「怖かったから一生忘れない」楽しみだったはずの夏休み 遊んで笑って“子どもらしく”いられる居場所づくり進む【熊本地震発生から2週間】
熊本地震から2週間です。避難生活を送る子どもたちが、遊んで、笑って、元気になれる場所を。子どもが少しでも“子どもらしく”いられる居場所づくりが進んでいます。
【写真を見る】4歳の誕生日を迎えるも「地震でケーキ買ってこられなかった」
熊本地震から2週間 車中泊の妊婦が助け求め
震度6強を観測した八代市では、倒壊した家屋がそのまま残され、地震の爪痕が色濃く感じられます。
妊娠して間もないという30代の女性。
自宅は被災。感染症への不安から避難所にも行けず、車中泊で過ごしてきました。
避難所を利用する妊婦
「赤ちゃんにとって、このまま車中泊で姿勢・体勢はいいのかなというのは、誰にも相談もできなかったので不安はあった」
そんな女性が助けを求めたのが、妊婦や小さな子どもを持つ家族のための“避難所”でした。
産後ケア事業などを行う熊本市内の企業が、無料で開いた施設「グランモッコビレッジ」では、温かい食事も振る舞われていました。
避難所を利用する妊婦
「栄養のあるご飯を食べさせてもらって、落ち着いて暮らせている」
保育園が午前限定再開 子どもが笑顔になれる場を
地震から2週間、子どもたちの居場所づくりも、徐々に進められています。
震度7を観測した氷川町では、6つある保育園のうち3つが、午前中限定で再開しました。
保護者
「助かる。今まで子どもを見ていたので、片付けできないところもあった」
こうした場所は単なる「預け先」というだけでなく、傷ついた子どもの心のよりどころにもなっているといいます。
宮原慈光保育園 源大信 園長
「安心して遊べる場所、友達と一緒にいることで気をつかわなくていいというのはある」
今年の夏休み「多分一生忘れない」 4歳の誕生日を迎えるも「地震でケーキもない」
子どもが少しでも“子どもらしく”いられるように。
氷川町にある護念寺は境内などを開放し、日中、子どもを一時的に預かることにしました。
子ども
「みんなといた方が楽しい」
「みんなと話しながら食べるとテンション上がる」
そんな小さな子と一緒にご飯を食べたり、遊んであげたり。片付けなどの作業に追われる親がわりとなっているのは、高学年の子どもたちです。
そしてお昼ご飯のあとは、地下水をつかったビニールプールです。
友達と笑い合い、元気を取り戻したかのように見えますが、恐怖や不安、寂しさなど様々な感情を抱え続けています。
10歳
「いとこと一緒にプールに行く予定だった。俺いとこ好きだから、楽しみにしてたけど、行けなくて最悪」
11歳
「8月1日に友達と映画に行く予定だった。行けなかった」
――今年の夏休みはどう?
11歳
「多分一生忘れない。怖かったから一生忘れないと思う」
12日が誕生日という子も。
保護者
「誕生日のプレゼントは一緒に選びに行こうってね。まだ早いから、もうちょっとしたら行こうねと言っていたら、まさかの地震。ケーキ屋さんが1店舗だけ開いていることを知って、一応予約はしている」
――明日で何歳になるの?
「4歳」
――ケーキ食べないとね
「でも地震でケーキ買ってこられなかった」