中東に派遣された米軍兵士の心を慰めた1匹の猫。その猫が出産した3匹のうち、1匹の子猫が衰弱していたため、米国に輸送できませんでした。米国の動物保護団体は、この子猫を救い出すべく、努力を続けています。
部隊と仲良くなった猫が出産
「海外での従軍活動中に、ある軍曹と特別に親しくなった猫を、米国へ連れ帰る努力を続けています」…米国の動物保護団体「Paws of War」はこう話します。
空軍の救急救命士として中東地域に派遣され、戦闘地域でケガをした兵士を救う任務についているMorales軍曹と彼の部隊は、現地でTunaという名の猫と仲良くなりました。ところが、Tunaは3匹の子猫を出産した直後に急死してしまいました。
「Paws of War」はTunaの子猫3匹のうち、2匹を保護して米国に輸送し、無事飼い主を見つけることができました。ところが、残りの子猫Frankieは一番ひ弱で体力に不安があったため、そのまま戦地に残ることになったのです。
兵士たちの心の支えに
同団体はこの子猫を、マサチューセッツ州に住むMorales軍曹の家族として迎えてもらうべく活動を続けています。
「猫たちの存在は、厳しい状況下にある兵士たちの心の支えになっていました。戦地では常に緊張状態を強いられていて、精神的にも肉体的にも最悪の事態に備えていなければならないからです」とMorales軍曹は声明を出しています。
「ケガをした兵士に常に寄り添う厳しい任務の中で、猫の存在が心をやわらげてくれました。猫がこれほど人生を変えてくれるとは、これまで想像もしませんでした」と彼はいいます。
軍曹の家に輸送して再会を
同団体の共同創設者であるRobert Misseriさんは、「このかわいらしい子猫を戦地に放置することはできません。危険な地域から避難させ、軍曹が帰還したときに、Frankieと再会を果たせるようにします」と述べています。
「Frankieが無事に軍曹の自宅に移れるよう、できるだけのことをします。でもそのためには、みなさんの協力・寄付が欠かせません。これは多くの人の力があってこそ実現できる試みなのです」とRobertさんは言い添えます。
「Paws of War」は非営利の慈善団体で、従軍兵士とそのペットを援助し、保護した犬たちに従軍犬としての訓練をしています。また、退役軍人や救急隊員を精神的に支えるペットの提供も行っています。
出典:Animal Nonprofit Looking to Reunite Sergeant with Cat He Bonded with While Serving Overseas
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