猫の健康を支えている『大切な栄養素』5つ 必要不可欠な理由や摂り方のコツも解説
愛猫の元気な毎日を守るために、絶対にかかせない栄養素を知っていますか?キャットフード選びで悩む方へ向けて、栄養の大切さや食事の工夫を分かりやすくお届けします。
猫の健康を支えている「大切な栄養素」5つ

1.タンパク質
猫は生きていくために、人間や犬よりもたくさんのタンパク質を必要とする肉食動物です。
タンパク質は、しなやかな筋肉をつくるだけでなく、フワフワな毛並みや丈夫な皮膚、全身臓器だけでなくツメや骨などを健康に保つための源になります。
もしタンパク質が不足すると、毛のツヤがなくなったり、筋力が落ちて元気がなくなったり、全身的な健康にも影響するので注意しましょう。
毎日の食事から良質なお肉や魚のタンパク質をしっかり摂ることが、猫の元気な体をつくる基本となります。
2.タウリン
タウリンは、猫の目や心臓の健康を守るために欠かせない特別な栄養素です。
人間や犬は自分の体の中でタウリンを作ることができますが、猫は体内で十分な量を作ることができません。
そのため、毎日のご飯から意識して摂る必要があります。タウリンが足りなくなると、目が悪くなってしまったり、心臓の病気にかかり生命を脅かす危険があります。
現在国内で市販されているキャットフードは規格上、タウリンが必ず含まれていますが、ドッグフードや海外からの直輸入品などには注意が必要です。
キャットフードを選ぶときは、タウリンが含まれている「総合栄養食」であるか、しっかりと確認しましょう。
3.脂質
脂質(脂肪)は、猫が毎日元気に走り回ったり遊んだりするための大切なエネルギー源です。太る原因と思われがちですが、猫にとってはとても重要な栄養素のひとつです。
また、オメガ脂肪酸などの脂質には皮膚のカサつきを防ぎ、毛のツヤを美しく保つ働きもあります。さらに、ご飯の匂いや味を良くして猫の食欲をそそる役割も持っています。
摂りすぎは太る原因になりますが、体の健康を維持するためには適度な脂質が必要不可欠です。
4.ビタミン・ミネラル
ビタミンとミネラルは、それ自体が生命維持に不可欠なものであると同時に、体の中で他の栄養素がうまく働くように助けるサポート役でもあります。
ビタミンは体の調子を整えて病気になりにくい体づくりを助け、ミネラル(カルシウムやナトリウムなど)は丈夫な骨や歯をつくる材料になるだけでなく、心臓や神経の働きにおいて重要な役割を果たしています。
どちらも大切な栄養ですが、たくさん摂れば良いというわけではなく、バランスがとても重要です。
手作りご飯ではバランスを保つのが難しいため、必要な量がきっちり計算されたご飯(総合栄養食)を与えるようにしましょう。
5.水分
水分は、栄養素と同じくらい猫の命に関わる大切な存在です。
猫の先祖は砂漠でくらしていたため、あまり水を飲まないクセがあり、おしっこの病気にかかりやすい特徴を持っています。
体に十分な水分がないと、腎臓という臓器に負担がかかったり、尿路結石という激しい痛みや命の危険を伴う病気になったりしてしまいます。
おしっこをしっかり出して体の中をキレイに保つために、いつでも新鮮なお水が飲める環境を整えてあげることが必要です。
ご飯を選ぶとき・あげるときのコツ

猫のご飯を選ぶときは、パッケージに「総合栄養食」と書かれたものを選ぶのが一番の基本です。
総合栄養食は、そのご飯と水を与えるだけで必要な栄養がすべて摂れるように作られています。また、子猫・成猫・シニア猫など、年齢に合わせたご飯を選ぶことも大切です。
成長期の子猫と落ち着いた大人では必要なカロリーや栄養の量が違うからです。
また、特定の持病を持つ猫の場合は、病気に応じて適切な「療法食」を獣医師と相談して選ぶことも重要です。食事について迷う場合は動物病院で相談してみましょう。
さらに、水を飲んでもらう工夫として、部屋の数ヵ所に水飲み場を置いたり、水分が多いウェットフードを混ぜてあげたりするのも効果的です。
やってはいけない注意点

人が食べる物をあげない
人が食べている物を猫に与えてはいけません。人間にとっては美味しい食べ物でも、猫の体にとっては毒になるものがたくさんあります。
特に玉ねぎやニンニクなどのネギ類、チョコレート、ブドウなどは、少し食べただけでも命に関わる危険な中毒症状を引き起こします。
また、人が食べる物は塩分や脂質が多すぎるため、猫の腎臓や心臓に大きな負担をかけてしまいます。愛猫のおねだりに負けず、猫専用のご飯や猫専用のおやつだけをあげましょう。
栄養の摂りすぎ(太りすぎ)に気を付ける
愛猫が可愛いからといってご飯やおやつをあげすぎると、すぐに太ってしまいます。
猫の肥満は、糖尿病や関節の痛み、内臓の病気など、さまざまな健康トラブルを引き起こす原因になります。
ご飯のパッケージに書いてある「1日の目安量」をしっかり守り、与える量をキッチンスケーラーを使って正しく量ることが大切です。
ただし、太りやすさや痩せやすさは個体差があるため、パッケージの表記通りに与えても太ってしまう(逆に痩せてしまう)場合があります。給与量が適切かどうかは、定期的に体重測定を行って確認しましょう。
もしおやつをあげた場合は、その分だけ毎日のご飯の量を減らすなどして、全体のカロリーが増えすぎないように調整してあげましょう。
まとめ

猫の健康を守り長生きしてもらうためには、正しい栄養と毎日の食事が何より大切です。肉食動物である猫の体に合わせた栄養バランスを意識してご飯を選びましょう。
愛猫の様子や体重を日頃からよく観察しながら、その子にぴったりのご飯をあげることで、ずっと笑顔で元気に過ごせる環境をつくってあげてくださいね。
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