『猫は3日で恩を忘れる』などと言われてきましたが、はたしてこれは本当なのでしょうか。愛猫が数日で飼い主のことを忘れてしまったとしたら、ちょっとショックですよね。そこで今回は、猫の「記憶力」にまつわる秘密に迫ってみたいと思います。
1.数日なら覚えていられる
昔から『3日で恩を忘れる』」なんて言われている猫ですが、たった3日間会っていなかったらといって、本当に忘れられてしまうのか心配になりますね。
しかし実際は猫は意外と記憶力がよく、数日程度であれば忘れてしまうことはないでしょう。
そもそも猫にはツンデレの子も多いので、数日ぶりに会っても歓迎する素振りを見せないことも。そのため、忘れられたと勘違いすることもあるようです。また、会っていない間についていた知らないにおいに警戒しているだけなのかもしれません。
いずれにせよ、何らかの事情で猫と会えない日が続いても、猫がすぐに飼い主を忘れてしまうということはないので安心して下さいね。
2.長期記憶は苦手
数日、あるいは短期間なら猫が飼い主を忘れてしまうなんてことはないのですが、猫と会っていない期間が長期になると、忘れてしまうこともあるようで、数年会っていない人のことは、覚えていない可能性が高いです。
とはいえ、個体差やそれまでの猫と飼い主との関わり方にもよるため一概には絶対そうだとも言いきれません。場合によっては、2年くらい会っていなくても、覚えていることもあるようです。
つまり、入院や出張などで然るべき間に家を離れなければならなかったとしても、自分のお世話をしてもらうなど深い信頼関係を持ち続けてきた相手のことは覚えていることが多い、と言われているようです。
3.嫌なことは忘れない
長期記憶はあまり得意ではない猫ですが、痛い思いをした、怖いことがあったなど、嫌なことは覚えているようです。猫が嫌がることをしたり、猫と無理に触れ合おうとする人などのことは「嫌な人」として覚えられてしまうかもしれないので、気をつけて下さいね。
反対に、良いことも猫の記憶に残りやすいと言います。特にごはんやおやつに関することは、すぐに覚えることが多く、時間になるとごはんをもらえる場所に来たり、鳴いて催促するなんてこともありますね。
4.言葉を覚えることができる
猫を見ていると、(もしかして飼い主の言ったことがわかっているのでは?)と思うことが多々あります。名前を呼ぶと返事をしたり、「ごはん」「おやつ」などの言葉に反応したり。「爪切り」「病院」など、猫にとって嫌な言葉を発すると、逃げてしまうこともあります。
これは、猫が言葉を覚えているからに他なりません。猫は人間の子どもでいうと1歳半~2歳半くらいの知能があるのだそうです。優れた聴覚も持ち合わせているため、言葉を「音」で判断し、聞き分けるとも言われています。
まとめ
今回は、猫の「記憶力」にまつわる秘密について解説しました。
猫に忘れられてしまったら、何だか悲しくなってしまいますね。猫と離れて暮らすことになったときは、定期的に会いに行くのが一番ですが、それができない場合は電話で声を聞かせるなどしていると、覚えていてくれることが多いようです。
もし万が一愛猫が自分のことを忘れてしまった様子に見えても、諦めずにコミュニケーションをとっているうちに思い出してくれるかもしれません。普段のお世話で築いた繋がりがそこで生きてくるはずです。
また、普段からお世話をしている人、遊んでくれる人など、猫と深く関わっている人のことほど、離れている時間が長くても忘れないそうです。
いつか愛猫としばらく離れなくてはいけない場合があったとしても忘れずに覚えておいてもらえるように、日頃のお世話はきっちりと丁寧にしてあげることをおすすめします。
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