を攻め、2死から2つの四球と笹崎昌久(3年)の左二塁打で満塁の好機を演出。しかし、6番・市村心(3年)が空振り三振に倒れ、先制とはならなかった。
その裏、黒川はテンポの良い投球で三者凡退の立ち上がりを見せる。試合が動いたのは3回裏、1死から9番・城間琥珀(3年)にライトへの三塁打を浴びると、続く1番・玉栄久豊(3年)の遊ゴロの間に三走・城間が生還。浦和学院が1点を先制し、花咲徳栄は追いかける展開となった。
1点ビハインドのまま試合は後半に入り6回、この回先頭の2番・東村寛太(2年)が右三塁打を放ち出塁。すると1死三塁の好機で4番・佐伯真聡(3年)にセンターへの適時打が飛び出し、同点に追いついた。さらに浦和学院は2人目、左腕の佐々木蓮也(2年)に対し、1死一、二塁とチャンスは続いたが勝ち越しならず。
直後の6回裏には2死三塁と追加点のピンチを迎えると、ここで上山竣也選手(3年)がマウンドへ伝令に向かい、間を取って黒川を落ち着かせた。再開後、4番・内藤蒼選手(3年)を一ゴロに打ち取り、最大のピンチを脱出。黒川は右手で力強くガッツポーズを見せ、雄たけびを上げた。
終盤に入った7回、花咲徳栄は1死から8番・指名打者の高原一樹(2年)が中二塁打を放ち出塁。代走に更科遥陽(3年)を起用し勝負に出た。さらに続く9番・谷口ジョージ(3年)は四球を選択しチャンスを拡大。代わった3人目、浦和学院のエース・日高創太(3年)に対し、1番・岩井虹太郎(3年)はライトへの痛烈なあたりを放つも、好守に阻まれこの回も勝ち越し点は奪えなかった。
1ー1で8回、打線は1死から3番・笹崎が左二塁打でチャンスを作ると、相手バッテリーのミスで三塁へ進塁。さらに4番・佐伯が四球を選び、1死一、三塁と好機を広げた。すると迎えた5番・奥野がセンターの頭上を破る適時二塁打を放ち、3ー1と勝ち越しに成功。なおもチャンスで続く7番・本田新志(3年)にもセンターへの適時打が飛び出し、4点目を挙げた。
3点のリードで8回裏、マウンドに立ち続ける黒川は1死一、三塁から内野ゴロ間に失点、さらに2死二塁からは3番・鈴木謙心(3年)に左二塁打を浴びるなど1点差に詰め寄られた。それでも打線は9回表、1死一、二塁から3番・笹崎、続く4番・佐伯の連続タイムリーで7ー3と再びリードを広げた。
その裏は黒川が無失点に締める堂々の投球でリードを守り切り、試合終了。マウンド付近に選手たちが集まり歓喜の輪を作り、投げ切った黒川は涙を流した。花咲徳栄は2年ぶり9度目の夏の甲子園出場。同校は夏の甲子園で県勢初の全国制覇を果たした2017年以来となる日本一を目指す。