揺れる福岡県議会 ドン蔵内議長の「議長辞職勧告決議案」は採決されず… 蔵内氏は「議会改革の目処がたったら」辞任の意向を示す【news23】

金銭授受疑惑で揺れる福岡県議会は、17日、波乱の展開となりました。予定されていた蔵内議長への辞職勧告決議案は、直前に緊急動議が可決され、採決が見送られました。
【写真を見る】記者から「めどがつけば辞職する考えか?」との問いに返答する蔵内議長
臨時議会が開かれた「福岡県議会」
――辞職勧告決議案についていかがですか?
福岡県議会 蔵内勇夫 議長
「…」
記者の問いかけには答えなかった蔵内議長。
その蔵内議長に対し「議長辞職勧告決議案」が提出され、8月17日、福岡県議会では臨時議会が開かれました。
しかし、当の蔵内議長は決議案提出の理由が説明されるのを前に、議場をあとにします。
「辞職勧告決議案」は採決されず閉会に
決議案を提出したのは…
福岡県議会 元議長 吉松源昭 議員(7月)
「人の弱みにつけこんだカツアゲ、あるいはみかじめ料的な要求だった」
蔵内議長ら自民党県議団の幹部から大金を要求されたと最初に訴えた吉松県議。
決議案を提出した理由について、こう説明しました。
辞職勧告決議案を提出 吉松源昭 議員
「国民は蔵内議長の姿勢に1ミリも納得していません。蔵内議長を引き続き福岡県議会の代表として信任するのか、それとも信任しないのか。この問いにこそ私たち県議会議員1人1人の答え、1人1人が答えなければなりません」
吉松議員の発言が終わった直後、決議案の採決中止を求める動議が出されました。
提出したのは、蔵内議長に近い自民党県議団の林泰輔議員です。
自民党県議団 林泰輔 議員
「先ほど我々自身によって設置を議決した第三者委員会に加え、県の第三者委員会や行革審における調査報告によって、事実関係が解明されるものと承知しております。このタイミングでの決議についてはそれらの調査を軽んじ、またその調査内容にも影響を及ぼしかねません」
その後、採決が行われ、動議は賛成多数で可決。
辞職勧告決議案は採決されないまま、臨時議会は閉会しました。
「福岡の品質間違いなく下がる」不安がる福岡県民の声も…
自民党県議団 林泰輔 議員
「議長やめさせるってそれぐらい重たいことだと私は思います。福岡県議会の歴史に汚点を残す、そういう議決はやるべきではない」
辞職勧告決議案を提出 吉松源昭 議員
「採決もやらない。とても県民の方を向いた議会とは言えない。民主主義の議会のやり方とは到底言えない」
県議会を傍聴した福岡県民は…
50代
「ここで審議をちゃんとやらないと、ますます福岡県議会は県民を見ていないっていう証拠になるんじゃないかと思う」
60代
「本当にこの先どういうふうになるのか、すごく不安で、福岡の品質、これが間違いなく下がる」
議長の「辞職勧告」が理由か 採決中止のワケ
そもそも、なぜ決議案の採決中止を求める動議が出されたのでしょうか。
自民党の県議によりますと、蔵内議長は議会直前の議員総会で、議会改革の目処がたったら、議長を辞任する意向を示したということです。
17日の夕方、議長室から姿を見せた蔵内議長。
――採決の見送りについては?
福岡県議会 蔵内勇夫 議長
「ノーコメント」
――第三者委員会や政治倫理条例のめどがつけば辞職する考えか?
福岡県議会 蔵内勇夫 議長
「従来からそう言っている。ぼくは変わっていない」