山肌を覆い尽くす大量のシカ…都市部にも!9月以降はさらに活動広がる?シカの食害被害で土砂崩れ警戒も
山肌を埋め尽くすシカの大群が撮影された長野県の、その名も「大鹿村」。現地を取材すると、たくさんのシカが草木を食い荒らすことによる深刻な問題が見えてきました。
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きょう未明、長野県の山沿いの道を走っていると…
「いました、いました。シカがいます」
カメラが捉えたのは、何頭ものシカの姿です。しかも!
Nスタ
「2頭ほどいてこちらを見ています。全然警戒しない。10メートルくらいの距離にいるけど、全然警戒しない」
ここは長野県大鹿村。高い標高と日中の寒暖差で育つブルーベリーなどが有名ですが、人口が835人に対し、シカの数は少なくとも3000頭はいると言われています。
先月、大鹿村と伊那市の境にある山を撮影した映像には、おびただしい数のシカの姿が確認されました。
撮影した 東邦航空 川崎龍未 整備士
「地面が全体的に茶色かったので、芝生が枯れているのかなと思っていた。近寄ってみたらシカの大群で、ちょっと怖いなと思うぐらい衝撃的な感じ」
大鹿村では3年前にもシカの大群が。なぜこれほどまでの大群が現れたのか。専門家は…
岩手大学 山内貴義 准教授
「餌を求めて、9月になってくると繁殖期に入るので、だんだん行動が活発化してくる時期にもなり、外に拡散することも非常に多くなる」
北海道・札幌市では先月…
記者
「住宅街を流れる水路の近くに6頭のシカが現れました」
都市部にもシカが出没するなど、その生息域が今、広がっています。
長野県大鹿村では、シカによる農業被害も。
大鹿村 産業建設課 小林拓斗さん
「こんな感じで穂が食べられてしまって、シカがかじった後は黒くなってカビてしまう。出荷はできなくなる」
さらに枝豆農家では、シカにサヤごと食べられてしまった様子も。
長野県によると、シカによる農作物などの被害額は2007年をピークに減少していましたが近年増加傾向で、去年は3億2000万円を超えています。
大鹿村で4種類の作物を育てる多田さんは、30万円かけて獣害対策の柵を設置しました。
農家 多田周司さん
「全部ネットを張ったので、シカの被害はゼロ。これがなければ作物はできない。シカの被害にあうので」
さらに今、村が懸念しているのが…
大鹿村 産業建設課 小林拓斗さん
「林業被害です。 (シカによる)“木の皮剥ぎ”や、下草を食べたりすると地盤が緩んでしまう。それによる、土砂崩れ・土砂災害のおそれもあり、それが一番怖い」
過去にはシカの食害により、土砂崩れが起こったとされる事例も。
岩手大学 山内貴義 准教授
「森を丸裸にすることも考えられる。災害を起こすリスクも非常に高まる」
きょう、ハンター歴50年以上になる丸山さんとシカの大群が現れた山の麓に行ってみると…
長野県飯伊連合猟友会 丸山稔 会長
「おった、おった、おった」
そこには十数頭のシカの姿が!県によると、積雪量の減少で越冬できるなど、シカが増えている一方で…
長野県飯伊連合猟友会 丸山稔 会長
「ハンターも減っているし、高齢になってやめた人もいる。若い人たちのハンターが増えない。特別な対策を考えないと難しいかもしれない」