熊本で初の「酷暑日」必要なのは「力」 過酷な避難生活に加え“厳しい暑さ”も…【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-08-04 01:56

熊本市では観測史上初めて「酷暑日」。断水などライフラインへの影響が続く中、記録的な暑さが被災地に追い打ちをかけています。

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地震の発生から4日で一週間。最大震度6強を観測した熊本県八代市に住む男性の自宅は、まだ、あの日のまま…。

藤森祥平キャスター
「これは揺れで倒れて…」
下町第二町内会会長 宇佐美秀一さん
「このままの状態。テレビとか倒れた状態」

町内会の会長を務める宇佐見秀一さん(65)は、地域でひとり暮らしをする高齢者の見回り・支援に奔走しています。

藤森祥平キャスター
「これがあると助かる、必要なものは?」
宇佐美秀一さん
「力ですよね。ボランティアの方々が来てくれたら助かる。(自宅の片付けは)一階でも生活できるありがたさがあるから。そんなに焦ってはいない。うちよりも高齢者の独居の人たちの方が心配」

死者が38人にのぼっている今回の地震。過酷な避難生活に加え、厳しい暑さが被災地を苦しめています。

「水筒を持って行っているけど水筒でも足りないから、大きい水筒に氷をじゃんじゃん入れて持って行っている。地獄ですよ」

熊本市では午後2時半ごろ、40.3℃を観測し、県内の最高気温を更新。初の「酷暑日」となりました。

地震の被害が大きかった宇城市と八代市でも「酷暑日」に迫る気温に…。それでも休む時間はありません。

記者
「きょう日中の暑さを見越して、たくさんの人が朝早くからごみを持ってきています」

「4回運んだ、4回」

この日は地震後初めての資源ごみの回収日。集積所には、たくさんの食器に、電子レンジを持ってくる人の姿がありました。

「陶器類とかガラス類が多いですね。もう何十倍でしょうね、いつもの」

宇城市のごみ処理施設では、車が長い列を作りました。

「重たいですよ、これずれてしまって」

地震で壊れた家具が次々と運び込まれてきます。

「今日はもう1時間半くらいで。昨日も来て3時間くらいかかったんですけど。(Q.暑さの中での作業は)用心してやってます。みんな頑張ってるんで」

こうした中、地震後、初めて被災地を視察した高市総理。避難所になっている氷川町の中学校で、男性が声を震わせながら訴えました。

「同じように10年前地震でやられて…またここで…何にも言えんですね。災害の支援をしっかりお願いします。もうそれだけです」

その後、高市総理は今回の地震を「激甚災害」に指定する方針を明らかにしました。

一方、被災地では子育て世帯を支える取り組みが始まっています。

猛暑の被災地に響く無邪気な声。地震で被災した子ども達です。きょうは夏らしくスイカ割り。

東京の認定NPO法人が八代市に開設した「みんなのこども部屋」。日中、被災した子ども達を無料で預かっています。

認定NPO法人「カタリバ」担当者
「遊べたり友達と話せたり、学べたりするような場所があることで、すごくホッとすることもできたり、心のケアに繋がるんじゃないかなと」

大きな地震に見舞われても、子ども達は友達と遊び、夏休みを過ごそうとしています。

この場所が支えているのは、子ども達だけではありません。

子どもを預ける母親
「安全が確保されている、大人の目が届いているというところで預けることで、安心して復興作業ができる。家の片づけができるので助かっている」

母親は子どもを預けた数時間で、家の片づけ、給水、車の給油…。止まっていた暮らしを一つずつ動かしていきます。

子どもを預ける母親
「ここに来るまではすごくストレスが溜まっている風で、長男だが一番下の弟のお世話をすごく頑張ってくれていて、日に日に笑顔が少なくなっているのが分かっていたので、(ここに)来たその日はとっても笑顔で家に帰ってきて『楽しかった!』って、それから元気がもどってきたので連れてきて良かったなって心から思いました」

子ども達の笑顔は、親が前を向く時間にもつながっています。