犬が『音』に恐怖を感じる3つの原因と克服する方法 「試してみよう」「原因が分かれば解決するかも」

大きな音や特定の音に過剰に反応して、怯えたりパニックを起こしたりする「音恐怖症」の犬は少なくありません。この記事では、その原因と克服方法について詳しく解説します。

1.社会化不足

吠えている犬

雷や花火、太鼓など大きく響く音や発砲音が苦手な犬は少なくありません。これらの音を聞いたときにパニックに陥って、その場から走って逃げ出したり、部屋の隅にいって隠れようとしたりすることがあると思います。

そもそも犬がそれらの音を怖がるのは、「音の正体」がわからないからです。人間は、雷の音にびっくりしても「音は怖いけど、そのうち収まる」と理解できますし、花火は「音は大きいけれどきれいだな、風情があるな」などと感じるでしょう。

しかし、犬はその大きな音の正体が何なのか理解できず、自分の身に何かが起こるかもしれないと怯えてしまうのです。音の出所がわからないからこそ、とにかく今いる場所(音が聞こえている場所)から逃げ出そうとします。

そのような音の正体を犬に教えることは難しいですが、「怖がる必要はない」ということは教えてあげられます。特に生後3~4か月頃の社会化期に、様々な音を聞かせたり、音を聞きながらおやつをあげて、音に対して良いイメージをつける等で慣らしておくととても効果的です。

社会化が不足していると、犬は音に対して「わけがわからない、とにかく怖いもの」という気持ちを持ち続けてしまいますのできちんと対策してあげましょう。

2.音と嫌な経験が重なった(トラウマ)

森の中に座る犬

特別大きな音ではなくても、特定の音を怖がる犬もいます。その場合は、特定の音と過去の嫌な経験が関連付けられているのかもしれません。

例えば、ドライヤーで熱い思いをしたことがあったりシャンプーが苦手だったりする場合、ドライヤーの音を聞くだけで怖がるようになることがあります。

また、寝ているところに大きな音と立てて掃除機が近寄ってきたり、体にぶつかったりして嫌な思いをしたりすると掃除機の音を嫌がるでしょう。

そのほかにも、嫌なことや怖いことが起きたときに、たまたま流れていた音楽や聞こえてきた音に恐怖心が植え付けられてしまうこともあります。

3.遺伝や母体からの影響

伏せている柴犬

特別な経験がなくても、音に過敏に反応しやすい犬もいます。特に、柴犬やコリー種の犬などは、音に対して鋭い反応を示すことが多い傾向があります。遺伝的、生得的に音に対して恐怖を感じやすい犬もいるのです。

また、妊娠中の母体に強いストレスがかかった場合、胎児のストレス耐性も低下することがあるということがわかっています。生まれてきた子犬はストレスに弱く、不安感を持ちやすくなる傾向があるため、音などにも恐怖を感じることがあるのです。

犬の「音」への恐怖心を克服させる方法

レメディを使用している犬

では、実際に愛犬に「音」への恐怖心があった場合に、克服させる方法について解説します。音に関して敏感すぎるかも…という愛犬に是非試してみてください。

小さな音から慣らす、良いイメージをつける

犬の音への恐怖心を減らすためには、苦手な音を含む様々な音をたくさん聞かせることが必要です。

もちろん、いきなり大きな音で聞かせると、強い恐怖やストレスを感じさせてしまうので、犬が反応するかしないかというレベルの大きさで聞かせます。

音が流れている間にご飯を食べさせたり、おやつをあげたり、おもちゃで遊んだり、犬にとってうれしいことや楽しいことをするとさらに効果的です。嫌なイメージがついてしまった音に、いいイメージをつけてあげましょう。

この方法は、子犬期の社会化にも役立ちます。

薬やサプリを活用する

犬が強い恐怖心を持ってしまっている場合、医薬品やストレスケアアイテムを利用することも検討しましょう。

動物病院では、ストレスを軽減するような医薬品やサプリを取り扱っていることがあります。

かかりつけの獣医師に相談してみてもいいでしょう。

飼い主が冷静に対応する

犬が音に対して怖がっていたり、パニックを起こしたりすると、飼い主さんもつい慌ててしまうことがあると思います。しかし、飼い主さんも犬と一緒に慌てていると、犬は「これは本当に怖いことなんだ!」と思ってしまい、音に対して余計に警戒心を持つようになります。

犬がパニックを起こしていても、飼い主さんはいつも通り冷静に、何事もないかのように接してください。犬を落ち着かせるためにそばにいてあげることも必要ですが、必要以上になだめたり甘やかしたりすることはしないようにしましょう。

まとめ

不安そうに隠れている犬

「音」恐怖症を抱えている犬は少なくなく、その対応に困っている飼い主さんもたくさんいると思います。

まずは、愛犬をよく観察して「何の音に、どうして怖がっているか」ということを考えてみてください。その上で、ここで紹介した克服方法を取り入れてみましょう。

すでに恐怖を感じている場合は、少し時間がかかるかもしれませんが、根気よく続けてみてくださいね。

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