間隔や頻度を表す言葉には「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」などたくさんの表現があります。
これらは一見似ているようでそれぞれ微妙に違いがあります。
しかし、何がどう違うのでしょうか?
今回はそれら間隔や頻度を指す表現の違いを解説します。
また、併せて使い分けについても説明します。
共通の意味
まずは「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」が表す共通の意味について見ていきましょう。
いずれも繰り返し同じことがある様
「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」など、これらはいずれも繰り返し同じことがあることを指す言葉です。
特に同類のことが何度も繰り返されることを言う表現となります。
しかし、言葉によって間隔や頻度の捉え方が変わります。
そのため、それら間隔や頻度によって使い分けるということを覚えておく必要があるでしょう。
「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」とは
ここからは「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」それぞれが指すものを簡単にまとめます。
特にここでは間隔や頻度についてまとめます。
「ちょくちょく」とは
「ちょくちょく」は間隔が短く、頻度が高い表現です。
「しばしば」よりも間隔が短くて頻度が高い表現となります。
これらは口語として用いられることが多いのが特徴です。
「しばしば」とは
「しばしば」は間隔が若干短く、頻度が若干高い表現です。
「ちょくちょく」より間隔が長くて頻度が低い表現となります。
これらは文語として使われることが多いのが特徴です。
「たびたび」とは
「たびたび」は間隔や頻度については様々な捉え方があります。
「ちょくちょく」と「しばしば」の中間くらいの間隔や頻度を指すと覚えておくとわかりやすいです。
ただし、これらは主に回数に焦点が当てられます。
そのため、他の表現とは少し違ってくるのも特徴です。
また、これらは「何度も」「重ね重ね」という意味もあるため、「ちょくちょく」や「しばしば」とは使い分けたい言葉です。
「ときどき」とは
「ときどき」は間隔や頻度の他に回数なども含む表現です。
副詞として使用する場合は、間隔が長く頻度も低いことを指すことが多いです。
それでいて回数なども決して多くないことの表現となります。
これらは「ちょくちょく」や「しばしば」とは別の表現として覚えておきたいです。
「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」の注意点
ここからは「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」ごとの注意点についても見ていきましょう。
文語と口語があるので気を付けて!
「ちょくちょく」「しばしば」は口語文語があるので注意です。
前述の通り、「ちょくちょく」は口語寄りで「しばしば」は文語寄りの表現となります。
使い方としては「ちょくちょく遊びにおいで」など口語では「ちょくちょく」が適しています。
また「しばしば変な夢を見る」など文語では「しばしば」が適していると言えるでしょう。
ただし、これらの用い方に正解も不正解もありません。
その一方、状況によっては口語と文語の調子を合わせるために真意とは少しズレた表現を使用することもあります。
そのため、どのように使用するかは状況で使い分けることも重要かもしれません。
ちなみに「たびたび」や「ときどき」に関しては口語でも文語でも表現できます。
「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」と同様の表現は他にも
最後に「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」と似たような表現についても覚えておきましょう。
往々にして
「往々にして」とは同じことが何度も繰り返してあることを指します。
これらは繰り返して起こることを表現した言葉です。
中でも間隔や頻度について幅広く表現できるのが特徴です。
これらはもともと間隔や頻度を指す「往く」という言葉を重ねた言葉からきた表現とされています。
時折
「時折」は間隔が短く、頻度も低いことを指します。
そのため「たびたび」「ときどき」に近い表現と言えます。
これらは回数が少ないことも意味するため、状況によって使い分けることが必要です。
まとめ
「ちょくちょく」「しばしば」「たびたび」「ときどき」などの表現は間隔や頻度を表す際に用いられます。
しかし、使う表現によって間隔や頻度も違います。
それぞれ状況に合わせて使い分けが必要となるため、類似した言葉にも注意しておきましょう。