「能率」と「効率」の違いは?その対象をそれぞれ解説!!

2023-04-15 01:30

ビジネスの世界で頻繁に耳にする「能率」と「効率」という言葉、これについて違いを知っている方は意外と少ないです。
これらは対象によって変わってくる言葉です。

今回はそれら「能率」「効率」について解説します。
特にここではそれぞれの意味はもちろん、使用する場面などについても説明します。

「能率」とは

まずは「能率」とは何を表すのか見ていきましょう。

「能率」の意味

「能率」とは時間に対してできる仕事の割合を表す言葉です。
平たく表現するなら、仕事が捗るかどうかの割合を指す表現となります。

特にある一定の時間でこなすことのできる仕事について言います。

仮に式で表現するとすれば【仕事÷時間】という形です。
つまり、要した時間に対してどれくらいの仕事を行ったのかを表現する言葉、それが「能率」となるわけです。

「能率」を用いる例

「能率」は時間に対して得られる仕事の割合を表現する際に使用することが多いです。

例えば、今まで10個の仕事をするのに1時間かかっていたものが、30分でできるようになったとします。
それら時間に対して得られる仕事の割合が増えることを「能率が上がる」などと表現するわけです。

このように1つの仕事に対してかかる時間を対象とする表現、それが「能率」と言えるでしょう。

「効率」とは

次に「効率」とは何を指すのか見ていきましょう。

「効率」の意味

「効率」とは労力に対して得られる成果の割合を表す言葉です。
平たく表現するなら、成果が増えるかどうかの割合を指す表現となります。

特にある一定の労力で増やすことのできる成果について言います。

仮に式で表現するとすれば【成果÷労力】という形です。
つまり、要した労力に対してどれくらいの成果が得られたのかを表現する言葉、それが「効率」となるわけです。

「効率」を用いる例

「効率」は労力に対して得られる成果の割合を表現する際に使用することが多いです。

例えば、100万円の労力で150万円の成果を上げるものと10万円の労力で100万円の成果を上げるものを比べるとします。
それら労力に対して得られる成果の割合が増えることを「効率が良い」などと表現するわけです。

このように一定の成果に対してかかる労力の表現、それが「効率」と言えるでしょう。

英語での「能率」と「効率」

では「能率」「効率」は英語ではどう表現するのでしょうか。
最後にそれぞれの英語表現について見ていきましょう。

「能率」と「効率」の英単語は同じ

「能率」と「効率」は英語表記だと同じとなります。
これらは英単語の「efficiency」で表現されます。

日本では「能率」と「効率」を使い分けているのですが、海外ではそれらを1つにまとめて考えているということです。

実際に日本ではいかにたくさん働いたかが評価されます。
しかし、海外ではいかに良い成績を残したかが評価されやすいです。

それら意識の違いによって、表現も国ごとに変わってくるということです。

まとめ

「能率」は時間に対して得られる仕事の割合を示す言葉です。
「効率」は労力に対して得られる成果の割合を示す言葉です。
どちらも似たような言葉ですが、厳密には使い分けられています。

特に日本では対象によって使い分けることが多いです。
そこは海外とは違ってくるので注意しましょう。

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