猫がうんちの前後に『大きな声で鳴きだす』理由4つ トイレハイの正体とは?病気を疑うべきケースまで

2026-09-07 20:20

猫が排便の前後に、突然「ニャー!」と大きな声で鳴いているのを見たことはありませんか?ほとんどは問題がなく、心配の必要はないといわれています。しかし、排便時の痛みや体調不良が隠れていることもあるため油断は禁物です。猫がうんちの前後に鳴く理由と、病気を疑ったほうがよいケースについて解説します。

うんちの前後に大きな声で鳴く4つの理由

トイレの前で立っている猫

うんちの前後の大きな鳴き声は、トイレハイと呼ばれる行動のひとつで、いくつかの理由が考えられます。祖先から受け継いだ習性や爽快感、排便による体の変化なども関係しています。ここでは、おもな4つの理由についてみていきましょう。

1.野生時代の名残

うんちの前後に猫が鳴く理由として「野生時代の名残」という説があります。

野生で暮らしていた猫にとって、排便中は無防備になりやすく、天敵に襲われないよう周囲を警戒する必要がありました。そのため、排便中は常に緊張した状態にあったと考えられています。

また、外敵に襲われるリスクを避けるため、排泄は生活の中心地からなるべく離れた場所でおこなっていたといわれています。排泄後も、ニオイで居場所を知られないよう、すぐにその場を離れていたと考えられます。

このような緊張した状況で、無事にうんちができた安心感から、鳴き声をあげるのではないかと考えられています。

2.副交感神経と交感神経の切り替え

猫が排便の前後に鳴くのは、自律神経の働きが関係しているという説があります。猫は、うんちをするときに副交感神経が優位になりますが、腸の動きが活発になると、その働きを抑えるために交感神経へ切り替わると考えられています。

その結果、トイレから出た途端に鳴く、猛ダッシュをするなど、興奮したような状態になることがあるのです。この反応は猫の意思というよりも、体の反応に近いものとされ、行動の種類や持続時間は猫によって異なります。

また、トイレに入る前に興奮したり、走り回ったりするのも、同じ理由からと考えられています。

3.排便後の爽快感

うんちが出たことで、お腹の張りがなくなったり、すっきりしたりすることからの解放感によるトイレハイの一種だと考えられます。とくに、若い猫や活発な猫に見られる行動です。

うんちの後に鳴くだけでなく、猛ダッシュしたり、突然遊びはじめたり、激しく爪とぎをしたりするなどの行動も同時に見られることが多いでしょう。

ただし「爽快だから鳴いている」と決めつけるのは禁物です。鳴き方がいつもと違う、排便時に力む、何度もトイレに入るといった変化がある場合は、単なるトイレハイではない可能性があります。

4.飼い主さんへの排便の報告

猫がうんちの後に大きな声で鳴くのは「うんちしたよ!」と飼い主さんに報告している可能性も考えられます。なかには、うんちをした後に飼い主さんのところまでやってきて、「ニャー」と鳴いて知らせる猫もいます。

また、うんちの後に鳴くたびに、飼い主さんがトイレを掃除していると「鳴けばトイレをきれいにしてもらえる」と学習し、掃除をしてほしくて鳴くようになる場合も。

一方で、猫砂やトイレ容器が気に入らない、トイレが汚れているなど、トイレに対する不満を訴えている可能性も否定できません。うんちの後に毎回鳴く場合は、トイレ中の様子や環境を確認する必要があるでしょう。

うんち前後の鳴き声で病気を疑うケースとは

薬と猫

猫がうんちの前後に鳴くのは珍しいことではなく、多くの場合は「トイレハイ」と考えても差し支えないでしょう。ただし、いつもと違う鳴き方をする、排泄時につらそうな様子があるといった場合は、病気の可能性も否定できません。

たとえば鳴く以外にも、トイレで長時間力んでいるのに便が出ない、少量の硬い便しか出ない、何度もトイレに入るといった場合は、便秘が疑われます。

一方、軟便や下痢が続いている、血便がある、食欲が落ちている、嘔吐しているといった症状が見られる場合は、消化器の病気が隠れている可能性もあります。

また、猫はおしっこのトラブルでもトイレで鳴くことがあるため注意が必要です。愛猫の様子をよく観察し、うんちとおしっこのどちらに問題があるのかを確認したうえで、適切に対処しましょう。

まとめ

上を向いて鳴いている猫

猫がうんちの前後に大きな声で鳴く理由は、野生時代の名残、自律神経の変化、排便後の爽快感、飼い主さんとのコミュニケーションなど、さまざまな可能性があります。こうした行動は「トイレハイ」の一環とも考えられ、その後に元気に走り回ったり、遊んだりしているのであれば、とくに心配する必要はないでしょう。

しかし、排便時に力む、便が出にくい、血便や下痢があるなど、いつもと違う様子が見られる場合は注意が必要です。

少しでも「いつもと違う」と感じたら、トイレハイだと決めつけず、獣医師に相談しましょう。

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