猫の『1匹飼い』5つのメリット 向いている猫のタイプは?ひとりでは寂しくない?

猫が留守番する時間が長いと「ひとりで寂しくないかな」と心配になる人も多いでしょう。しかし、たいていの猫は自分で楽しみを作ったり、心地よい寝床をみつけたりして、ひとりの時間を楽しめるので日中の留守番くらいなら何も問題はありません。実は猫の「1匹飼い」は、飼い主にもメリットがあります。もし複数の猫を飼うことを考えている場合は、この記事も参考にしてください。

猫を1匹だけで飼うメリット5つ

子猫と在宅ワーカー

猫を1匹で飼うメリットは、猫だけでなく飼い主にもあります。

多頭飼いとどのような違いがあるか知っておくことで、猫を飼うときの選択を明確にできますし、飼っている猫の環境を良くするアイデアが出てくるかもしれません。

1.猫の自由度が高い

1匹飼いには、猫の自由度が高いというメリットがあります。

複数の猫を同じ空間で飼う場合は、どうしても猫同士で「年齢別」「オスとメス」「先住と新入り」など猫同士の関係性によって階層ができ、それが各猫の自由を制限してしまうことがあります。

たとえば、日当たりのいい特等席が取り合いになったり、寝ているときにちょっかいを出されたりする場合、仲の良い猫同士でも、完全な自由行動がむずかしくなるのです。

一方、1匹飼いなら、猫は自分の好きなときに好きな場所へ行って、好きなことをするという自由があります(もちろん飼い主さんが許す範囲で)。

また、人との関係も1対1になるので、親密な関係を築くことも可能です。

2.目が届きやすい

飼っている猫が1匹だけのほうが、猫の行動や安全面について目が届きやすいというメリットもあります。

複数の猫でも同じ部屋にいる場合には、誰が何をしているか把握できますが、そのうちの数匹が別の場所に行ってしまうと管理がむずかしくなります。

いわゆるテレビのチャンネルを頻繁に替えるザッピング状態になってしまい、すべてを同時に見られないのと同じです。

その点、1匹だけなら、比較的に密接に注意を払うことができるためです。

特に好奇心旺盛な猫の誤飲事故や閉じ込め事故などは、飼い主が見ていないところで起きがちです。

家庭内を安全な環境にするのは大前提ですが、猫の安全を守るという面では、1匹飼いの方が容易になります。

3.健康管理がしやすい

前項の猫が1匹なら「目が届きやすい」にも通じますが、多頭飼いよりも1匹飼いのほうが健康管理もしやすいのはたしかです。

猫の健康管理は、毎日の食事と排泄が基本になります。

複数の猫がいると毎回の食欲や食べた量・飲水量、排泄物が誰のものかを把握していくことが、すこしむずかしくなります。

特に置き餌の家庭では、元気な子がどんどん食べてしまうことなどから、軽度な食欲不振に気づきにくい面があります。

一方、1匹だけであれば、その猫の行動や健康を集中して見てあげられるため、問題があっても早期発見が可能になります。

4.療法食になったとき1匹なら与えやすい

療法食は、特定の健康問題を持つ猫のために作られた食事です。病院から特定の食事指示がある場合に、療法食を与えます。

療法食の中には、食欲低下対策のために嗜好性が高く作られているものがあります。

そのため、多頭飼いでは、健康な猫ほど欲しがってしまうこともありますが、1匹飼いの場合は、ほかの猫が欲しがることもないので、療法食になっても与えやすいというメリットがあります。

もちろん健康な猫が数回味見したくらいでは、健康を害することはありません。

しかし、処方されている猫の食事量が減ってしまうのは問題ですので、きちんと食べ終わるまで見ているなどの対策が必要です。

1匹飼いであれば、このような心配をすることなく食事管理できるのは利点です。

5.猫にかかる予算が立てやすい

1匹分なら毎月のフード代やトイレ砂なども、同じパターンで予算を組むことができ、猫の生涯費用も予算が立てやすくなります。

多頭飼いでも猫たちが健康であれば支出も予定通りに進みますが、複数匹が同時に病気などになったときには、治療費が高額になる可能性も考えられます。

もともとペット保険に入っていれば、一部費用が補償されることもありますが、複数匹の保険加入になると毎月の保険料もその分かかってくるので、加入のタイミングは検討する必要があります。

経済的な余裕を持つために、貯蓄や保険に加入することは、1匹飼いの方が比較的簡単です。

1匹飼いに向いている猫のタイプ

猫ハウスで寝ているロシアンブルー

1匹飼いに向いているのは、以下の3タイプです。

  • やや神経質なタイプ
  • 成猫になるまで外で暮らしていた猫
  • 高齢猫

猫は3歳ごろになると昼間は寝て過ごすことも多いので、ひとりでお留守番のある生活でも適しています。

特に以前から1匹飼いだった、あるいは同居猫が亡くなって単独になったような高齢猫は、そのまま生涯1匹飼いの方が安心です。

高齢になると新しい環境への適応が難しく、ストレスが大きいため、猫同士を交流させるために多頭飼いにするのは健康的にも懸念があるからです。

猫にとっては、遊び相手がいないことは生存上の問題ではありませんが、兄弟猫と一緒に育った猫は、ほかの個体とのコミュニケーションを求める傾向があります。

野良猫のオスは比較的大きくなるまで兄弟猫と一緒に過ごすことがあるため、寂しがり屋な面を持っている場合があります。

猫を1匹飼いする際の注意点

PCを見ている3匹

猫が1匹だけの場合は、飼い主の方が過剰に思い入れてしまう傾向にあります。

可愛いからと構いすぎたり、おやつのようなものばかり与えたりするのは、猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、はじめて猫を飼う場合は、経験や比較の基準がないことで、猫が体調不良で緊急の状況になっていることに気づかず、様子を見てしまうことがあります。

インターネットで調べても、さまざまな情報があることから、正しい答えを見つけることが難しく、誤った情報を信じたり不安になったりすることもあります。

そうならないためにも、猫に関することは獣医師に聞いてみることが大切です。

猫が健康なうちから、健康診断や予防接種などでかかりつけの動物病院をみつけておくことをおすすめします。ささいなことでも気軽に相談できる環境を整えることがポイントです。

まとめ

チャトラ猫と飼い主の指

すでに猫を飼っている人の中にも、1匹飼いの人は多いでしょう。

1匹飼いでも、管理のしやすさや猫の自由度は、多頭飼いにないメリットです。

もちろん、猫だって長時間ひとりでいれば、退屈に感じることもあります。だからといって、ほかの猫と交流したわけではないことを理解しておきましょう。

電動のおもちゃや外を眺める場所を作ったり、環境を工夫したりすれば、猫はひとりでも十分しあわせに過ごせます。

もちろん理由があって2匹目の迎え入れを検討している場合には、先住となる猫の性格や環境をよく考慮して、お迎えしてあげてください。

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