古米より新米が安い“逆転現象” 政府は備蓄米買い戻し21万トン正式決定…根底に価格下落への強い危機感 “価格下支え”政策に疑問の声も

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-09-02 19:29

「令和のコメ騒動」とは何だったのでしょうか。政府は先ほど、備蓄米の買い戻しを決めました。コメ価格を下支えするような政策は本当に良いのか、疑問の声も出ています。

【動画】古米より新米が安い“逆転現象” 政府は備蓄米買い戻し21万トン正式決定…根底に価格下落への強い危機感 “価格下支え”政策に疑問の声も

新米が並び始めたスーパーのコメ売り場。異変が起きていました。

記者
「こちらのスーパーに並べられている茨城県産の銘柄米を見てみますと、古米は3000円台なのに対し、新米は2500円台と、新米の方が安くなっています」

銘柄が違うので単純比較はできませんが、古米よりも新米の方が安い“逆転現象”が起きていました。

全国のスーパーで売られるコメの平均価格は5キロあたり3156円に。去年の同じ時期より600円以上安い水準です。

下落の要因の一つが、去年大量に放出された備蓄米。その備蓄米をめぐって政府はきょう、21万トンを買い戻すことを決めました。

鈴木憲和 農水大臣
「食料安全保障の観点から、適正な備蓄水準100万トンへの回復を進めるべく、買い戻しを実施をいたします」

大幅に減った備蓄米の水準を回復するためと説明していますが、根底にあるのは価格下落への強い危機感です。

JA全中 神農佳人 会長(先月20日)
「今後も持続的に米作りをできる生産額でなければ、米作りは全国的に衰退してしまう」

農業団体は「コメが暴落すれば」農家が減ってしまうと訴えています。

それを防ぐために国が重視しているのがコスト指標です。コメの生産から販売までにかかる費用を積み上げたもので、5キロあたり2800円台と試算されています。ただ、この数字には問題があるとの指摘も…

宮城大学 大泉一貫 名誉教授
「3ヘクタール未満の非常にコストの高い層のコストを参考にした。日本全体の米生産をならしてコストを計算するとしたら、コストは低くなるはず」

小規模の農家のコストがもととなっていて、コメの生産コストが実際より高く見積もられているというのです。

宮城大学 大泉一貫 名誉教授
「結局、高い価格で農業をやると、自分で自分の首をしめてしまうことになる」

コメ価格が高止まりすると、外国産のコメがあたりまえに使われるようになったり、消費者のコメ離れが続いたりしかねないと話します。

実際、コメ価格はわずか3年前までは5キロ2000円以下。4000円台から3000円台に下がったとはいえ、暴落とまでいえるのか、受け止めも様々です。

「麻痺していて、すごく安いと感じるが、やはり昔と比べると、すこし高いというか」
「消費者としては、安ければ安い方がありがたい」

本来、考えるべきは、目先のコメ価格を維持する政策からの転換だと専門家は指摘します。

宮城大学 大泉一貫 名誉教授
「価格を上げて稲作生産を維持するという形から、コストをできるだけ下げて、比較的、安い価格でも営農できるような、そうした稲作の構造に変えていく必要がある」

  1. 『不幸な思いをする猫』を減らすためにできること3つ 小さな命を救うために私たちはどうしたらいい?
  2. 前線南下で西日本~東北で朝から雨 午後中心に雷を伴い激しく降るところも 新たに発生予定の台風にシルバーウィーク影響も【15日の天気】
  3. うちの王様にはどうしても抗えない【第373話】「バンビ闘病記⑤」
  4. 「国保逃れ」38社で1万1610人 今年3月から8月末の事業所調査で発覚 厚生労働省
  5. 石川真佑 新天地のトルコへ出発「しっかり成長して、また帰ってきたい」新チームでは「勝ちに貢献できる選手になっていきたい」
  6. カメラの上にフクロウが!野生動物を撮影中に起きた奇跡【アメリカ・動画】
  7. 【松原のぶえさん(65)死去】所属事務所が公式発表 関係者「事件性は無く病死」(全文掲載)
  8. ハンモックの上で気持ちよさそうに眠っていたネコ…思わず笑ってしまう『驚きの寝相』に「芸術点高めw」「絶妙なバランスw」と反響
  9. 外が暗くなると、2匹の猫が玄関に並んで…『飼い主の帰りを待つ様子』が可愛すぎると28万再生「抱きしめたくなった」「爆速で帰らないと」
  10. 「いい儲けになると考えた」乾麺の袋に隠しソーセージ約154キロを無許可で密輸しようとしたか フィリピン国籍の男女3人を書類送検
  1. 岐阜ケーキ店放火 車内で発見の死亡男性はオーナー女性に強い執着か 事件前に店を何度も出入り 知人は「籍は入れないが良い関係と聞いた」
  2. 「津久井やまゆり園」で入所者の顔を平手打ち 虐待と認定 男性職員「いらいらして手を出してしまった」
  3. 脳梗塞 休養中【サンド・伊達みきお 】52歳誕生日に笑顔の近影公開 後輩・お見送り芸人しんいちの祝福に「食べないで下さい!」 ファン「顔が見れてホッとした」
  4. 【千葉豪雨1か月】地下設備浸水の病院では今もMRI検査できず“年内の復旧は難しい” 県内89の医療機関が被災
  5. 朝そば430円・朝とんかつ550円、コスパ最強チェーン店モーニングの実力を徹底検証【THE TIME,】
  6. 「睡眠時無呼吸症候群」の影響で死亡事故起こした男(34)を危険運転致死の罪で在宅起訴 東京地検
  7. 「死にたくねーだろ」46歳男性の全身殴り現金700万円奪ったか 24歳男を逮捕「今言えることはない」と容疑否認 男性は全治約1か月の重傷 川崎市
  8. 「2年以内の人類の命運を心配」AI開発競争にアンソロピック元研究者が危険性を訴え 警鐘を鳴らす声にトランプ大統領「決して起こり得ない」
  9. 【ノンスタ・井上裕介】〝ブラピが余計なことするから、あんな災難に巻き込まれるわけよ〟映画イベントに出演 村重杏奈〝言い過ぎですけど、ちょっとわかります〟
  10. 【 やす子 】 運営する子ども食堂開催費用を公開「ご支援ありがとうございます」 次回「揚げ物食べ放題」企画や寄付金報告の透明性に絶賛の嵐
  11. 群馬・太田市の会社で「刺激臭がする」 関係者14人搬送 いずれも軽症
  12. 「一番困っている暮らし」沖縄県知事選挙で古謝玄太氏が過去最多42万票で初当選 圧勝の要因は“経済政策” 普天間基地の返還期日を政府に要請へ