「元首相と同姓同名」の猫は、地域の人気者!市長に押す声も ニュージーランド

ニュージーランド在住の猫「Helen Clark」は、地域を徘徊して人々に笑いをもたらす人気者。熱烈なファンクラブもあり、「Helenを市長に」と書かれたTシャツが販売されるほどなのです。

ニュージーランドへ引っ越し

Coromandelの海辺

写真はイメージです

ニュージーランド北島にあるCoromandelは、風光明媚な海辺の街です。しかし、この街を魅力的にしているのは美しい景色だけではありません。茶トラ猫のHelen Clarkも、街の魅力にずいぶん貢献しています。

Helen Clarkといえばニュージーランドの元首相(在任1999~2008年)の名前ですが、この猫は彼女と同姓同名のオス猫です。

もともとは、オーストラリアのKarrathaの路上で保護された子猫で、保護団体からこの猫を引き取った男性が、メスだと勘違いしてニュージーランド元首相にちなんだこの名をつけたとか。その男性の妹Jodi Franceさんは「そのままこの名前が定着してしまいました。すでに去勢手術もしていたことだし…」と話します。

その後まもなく、JodiさんはニュージーランドのCoromandelへと引っ越し、現在も地元の保健所で働いています。2018年には猫のHelenも彼女のもとへ移ってきました。そしてその半年後、彼女はFacebookに「Where's Helen Clark」というタイトルで、この猫についての投稿を始めたのです。

「今ではHelenは地元のアイドルです。撮影モデル料を1回につき5ドル(約450円)請求していたら、今ごろわたしは大金持ちになっていたわ」と笑うJodiさんです。

地域を「巡回」して楽しむ猫

民家の庭でくつろぐ茶トラ猫

写真はイメージです

「Helenはあちこち出かけていくタイプ。国が違ってもそれは変わりませんでした。店主や観光客、地元の住民など、たくさんの人々から一緒に写した写真やメッセージを受け取りました」

今ではJodiさんが通りを歩くたびに、Helenのことを話題にしたい人々に呼び止められるほどだそうで、Helenには熱烈な「ファンクラブ」もあるとか。

この猫は毎日、午前6時に地元の肉屋を訪問し、そのあとは街中のカフェやレストランに立ち寄って、地域を巡回します。そして午後になると図書館やカフェ、診療所に行って休んだり、偶然に窓を開けっ放しにしている家に入り込んで、ベッドの上で居眠りをしたりして過ごします。

とくにお気に入りなのは、「Weta Café」という地元のカフェ。オーナー兼シェフのMelさんは、今では「第2の飼い主」とでもいうべき存在だとか。

人々に喜びをもたらすHelen

テーブルの上で人間と遊ぶ茶トラ猫

写真はイメージです

「これほど地域の人々から愛されるなんて、本当に驚いています。間違いなく猫として最高の生活を送っているし、人々に喜びを与えてくれています。Helenは、よりよい地域社会づくりに貢献しているの。だから『Helen市長』と呼ぶ人も多いのです」というJodiさん。

実際、地域の人々はHelenを愛するあまり、地元のアーティストがデザインした「Helenを市長に!」というTシャツが販売されたほどです。その収益は、地元の博物館の改修費として全額寄付されました。

また、あるときHelenの首に大きな癌性のしこりが見つかったときは、地域住民が一致団結して、治療費800ドル(約7万3千円)を集めました。

「多くの人が骨を折ってくれました。寄付してくれたり、販売用の商品を持ちこんでくれたりしました。集まったお金はHelenのための基金になったのです」とMelさん。

「社交的な猫のHelenには、あちこちに家族がいて、今では『地域で一番の大家族持ち』になりました。Helenには、人間たちをよい気分にさせる特別な能力があるのだと思うわ」

出典:Helen Clark the cat and his Coromandel humans

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