2026年最多4923品目値上げの裏で…くら寿司やローソンが「値下げ」?具を削る「引き算ビジネス」も話題【Nスタ解説】
9月は2026年最大の値上げになるようです。飲食料品の値上げが5000品目に迫り、スーパーでは値札の差し替えも行われていました。
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2026年最多の約5000品目の値上げに
井上貴博キャスター:
9月の値上げは4923品目と、品目数としては2026年最多となりました。
【9月の値上げ 4923品目】※帝国データバンクより
▼キッコーマン
しょうゆなど:2~22%UP
▼ミツカン
酢・つゆなど:約7~26%UP
▼ニップン
家庭用冷凍食品(一部除く):約7~15%UP
▼紀文
ちくわぶ など:約3~20%UP
ちくわぶなどの「練り物」は、これから鍋物にも影響が出てきそうです。
価格だけでなく「深夜料金」の導入も 外食業界にも値上げの波
井上キャスター:
値上げの波は外食業界にもきています。
▼カレーハウス CoCo壱番屋(9月1日から)
●トッピング(具材)12種を値上げ
・ハーフスクランブルエッグ:11円UP
・ソーセージ(2本):24円UP
・豚しゃぶ:60円UP
●「深夜料金」の導入
午後10時~翌5時:店内飲食・テイクアウトともに7%上乗せ
最近は、飲食店でも「深夜料金の導入」が見られますが、この動きがより広がっていくのだろうと思います。
組織開発コンサルタント・著作家 勅使川原真衣さん:
そもそも日本は24時間、安い・うまい・早いが当たり前となっていますが、それは誰かの無理の上に成り立っていたのだなと改めて思います。
今回、巧みな戦略だと感じるのは、導入は深夜料金にとどめたり、値下げする商品も織り交ぜながら調整したりしているところです。
また、上乗せするのが7%な点も巧みです。10%だと1割増になる、5%だとコスト高分を吸収できないと思いますので、7%という点はうまくやっているなと思います。
いつのまにか値上げが行われて、今後さらに上がっていくのではないかなと思っています。
出水麻衣キャスター:
お客さんが離れていく分岐点をどう計算するのか、このあたりのマーケティングは難しいと思います。
「値下げしてでも…」くら寿司・ローソンの戦略とは?
井上キャスター:
「値上げ」の一方で、「値下げ」に踏み切った企業もあります。
▼くら寿司(9月4日から)
・値上げ33品目
サーモン、生えび:最低価格115円→120円
※店舗により価格は異なります
その一方で、子どもに人気でファミリー層の集客力が高い商品は価格を抑えたということです。
・値下げ23品目
ねぎまぐろ、たまご焼き:最低価格115円→110円
※店舗により価格は異なります
これが値上げと値下げを組み合わせているくら寿司の戦略になります。
また、コンビニでは米の市場価格が低下したことを受け値下げを行うとのことです。
▼ローソン(9月29日から)
手巻きおにぎり:全品10円値下げ
※一部の手巻きおにぎりについては11円値下げ
「10円だけか」「もう少し下げてほしい」との声も聞こえてきそうですが、コンビニエンスストアにとって、おにぎりは看板商品であり集客力を大きく変化させる商品です。
そのためコンビニにとってのおにぎり10円は大きく、これがコンビニエンスストア側の戦略の1つとなっています。
経済コンサルタントの坂口孝則さんは、「将来的に再び値上げせざるを得なくなる可能性を考えると、企業側としてはなかなか値下げに踏み切れない。値下げしてでもリピーターの回復や新規顧客を狙いたいのでは」と分析しています。
「〇〇なし」で大人気?物価高の味方“引き算ビジネス”
井上キャスター:
各業界であの手この手で価格を抑えようという動きがある中、「引き算ビジネス」というキーワードが出てきています。
以下のような商品が発売されています。
▼トップバリュベストプライス 麺だけ!大盛焼そば(約320円)
肉・野菜はなし、麺は通常の約3倍入っている。
想定の10倍売れたそう。
▼トップバリュ 大盛ざるそば 麺&つゆ(429円)
つゆ・カップ・薬味(ねぎ・のり)・わさび・ほぐし水を省き、その分、麺の量を通常の2倍にしている。
▼トップバリュ 6種具材のこだわり冷し中華(429円)
小分けトレーをフィルムに変更して価格を維持。
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<プロフィール>
勅使川原真衣さん
組織開発コンサルタント・著作家 2児の母
著書に小説『「対話」がやってきた』など