猫の抜け毛が際立つ『換毛期』に試したい対策5選 起こりうるトラブルや正しいケアの方法まで解説
猫は春や秋になると、古い被毛がまとまって抜け、新しい毛へ生え替わる「換毛期」を迎えます。抜け毛が増えるのは自然なことですが、放っておくと毛玉や皮膚トラブル、飲み込んだ毛による不調につながることもあります。ここでは、換毛期に試したい対策や注意したいトラブル、正しいケアの方法について解説します。
猫の「換毛期」に試したい対策5選

換毛期は、普段よりも抜け毛の量が増えるため、猫自身の毛づくろいだけに任せず、飼い主がこまめにケアしてあげることが大切です。
1.こまめにブラッシングする
換毛期の基本的な対策は、猫が毛づくろいで飲み込む前に、抜け毛を取り除いてあげることです。短毛種であればラバーブラシ、長毛種であればコームなど、毛の長さや毛質に合った道具を選びましょう。
ブラッシングするときは毛並みに沿って優しくとかし、皮膚へ強く押し当てないことが大切です。一度に大量の毛を取ろうとせず、猫が嫌がる前に終えることもポイントです。ブラッシングが苦手な猫なら数十秒程度から始め、落ち着いて受け入れられる範囲で少しずつ慣らしていきましょう。
ブラッシングがあまり好きではない場合、おやつや遊ぶ時間と組み合わせることで、ブラッシングを「良い事」と認識してもらうよう工夫してみましょう。
2.毛玉ができやすい場所をチェックする
特に長毛種では、抜けた毛と残っている毛が絡まり、「毛玉」ができやすくなります。耳の後ろや脇、胸、内股、しっぽの付け根などは毛が絡まりやすいため、ブラッシングの際に確認しておきましょう。毛玉を放置すると皮膚が引っ張られるだけでなく、内部が蒸れて赤みや炎症につながることもあります。
大きく固まった毛玉を見つけても、皮膚の近くへハサミを入れるのは危険です。猫の皮膚は薄く、毛玉と一緒に切ってしまうおそれがあるため、自宅で取り除くのが難しい場合は動物病院や猫の扱いに慣れたトリミングサロンへ相談しましょう。
3.濡れタオルなどで浮いた毛を取り除く
ブラッシング後も体表に残っている抜け毛は、固く絞った濡れタオルや湿らせた柔らかい布で優しく拭き取る方法があります。
毛並みに沿って軽く撫でるようにすると、表面に浮いている細かな毛を取り除きやすくなります。ブラシを苦手とする猫でも、普段から撫でられることに慣れていれば、タオルでのケアは受け入れやすい場合があります。
ただし、何度も強くこすったり、嫌がる猫を押さえつけて続けたりするのは避けましょう。短時間で終え、猫の様子を見ながら無理なく行うことが大切です。
4.水分や食事にも気を配る
換毛期だからといって、特別な食べ物やサプリメントが必ず必要になるわけではありません。基本は、年齢や体質に合った総合栄養食と新鮮な水を用意することです。
毛玉対策用のフードもありますが、すべての猫に必要とは限りません。持病がある猫や、すでに療法食を食べている猫では、自己判断でフードを変更すると治療方針に影響する可能性もあります。
また、「毛玉を吐くから」と複数の毛玉ケア製品やサプリメントをいくつも追加するのは避け、必要性が気になる場合は獣医師へ相談しましょう
5.室内に落ちた抜け毛もこまめに掃除する
換毛期には、猫の体だけでなく、室内に落ちた抜け毛も増えます。猫がよく眠るベッドやソファ、キャットタワー、ラグ、家具の隙間などは毛がたまりやすいため、粘着クリーナーや掃除機などを使ってこまめに取り除きましょう。
寝床やブランケットを定期的に洗うことも、抜け毛や汚れを減らすのに役立ちます。ただし、掃除機の音を怖がる猫もいます。その場合は別室へ移動できるようにするなど、掃除そのものが大きなストレスにならないよう配慮してください。
換毛期に起こりうるトラブル

換毛期に注意したいのが、毛づくろいによって大量の抜け毛を飲み込んでしまうことです。飲み込んだ毛の多くは便と一緒に排出されたり、毛玉として吐き出されたりしますが、うまく排出されず消化管内にたまってしまうこともあります。
何度も吐く、吐こうとしているのに何も出ない、食欲や元気がない、便が出にくい、お腹を気にしているといった症状がある場合は注意が必要です。消化管に詰まってしまった場合は、点滴や緊急手術が必要となる可能性もあります。
「いつもの毛玉だろう」と長く様子を見ず、動物病院へ相談しましょう。また、換毛期だからといって、すべての脱毛が正常とは限りません。一部分だけ毛が薄くなる、同じ場所を執拗に舐める、皮膚に赤みやフケ、かさぶたがあるといった場合は、皮膚炎やアレルギー、寄生虫などが関係している可能性があります。
また、換毛期だからといって、すべての脱毛が正常とは限りません。一部分だけ毛が薄くなる、同じ場所を執拗に舐める、皮膚に赤みやフケ、かさぶたがあるといった場合は、皮膚炎やアレルギー、寄生虫などが関係している可能性があります。
抜け毛の量だけでなく、皮膚の状態や毛の抜け方にも普段と違う変化がないか確認することが大切です。
正しいケアの方法

換毛期だからといって、「抜ける毛を一度に全部取ろう」と長時間ブラッシングする必要はありません。毛は毎日抜けます。大切なのは、猫が受け入れられる範囲でこまめに続けることです。
猫がリラックスしているタイミングを選び、首の後ろや背中など、比較的触られることを嫌がりにくい場所から始めましょう。お腹や足先、しっぽなどは敏感な猫も多いため、体を硬くする、耳を伏せる、しっぽを強く振る、逃げようとするといった反応が見られたら、その日は終了します。
また、ブラシを皮膚へ強く押し当てたり、同じ場所を何度もとかしたりすると、皮膚を傷つけることがあります。毛がたくさん取れることを優先せず、皮膚の赤みやしこり、傷などがないか確認する健康チェックの時間として取り入れるとよいでしょう。
まとめ

猫の換毛期には普段以上に抜け毛が増えるため、こまめなブラッシングや毛玉のチェック、室内の掃除などを取り入れることが大切です。
また、抜け毛が増える時期ほど、猫が毛づくろいで飲み込む毛の量や皮膚の状態にも注意しましょう。部分的な脱毛や皮膚の異常、繰り返す嘔吐、食欲低下などが見られる場合は、単なる換毛ではない可能性があります。
一度に完璧にケアしようとせず、愛猫が嫌がらない範囲で定期的に続けながら、いつもと違う変化にも早めに気づいてあげましょう。
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