犬の散歩中に気をつけなければならない『ケガ』5つ 帰宅後に必ずチェックすべきことまで
散歩は、愛犬の運動不足を防ぎ、気分転換やストレス発散にも役立つ大切な時間です。その一方で、熱くなった路面による肉球のやけどや、落ちている異物による切り傷、ほかの犬との接触事故など、思わぬケガにつながる危険もあります。散歩中のトラブルは、歩く場所やリードの扱い方に注意することで防げる場合も少なくありません。ここでは、犬の散歩中に気を付けたい代表的なケガや事故と、帰宅後に確認しておきたいポイントについて解説します。
犬の散歩中に気をつけたいケガ5つ

散歩中は、路面の状態や周囲の犬、落ちている物、交通状況など、さまざまな危険に注意する必要があります。愛犬の様子だけでなく、進行方向や足元にも目を配りながら歩きましょう。
1.肉球のやけど・切り傷
夏場のアスファルトは、気温以上に高温になることがあり、その上を歩くと肉球をやけどするおそれがあります。また、割れたガラスや金属片、鋭い小石、木の枝などを踏み、肉球や指の間を傷つけることもあるでしょう。
散歩前には路面へ手を当て、熱すぎないか確認することが大切です。冬場は、凍結防止剤や融雪剤が肉球への刺激になる場合もあるため、帰宅後に足を洗ったり拭いたりして、成分を残さないようにしましょう。
2.ほかの犬との咬傷事故
散歩中に出会った犬同士を急に近づけると、驚きや恐怖、縄張り意識などから、突然噛みつく事故が起こることがあります。相手の犬が友好的に見えても、必ずしも接触を望んでいるとは限りません。
すれ違うときはリードを短めに持ち、飼い主同士で確認せずに近づけないことが大切です。愛犬が体をこわばらせる、うなる、耳を伏せるといった様子を見せたら、無理にあいさつさせず距離を取りましょう。
3.誤飲・誤食による口や消化管の損傷
道端に落ちている食べ物や骨、竹串、タバコ、薬剤などを口にすると、中毒だけでなく、口の中や食道、胃腸を傷つけるおそれがあります。特に先の尖った物や割れた骨は、飲み込む際に消化管を傷つける危険があるため注意が必要です。
散歩中は犬の口元だけでなく進行方向も確認し、拾い食いしそうな物がある場所を避けましょう。日頃から「放して」「ちょうだい」などの合図を練習しておくことも、事故の予防につながります。
4.転倒や捻挫、関節のケガ
雨で濡れた道や凍結した路面、急な段差、側溝などでは、足を滑らせて転倒したり、捻挫や関節の痛みを起こしたりすることがあります。
特に子犬やシニア犬、肥満の犬、関節に持病がある犬は、足腰へ負担がかかりやすいため注意が必要です。滑りやすい場所や急な階段を避け、可能であれば土や芝生など、足への衝撃が少ない道を選びましょう。
5.飛び出しによる交通事故
犬が突然道路へ飛び出したり、自転車や車へ近づいたりすると、大きな事故につながる危険があります。伸縮リードを長くしたまま歩く、リードを手首に固定せず軽く持つ、首輪やハーネスが緩んでいるといった状態は、飛び出しや脱走の原因になります。
交通量の多い場所や交差点ではリードを短く持ち、愛犬を車道側ではなく建物側へ歩かせると安全を確保しやすくなるでしょう。
帰宅後に必ずチェックすべきこと

散歩中に小さな傷や異物が付いていても、犬がすぐに痛がるとは限りません。帰宅後は足を拭くだけで終わらせず、肉球や皮膚、歩き方などを確認する習慣を付けましょう。
肉球と指の間
肉球に赤みやひび割れ、出血、水ぶくれがないかを確認します。小石やガラス片、植物の種などが指の間に挟まっていることもあるため、足先をひとつずつ丁寧に見てください。
触れたときに強く嫌がる、同じ足を繰り返しなめるといった様子がある場合は、目に見えない傷がある可能性もあります。
足や脚の状態
擦り傷や切り傷、腫れがないかを確認し、歩き方にも違和感がないか観察しましょう。足を引きずる、片足を浮かせる、立ち上がりにくそうにするといった変化は、外傷や関節の痛みのサインかもしれません。
草むらを歩いたあとは、ノミやマダニが付着していないかも確認することが大切です。
皮膚や被毛
被毛をかき分け、出血や腫れ、虫刺され、擦れがないかを確認します。特に首輪やハーネスが当たる脇、胸、首まわりは、摩擦によって赤くなっている場合があります。
長毛の犬では、枝や植物の種、泥などが毛の奥に絡んでいることもあるため、ブラッシングしながら確認するとよいでしょう。
口元や口の中
口元に傷がないか、歯や歯ぐきに異物が挟まっていないかを無理のない範囲で確認しましょう。よだれが急に増えた、口を何度も気にする、食べ物をうまく噛めない、口から出血しているといった様子がある場合は、異物や傷が隠れている可能性があります。
拾い食いをした疑いがあるときは、何をどのくらい口にしたのかを確認し、早めに動物病院へ相談してください。
普段と違う様子がないか
帰宅後に元気がない、呼吸が荒い、足を引きずる、体の一部を繰り返しなめるといった変化がないか観察しましょう。
散歩中は興奮して痛みを見せず、帰宅して落ち着いてから症状が表れることもあります。異変が続く場合や、出血が止まらない、強く痛がる、歩けないといった状態がある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ

犬の散歩中には、肉球のやけどや切り傷、ほかの犬との咬傷事故、誤飲・誤食による損傷、転倒や関節のケガ、飛び出しによる交通事故などに注意が必要です。路面や周囲の状況を確認し、リードを適切な長さで持つことで、事故のリスクを減らしやすくなります。
また、帰宅後は肉球や指の間、足、皮膚、口元を確認し、歩き方や元気にも変化がないか観察しましょう。散歩中には気付かなかった傷や痛みがあとから表れることもあるため、普段と違う様子が続く場合は、早めに動物病院へ相談することが大切です。
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