■MLB ドジャース 3×-2 レッズ(日本時間20日、カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)
ドジャース・大谷翔平(29)が20日(日本時間)、本拠地でのレッズ戦に2試合ぶりに「2番・DH」で先発出場。4打数2安打1打点1死球で打率は.353。メジャー2度目のサヨナラヒットを放った。
前日19日(同)は2試合ぶりのノーヒットで打率は.3497となり、首位打者から一歩後退。この日はレッズの先発は初対戦となるH.グリーン(27)。2022年には1試合で100マイル(161キロ)を39球投げるMLB新記録をマークしたパワーピッチャー。
1回の第1打席、1球目、98マイル(158キロ)のストレートに振り遅れると3球目の99マイル(159キロ)は何とかバットに当ててファール。カウント1-2と追い込まれると最後は外角高め99マイル(159キロ)のストレートに完全に振り遅れて空振り三振。初対戦でグリーンの球速についていけなかった。
3回2死一塁で迎えた第2打席、1球目は内角低めへのスライダーに空振り、グリーンも力だけで押さずこの打席は変化球から入ってきた。そして、3球目、外角高めのスプリットにわずかにタイミングを外されてレフトフライ。
2対1と1点リードで迎えた5回、2死二塁で第3打席、1球目、外角高めのスプリットを軽く合わせて逆方向へ、走者を返すバッティングを見せたが打球はラインのわずか左に逸れてファール。そして、カウント1-1からの3球目、内角低めのスライダーが左足をかすめてデッドボール。大谷は今季47試合目にして初めてのデッドボールとなった。
2対2の同点の8回、先頭打者で迎えた第4打席、レッズは3人目、左腕S.モール(32)。グリーンとは代わって技巧派の投手、カウント2-1から外角低めに逃げていくスイーパーにタイミングが取れず空振り。そして、5球目も外角低めのスイーパーに体勢を崩されたが当たりが弱く、大谷の足が上回りファースト内野安打。2試合ぶりのヒットをマークした。
そして、延長10回、2死一、二塁で迎えた第5打席、レッズ5人目A.ディアス(27)。カウント1-2と追い込まれたが内角低め94マイル(151キロ)のストレートを綺麗に弾き返し、ライト前へサヨナラタイムリー、大谷のサヨナラ打は2020年9月5日のアストロズ戦以来、3年8ヵ月ぶりメジャー2度目となった。チームメイトには水をかけられ笑顔を見せていた。
インタビューでは「単打でいいので、ヒットでいいので終らせられてよかった」と安堵の表情を浮かべた。レッズ守護神のディアスについては「独特の球筋なので食らいついてバットに当てたいと思っていた」と語った。